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イン逃げの判断について

※本noteはXに記載した長文ツイートをもとに作成しています。

今回の投稿では、
「インが勝つか負けるかどう判断したら良いか分からない」という質問がちょうど最近あったので、

「インが負けるパターン」
っていうのを簡単に解説していこうかなと。


パターンと一口に言っても、
番組構成や条件はその時々で違うので、
ここで取り上げるパターンに当てはまれば絶対にインが負けるというものでもありませんが、

こういう条件のときは
インが負ける可能性が上がるんだな、
という感覚で捉えてもらえればと思います。



まず大前提ですが、
ボートレースは基本的にはインが強い
というのは誰でも知ってることだと思います。

なので、
大体のレースでは無条件でインから売れるため、
インが負けた時にはやはり配当が高くなりやすい。

ここで、
インが勝ちそう・負けそうという
見極めの要素」を自分なりに把握していると、


このインの逃げは怪しいのに売れすぎているな
とか、
外枠がかなり売れているけど、この条件だと逃げるんじゃないか


というような判断ができるようにもなるので、
逃げを嫌ったり、逃げに妙味があるケースなどの配当狙いに役立ってきます。


では⇩

①インのモーターパワーが劣勢

インのモーターが劣勢の時。まぁ当然ですね。
出力が弱いモーターだった場合、スリットまでの間でスピードが乗らないので、外側の選手に捲られやすくなります。

ただ、内側の選手も先に回りさえすれば有利であることは分かっているので、インの選手は無理矢理にでも先に回りたいと考えたりもすると思います。

ただ、捲られまいと握り急いでしまうと、ターンが窮屈になり出口のところで流れてしまうので、そうなると簡単に差されてしまう。


なので、いくらイン有利とはいえ、
エンジンが悪ければどうしても不利。


特にインコースは、助走がつかないところからのスタートになるので、モーターパワーがないとスタートもズレやすくなる。
良いスタートを切れないと、どうしても逃げは怪しくなってきます。

まぁ、ここは皆さん意識されているところだと思います。

②気象条件


ざっくり言えば、
風向や風速などの自然状況のこと。

風の向きについて、
「向かい風はアウト有利、追い風だとスロー有利」
というのは大体どこにでも書かれていると思います。

あえて説明は不要かもしれませんが、これについて補足しておくと

向かい風が吹いていれば、
モーターにパワーがなければ特に助走距離の短いインはスタートが届きにくくなりますし、
他の選手も含めてスタートもバラツキやすいので、外から伸びて攻めてくる選手も出てきやすくなります。


また、前付けで進入が深くなれば、
さらに助走距離が短くなるので、モーターにパワーがなければ向かい風に負けてしまい全速でスタートに行けない→伸びる外枠がいると捲られる、ということにもなります。


逆に追い風だと、
風に押されてトップスピードに達する時間は短くなるので、向かい風に比べるとスタートは揃いやすい状況になるのかなと。

なので、モーターにパワーが無くても風の後押しでなんとかスタートを保たせることができる、というような利点はあるかと思います。

ただ、追い風になれば、
握りすぎるとターンが押されて出口で流れてしまい差されやすくなる

かと言って、
流れないように早く落としすぎると、
落としたところを包むように捲られてしまうということもあるので
実際はケースバイケースだったりもするんですが、

風速や風の向きを見て、レースにどんな影響を及ぼすかはイン逃げの判断の時にもある程度考慮したほうが良いと思います。

③2〜4コースのモーターの仕上がり

2〜4コースの選手のモーターが良いと、イン逃げは難しくなります。


純粋な足比べで負けてしまえばシンプルに捲られてしまいますし、
インの選手からすると2・3コースの選手が覗いてくるのが見えると警戒するので、
焦って窮屈な位置から握りすぎてターンが流れたところを差される、といったことも多くなります。

インコース選手の腕が良かったら多少の足負けくらいなら捌いてくるのですが、そうでなければ、外が仕上がっているとやはり脅威にさらされてしまいます。

5・6コースについては、もちろん仕上がっていれば勝負になることもありますが、クリアしなければいけない条件も多く、ほとんどの場合が内枠の動き次第になるので、インの選手を直接脅かすことができるのは基本的には2〜4コースになるのかなと。

2〜4コースの中に勝負を仕掛けてきそうな選手がいるかどうか、
"展開の起点"になれる選手がいるかどうかで、イン逃げの成否も変わってくるものだと思っています。


④カベの有無

先ほどと反対のケースで、
2・3コースにモーターが劣る選手やスタートで遅れてしまう選手がいる場合も、インが負ける確率は上がります。

つまり、「カベ」があるかどうか。


カベというと、多くの場合は

・3コースの攻めを受け止める2コースのカベ
・カド4コースの攻めを止めるカド受け3コース


この2つをイメージすることが多いと思います。



インのモーターが良かったとしてもインの壁になる2コースまたは3コースが凹んでしまう場合には、
その外側の選手は余裕のある位置から角度をつけてスピードに乗った旋回できるので、その選手はインの選手にとって脅威となります。


例えば、
インのモーターが良くても、2・3コースが劣勢で中凹み体型になるような時。

1と4が前にいるような時で直接対決になってしまうような場合は、インが負ける確率はグンと上がります。


壁がないと外から角度をつけて攻めることができるので、
イン1人でこれを受け止めるのは至難の業。

ここで頑張って攻めてきた選手を弾いても、
次にカドの攻めに付いてきた右隣5コースも差してくるので、
基本インコースもカベになる選手がいないと逃げは難しいと思って良いと思います。


逆に言えば、
スタート後の体型である程度揃うような「カベが正常に機能する」ようなレースでは、
イン逃げの信頼度も上がると思って良いかと思います。



他にも
選手の特徴や場の構造など細かい要素はありますが、大きく分けると

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①インのモーターパワーが劣勢
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②気象条件
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③2〜4コースのモーターの仕上がり
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④カベの有無
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こんなところかなと。

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