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CRAFT BANK、激動の2023年を振り返る!

2022年夏に京都でビール醸造を開始したCRAFT BANK。
共同創業者・ブルワーである、庄田さん、羽星さんのお二人に激動の2023年について伺いました。

>それでは、2023年1月から順番に振り返っていきましょう。

1月 はじめてのブルワリーコラボとなるビール「BELGIAN BUNNY」のリリース

(羽星)
CRAFT BANK開業前にビール醸造研修をさせていただいた、宮崎ひでじビール工場長の片伯部さん、品質管理責任者の森さんが、わざわざブルワリーに来てくださって作ったコラボビールをリリースしました。
コラボといってもいろんなことを教えてもらうばっかりで、糖化方法の見直しだとかCRAFT BANKの醸造設備に合わせてこうやるといいんじゃない、っていうのを色々とアイデアいただきながら仕込みをしました。それまで麦汁の収量がよくなかったり、きれいに麦汁が取れないという悩みがあったんですけど、そういった悩みが全部解消して、今後より自信をもってビールを作っていけそうだと手応えを感じました。 はじめてベルジャン酵母を使ったこのビールも大変好評でした。

2月 Japan Great Beer Awards受賞、業務販売開始

>CRAFT BANKとしてはじめての品評会への出品で、見事受賞しましたね。

(羽星)
1月の「BELGIAN BUNNY」、そして、定番ビールの「BANK IPA」がJapan Great Beer Awardsでどちらも銀賞を取りました。BANK IPAは正直、まだまだ改善の余地があるなと思っているところだったんで、ものすごい嬉しかったというよりは、ちゃんとしたものを作っていると一定の評価いただいて安心したという感じですね。
この2商品をスタートとして、醸造所併設レストラン以外での業務販売もようやく開始しました。

BANK IPA

3月 東京出張、イベント出店など

>なかなか時間の取れなかった東京出張もようやくできるようになってきました。

(羽星)
醸造所併設レストランをスタッフに任せて、出張もできる体制が整ってきました。ビール酵母を取り扱う会社のセミナーに参加したり、東京の有名なブルワリーを見学させてもらったり、ビアバーへの挨拶回りをしたり。クラフトビールのトレンドを吸収して、CRAFT BANKのビール造りも変えていかないとと感じました。

>庄田さんは関西のイベントを中心に出店していたとか。

(庄田)
2023年は予定が合う限りはイベントに出店する方針だったので、3月くらいから週末はかなり動いてましたね。出店したらどんどん声がかかるようになり、なんと阪神競馬場に出店したりもしました。

4月 2023年では一番の自信作となった「Cold IPA」の仕込み

>暖かくなっていよいよビールの季節到来ですね。

(羽星)
4月は2023年に一番反響があった「Cold IPA」を仕込んだ月ですね(リリースは5月)。暖かくなるシーズンに向けてドリンカビリティが高くしっかりホップの効いた仕上がりをイメージしました。ちょうど1~3月のインプットが活きて、造りに手応えを感じたことを憶えています。この後のイベントでも好評でした。これは2024年にもぜひ造りたいですね。

5月 関西の大型ビアフェス「CRAFT BEER LIVE」出店

>ついに、CRAFT BEER LIVEにも出店されましたね。

(庄田)
いわゆる大型ビアフェスに出たのは、これがはじめてでした。飲食店の皆さんや他のブルワリーとの繋がりもできましたし、CRAFT BANKを関西のクラフトビールファンの皆さんに知っていただくきっかけになりました。

(羽星)
4月の「Cold IPA」や、定番の「Bank IPA」をさらにブラッシュアップさせたバージョンが、CRAFT BEER LIVEでも好評だったことが印象深いです。

6月 コラボや案件など、挑戦的な仕込みも経験

>表立ってはないですが、いろいろな案件も受けていたようですね。

(羽星)
6月に仕込んだ東京のクラフトビアマーケット田町店とのコラボは、赤羽根店長からの直接オファーで実現しました。「アイスのポッピングシャワーっぽいビール、けど甘ったるいのは嫌。」って感じでお題が来て、めちゃくちゃ悩んで(笑)、5月のCRAFT BEER LIVEでも参考になりそうなビールをたくさん飲んで、1個1個すごく丁寧に色々教えていただいて。大阪のブルワリー、MARCAさんにレシピの細かいところまで相談しながら作ったのはいい思い出です。

(庄田)
福知山市の商工会議所青年部のオリジナルビールも作りました。福知山城は明智光秀に縁があって、桔梗が家紋に入っているんですね。それをイメージして、バタフライピーを使った紫色のビールを作りました。自分では絶対考えなかったビールなんで、楽しんで作れましたね。

7月 ビアガーデンが好評、周年パーティーも

>醸造所併設レストランの屋上は、福知山市街では唯一のビアガーデンだとか。

(羽星)
地元メディアに取り上げていただいたり、世の中的にもようやく大人数で飲み会をしてもいいかなって風潮になっていたので、10人くらいの予約が複数入ったりもしましたね。結構リーズナブルな価格設定にしているので、普段クラフトビールを飲まない人にも楽しんでもらえるようになっています。

