私の趣味と歓喜の絶望と
毎度毎度書いてるし、しつこいと思われてもいいのですが、書き手は面倒くさい奴です。
世の中の趣味趣向とは、
多種多様/十人十色/千差万別等
まぁまぁ、色々ありますし、認められるべきですよね。
ただ、"趣味"と言う言葉自体、色んな意味を孕む言葉であります。
"読書が趣味です"
これが最も一般的な趣味の使い方。
"ゴスパンクっぽい子が趣味です"
使い方と意味が変質しましたね。
この使い方だと"癖"に近い意味を持ち合わせます。(内容はただの性癖なのでお気になさらないで下さい。)
総括すると、
趣味って何?曖昧すぎない?
始まりましたね。めんどくさいムーブ。
えぇ、そう思われても気にしませんよ?うん。
いや、ふと思いまして。
何か"趣味"にしてはジャンルが定まらないし、"癖"にしてはストライクゾーン広すぎない?みたいな感じの疑問がありますて。
上記してあるように"ゴスパンク"的な癖はあっても、"ゴスロリ"は違うし。そうかと思えば
"ノーマルな黒髪ロング"もセンサーには引っかかりますが"清楚な美人"は違うんですよね。
いやぁ、難しい。
ヴィヨンの詩に"軽口のバラード"という物がありますが、こんな感覚なんですかね。
いやぁ。流石に違うか。
"軽口のバラード"是非ご一読ください。
私の性癖お披露目会はこの辺にして
本題に移ります。
こちら短編映画専門サブスクリプションの
"SAMANSA"で視聴可能な作品になります。
今月会員になりましたが、これを見ただけで入って良かったと思える作品でした。
焦燥
時は2001年9月11日。
数字の並びだけで何が起きたか明確に分かる日ですね。
アメリカ同時多発テロ事件通称"9.11"
舞台はロンドンのとあるオフィスで働く主人公は金融トレーダーだ。前日に損益を出してしまった彼は9.11の速報をテレビで見ながら
一発逆転の一手を思いつく。
今作は実話をベースに作られた作品ですが、
たったの19分で心の臓を貫くエンディングは秀逸です。作品の完成度も高く、作品自体が短いからか、逼迫した場面での息苦しさはこちらまで伝わってきます。
スタート
"SAMNSA"入会後幾つか作品を見ましたが、
短編映画とは"短いから良い"のではなく、
"短くて良い"と結論が自分の中で出てきました。今作もそうですが、キャラクターのバックボーンや並行するヒューマンドラマが無い為、
普段長編映画しか見ない自分からすると、
良いとこどりの総集編にエンディングまで付いてくる感覚になります。しかし、興味深い。
たったの20分程度で完結するストーリーは独特の臨場感に支配されます。最後は鋭く、深く刺さるエンディングに心揺さぶられるのです。
ある種の疾走感は癖になり、あっという間に3本見終わると1時間しかない仕事の休憩時間は溶けます。はい。私はその一人です。
緩急
総じて思う短編映画のもう1つの共通点としてはテーマでしょうか。現在SAMANSAで25本ほど視聴していますが、悲痛な作品が多いですね。短時間で訴えかけたり、世界観に引き込むためには、ネガティブな要素は合理的です。
間延びする暇なく、短いスパンでペースを変えながら展開する作品にとって、突発的な悲劇は急激な緩急を作り、素晴らしいスパイスになります。
しかし、一辺倒なのも事実です。
上記の様な構成で作られている作品は多く、
趣味がいくつもあるくせに映画の事しか書かないこのnoteと同じ感じです。
良い感じに自虐と絡められた所で本日はここまで。
何だか地震やら暑さやらでどうにも応える8月ですが、ご自愛くださいませ。
では、また。