出来るだけ「無駄(ゴミ)」にしない!生産者と共に考える(その2-1)
長年の友人である「たねやの嫁」さん。彼女が大根農家に嫁いでから、年末の大根収穫を一つのイベントとして楽しみにしていますが、収穫させていただく大根は、市場にはもう出せないものたちなんだそうです。
とても美味しく、地元では絶対に買えないような大きくみずみずしい大根なのに、「なぜ市場に出せないのだろう?」という素直な疑問がそこに。
当たり前のようにスーパーで出来るだけ安いものを探して購入している「消費者」としての視点しかもっていなかった私にとっては、「農家さん」側のイロイロな事情、スーパーで売られている「商品」としての農作物の裏側に、廃棄されている農作物の量が驚くほどある、という現実を突きつけられ、それからというもの「農作物」について考えるようになりました。
大根収穫の作業を見させていただくと、畑では青々と茂った「葉っぱ」の部分を切り落として「規格化」されるという作業工程がありました。切り落とされる葉の量の方が多いほどです。
もちろん、「葉つき大根」で「商品化」されるもののありますが、それは本当に一部で、大根自体の鮮度や保存、運搬の事を考えると、ある程度「葉」を落として規格化される事情も良く理解できます。
大根の葉っぱは、食べてもおいしいけど、食べられずにこうやって捨てられてゆく部分もいっぱいあるんだな~。
…ライフワークとして「染色」を行っている我々にとって、その「落とされた葉っぱ」で何かできないだろうか?という関心・感情がふつふつ。
農家さんが毎日手間暇をかけて育てた作物。
この大量な葉っぱのごみは、やがて肥料となり‥という循環もあるようですが、その使われない葉っぱを使って、消費者の人たちにも楽しんでもらえるようなことが、私たちの染色という手段を使って何かできないだろうか?
それが「大根染め」による小物たちの制作を始める大きなきっかけとなりました。
果たして、大根の葉っぱから、商品になりうるような「色」は取り出せるのだろうか??
ここから、染色実験のスタートです!
いい色は出るかな??ドキドキです。
染色実験に使う大根の葉っぱは、「たねや泉水農園」さんにおすそ分けしていただきました!
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