(庄田)
7月はCRAFT BANK一周年で、ミュージシャンを招いてビアガーデンでパーティーもしました。

8月 東京での単独タップテイクオーバー開催

>8月には初めてとなるタップテイクオーバーイベントも東京で開催されたんですね。

(羽星)
東京のクラフトビアマーケット田町店で、6月に仕込んだコラボビールのお披露目イベントを行いました。参加者はほとんどクラフトビアマーケット田町店のお客さんだったんですけど、中にはCRAFT BANK目当てで来てくれた人もいて、東京でも応援してくれている人いるんや!と驚きました。コラボビールは、赤羽根店長やお客さんから思っていた通りの反応を頂けて、すごく自信がつきましたね。
副原料がビールの邪魔をしない程度のバランスで入ってるんですが、そういうスタイルが自分も得意だし好きなんだなっていう発見がありました。ポッピングシャワーをイメージしてバニラビーンズとカカオニブを漬け込み、ボディが切れるように仕上げて、ソーダっぽいニュアンスを出そうと強炭酸にして、爽快感が欲しくてGalaxyホップを使ったりして全体をまとめました。結構、攻めたけど大分うまくいったと思いますね。

9月 NOMCRAFTとのコラボビール、スタッフ増員

>2023年のブルワリーコラボ第2弾は、NOMCRAFTですね。

(羽星)
和歌山のNOMCRAFTはCRAFT BEER LIVEで知り合い、年齢も近くすぐに仲良くなりました。コラボでは、河内晩柑の果皮を使ったMilk Shake IPAを作りました。
めちゃくちゃ色々教えてもらいましたし、NOMCRAFTでも仕込みを行ったんですが、ブルワリーの雰囲気がすごくいいなと感じました。コラボ記念に大阪・天王寺のSun Pubで合同イベントをしたのも思い出深いです。

>そして、とても重要なことですが9月にスタッフ増員されました。

(羽星)
人を増やさないと製造現場が回らなくなりだした頃に、ちょうど僕の高校時代の同級生が福知山に戻ってくるとなって、条件面でも折り合って、奇跡的なタイミングで醸造スタッフとして入ってもらうことになりました。

(庄田)
同時期に、それまで僕が経理全部やってたんですけど、それをサポートしてくれる経理スタッフも入りました。

>ブルワリーとして確実にステップアップしていますね!

10月 International Beer Cup受賞、宮崎ひでじビールとの合同タップテイクオーバー

>春に引き続き、International Beer CupでもBank IPAが銀賞受賞しました。

(羽星)
国際的な賞ということで、地元の新聞社の取材を受けて、それを見て近所の方が話題に挙げてくれたりとか、地元の人の誇りに思えるようなブルワリーになるっていうのは大事にしたいです。

(庄田)
10月で印象深いのは、ずっとお世話になっている宮崎ひでじビールとの合同タップテイクオーバーを大阪のYellow Ape Craftで開催いただいたことです。ずらっと並ぶタップリストを見た時にはちょっと感無量になりました。 

11月 醸造所併設レストランと向き合う、ポゴジローの周年ビール製作

>醸造所併設レストランは、福知山市街では唯一となるクラフトビールレストランになりますが、オープンから1年ほど経ち、街の皆さんの反応はどうですか。

(庄田)
クラフトビール好きな人だけではなく、いろんなお客さんが来てくれるようになりました。カウンターの知らないお客さん同士が仲良くなったりと、店内を交流の場として捉えてくださっているようになったのは、とても嬉しいですね。

>レストランを支えているスタッフも頼もしいですね。

(羽星)
いや、もうめっちゃ頑張ってくれています。自分たちが不在でも安心して営業を任せられるようになったので、2023年はどんどん外に出ていけるようになりました。

>大阪のビアレストラン「ポゴジロー」の3周年記念ビールも製造されましたね。

(羽星)
大阪でポゴジローはじめ飲食店を複数経営されているオーナーの細見さんは福知山出身の先輩です。このときは3周年の3と、福知山の名所である三段池公園をかけた「Three Steps Lake」というビールを特別に製造しました。

12月 2023年を振り返る

>さて、12月までやってきました。2023年全体を振り返って、いかがでしょう。

(羽星)
2023年より本格的にこの業界に飛び込みましたが、同業他社のブルワリー、飲食店の皆さん、そしてクラフトビールファンのお客さんにも暖かく迎え入れていただいたと感じています。創業前より憧れていた通り、素敵な業界だなと感じました。

>最後になります。2024年、CRAFT BANKはどうしていきたいか、お二人に一言ずつコメントをお願いします。

(羽星)
2022年にブルワリー立ち上げ、2023年は色々ありましたが、ようやく準備が整ったかなと思っています。 2024年はしっかり跳びたいなと思っています。

(庄田)
CRAFT BANKのテーマである「ビール片手に何かしよう」を実現したいと思います。あとは何か突拍子もないことをやってみたいですね。

>ありがとうございました!CRAFT BANK、2024年のさらなる活躍を楽しみにしております。

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