いま劇場でしか観られない『さよならテレビ』(ネタバレ無し)
東海テレビのドキュメンタリー。パッケージメディア化、配信化はおそらくハードルが高いため、東海地方の地上波で観なければ、ミニシアターにかかっている間に観るしかないですね。前作『ヤクザと憲法』が衝撃的だったので、今作も楽しみに観に行ってまいりました。
感想としては、①すごくドキュメンタリー、②すごいドキュメンタリー、③だけど「演出」がいい、というところでした。
①すごくドキュメンタリー
ナレーションやテロップは一切入らず、一貫して取材映像の組み合わせのみで語らせようとしています。いわゆるノーナレーションという手法だと思います。
②すごいドキュメンタリー
東海テレビのスタッフが、東海テレビ自身を取材対象としています。自社を使って自業界の問題提起をするのはなかなかすごいと思います。
③だけど「演出」がいい
詳細は伏せますが、全体を通して観ると、自虐的というか、皮肉というか、トンチのきいた作品になっています。ぜひ劇場でお楽しみください。