メールのJSON設定をAIに手伝ってもらう
「DataSyncer メール to kintone」はメール本文を解析してkintoneアプリに登録するサービスです。メール本文の「どの部分を抽出するか」という解析設定はJSON形式で記載します。
JSON設定自体はシンプルな形式なので手動でも作成できますが、抽出項目が多くなると、ひとつずつ記載するのが面倒なこともあります。そこで、今回はChatGPTさんに助手になってもらい、JSON設定の作成をできるだけ「丸投げ型」で作ってもらうことにチャレンジしました。
例としてこのようなホテルの予約通知システムメールの解析設定を考えます。
上記メールの「予約施設」「予約番号」「到着日」「出発日」を抽出してkitnoneアプリに登録するJSON設定を作成したいとします。
正解データを投げる
まず最初にChatGPTさんに「DataSyncer メール to kintone」のJSON形式を理解してもらう必要があります。
過去に実際に設定した実績のある「正解データのJSON」をChatGPTに投げて、このJSONフォーマットを理解するように(いきなり)指示してみます。
驚愕の理解力
さっそく返ってきました!
さすがChatGPT、JSONフォーマットは大好物なようですぐに回答してくれました。そして内容の方はそのままヘルプページに使えそうなぐらいの回答品質です。改めてすごいですね。
実際のメールで作ってみる
さて、JSONフォーマットを即刻理解してしまったので、本題の解析したいメールを送付して、JSON設定を作成してもらいましょう。
JSONが返ってきました!
{
"mail_header": {
"subject": {
"field_code": "題名",
"key": false
},
"datetime": {
"field_code":"日時",
"key": false
}
},
"mail_body": {
"field_code": "本文",
"body_extract":[
{
"field_code":"お問い合わせ",
"input_data": {"right_extract":{"keyword": "お問い合わせは ", "start": 0, "end_word": "までお送り下さい。", "del": ""}}
},
{
"field_code":"お名前",
"input_data": {"right_extract":{"keyword": "", "start": 0, "end_word": " 様", "del": ""}}
},
{
"field_code":"予約施設",
"input_data": {"right_extract":{"keyword": "【ご予約施設】:", "start": 0, "end_word": "\n", "del": ""}}
},
{
"field_code":"予約番号",
"input_data": {"right_extract":{"keyword": "【ご予約番号】:", "start": 0, "end_word": "\n", "del": ""}}
},
(中略)
{
"field_code":"チェックイン予定時刻",
"input_data": {"right_extract":{"keyword": "【チェックイン予定時刻】\n", "start": 0, "end_word": "\n", "del": ""}}
}
]
},
"attached_file": {}
}
完璧です!
実用性高いです
メール本文を解析するJSONがあっという間にできました。手動でこれを作成するとなると、カッコの数が合わなかったりなど、ミスが起きがちですが、ChatGPTならこの通りです。「field_code」は実際のkitnoneアプリのフィールドコードと合わせる必要がありますが、ここまでできていればほとんど手作業は発生しませんね。
いかがでしたでしょうか? JSON作成のめんどくさいを楽にしてくれるChatGPT、ぜひ活用してみてください。
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