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令和3年 筑波大学 情報メディア創成学類 編入体験記

2020/09/05(土) 筑波大学 情報メディア創成学類 編入学試験(併願)を受験し、合格しました。先人たちの編入体験記にとてもお世話になったので、僕もこれに続いて体験記を記します。
 ただし、初めに申し上げますと、この年は新型ウイルスの影響でイレギュラーの連発でした。このため、先人たちの体験記とかなり違う点があると思います。特筆すべきは、TOEFL iBT を受験したことです。後に詳しく記載しますが、結果として、めちゃくちゃ苦労しました。

【本記事の大まかな流れ】
  ・受験奮闘記(自己紹介~まとめ まで)    //ただの作文です
  ・英語対策(TOEIC & TOEFL iBT)      //結果としてTOEFL iBTスコアを提出
  ・数学対策
  ・情報対策
  ・過去問について

※以下の目次から好きなトピックへ跳べます
 ご活用くださいm(__)m
 かなり長いので全て読まなくてもOKです。
 適当に気になるトピックをつまんでください。


自己紹介

 某高専 機械科 在籍です。
 つまり僕は、機械→情報の転科編入生なのです。

席次
1年:1位
2年:6位
3年:4位 (5かも)
4年:3位
5年://入試に関係ナシ

 僕の高専は俗にいう「就職型高専」です。なので僕自身、就職するつもりで学校生活を送っていました。
 しかし、転機が訪れたのは3年おわり~4年はじめの頃です。


3年生おわり~4年生はじめ

 この時期にやっと、大学進学が選択肢に浮上することとなります。
 ええ。遅いですね(笑)。だから苦労する羽目になったんです。

 3年生も終わりの頃、仲のいい電気科の友達の影響でUnityの存在を知る。
 そして拡張現実(AR)の分野に強く惹かれることとなります。これが僕の受験目的 & モチベーションの基礎となります。
 ARに惹かれたきっかけは、YouTubeでみたUnity関連の動画でした。ただ単にUnityちゃんがダンスしてるだけの動画でしたが、僕が興味を持ったのはそういったコンテンツを自分で作れるという事実。3Dコンテンツを自分で作れるという事実です。僕は小さいころから段ボールで造形するのが趣味です。なので3Dオブジェクトの創作に対する関心が大きいのです。
 春休み中はUnityの勉強ばかりしていました。途中で上海短期研修に参加し、10日間中国へ行きましたが、その時も少し空いた時間に勉強していました。とりあえず、簡単なゲームを作るくらいには上達しました。
 春休みが終わり、4年生が始まると同時に、本格的にARコンテンツの作成に力を入れ始めました。そして1か月ほど経った5月ごろ、ふと大学編入が選択肢に浮かび上がりました。『こんなに熱中してるわけだし、こういう分野に進んだほうが良くね?』と思ったからです。
 思い立ったが吉日!すぐに大学情報をかき集めました。どう考えても時期的に遅めですが、気合でどうにかするつもりでした。この時の選択肢は、「阪大」「東大」「京大」「筑波」「九州」でした。この中で頑張ったらいけそうだと思ったのが「筑波」でした。また、滑り止めとして「九工大」「岡山」「豊橋」についても調べました。
 もちろん、高専の受け皿的な大学に推薦でラクに入るという手段もありました。でも、どうせなら何かチャレンジしてみたい。それに、しっかりと入学試験が設けられてる大学の方が、モチベーションが高い人たちが集まって、面白いのではないか?と考えました。このため、受験勉強してみようと思ったのです。


4年生(新学期はじめ~夏休み前まで)

 過去の編入体験記を読み漁り、必要な教科書集めに精を出します。この頃はまだ『阪大』も考えていたので、物理学中心に勉強しようと思いました。まあ、思っただけで、、、この期間はほとんど何も勉強していません。ただでさえ授業が密な4年生な上に、先に述べた上海短期研修の関係で、中国人留学生の歓迎会の企画・運営担当リーダーとして奮闘、さらに他のみんなが書きたがらないので、リーダーの僕が研修の作文も書き、さらに来週に迫る高専フェアの企画準備、さらに2か月後に迫る英語プレコンの原稿作成 & 練習と、そうこうしてるうちに定期テストが迫ってくるという、圧倒的過密スケジュールの前になすすべもなく撃沈、、、
まあそれなりに楽しかったんで、結果オーライですが、受験勉強は一切できませんでした。


4年生(夏休み中)

 ここにきてやっと本腰入れ始めました。TOEICの勉強を始めたのも、この時です。実は夏休み直前まで、TOEICの存在自体知りませんでした。(いわゆる ナニソレオイシイノ? ってやつです)
 

TOEIC
 ひたすら単語帳を回し続けました。YouTube先生いわく、一秒一単語方式が良いみたいだったので、それに倣いました。 

数学
 まずは過去問を眺めました。ただ、数学については根本的な理解が出来ていなかったため、教科書を一から全てまとめ直しました。文字通り「全て」です。教科書を読み込み、自分の言葉できっちりまとめる、という行為を延々繰り返し続けました。ものすごい時間と労力を要しましたが、このおかげで「教科書の読み方」が分かるようになりました。固有値や対角化など、授業で習わなかった範囲もちらほらありましたが、やはり「継続は力なり」です。根気強くず~っとやってると案外分かるものですね。 

情報
 こちらも過去問を一通り眺めた後、まったく分からなかったので電気科の友達から「C言語の教科書」と「アルゴリズムの授業課題&ノート」をもらって勉強しました。本当に基礎からやりましたが、毎日やっていれば結構実力は付くものですね。 

 なお、夏休み最後の2週間は、電磁気学の教科書をまとめましたが、物理の勉強をしたのはこれが最後でした。    以降は「TOEIC」「数学」「情報」の3つに的を絞り、本格的に『筑波(メ創)』を目指すようになります。


4年生(10月~2月)(夏休み直後~4年終わり) 

 夏休みが終わり、勉強を次のステージに進めました。
 この期間はとにかく英語に時間を割きました。
 比率でいうと英:数:情 = 2:1:1.5 ってとこですね。
 この時の予定では3月初めのTOEICを受けて、それで英語は打ち切りにする予定でした。まさか、あんな事態が発生するとは、、、、、

TOEIC
 単語帳だけで臨んだ9月末の点数は450でした。そろそろ、単語帳だけでは限界を感じていたので、問題集を購入することにしました。後でも説明しますが、この時買ったのは『新形式精選模試2』ってやつですね。友達がこれの古いバージョンを持ってたので、真似して買いました。5回分のテストが入っているので、結構オトクだと思います。解説もしっかりしていて、勉強しやすいです。
 

数学
 そろそろ問題集がやりたくなってきたので、数学の先生のところへ行っていろいろ見せてもらいました。結局僕は、『大学編入のための数学問題集(大日本図書)』を選びました。理由として、僕の学校の教科書が大日本図書の高専数学シリーズだったからです。同じ系列で馴染みがあるので、この教科書を選びました。時間が余れば、『徹底演習』でもやろうと思いましたが、結局そんな時間はありませんでした。また、ベクトル空間対策としても『はじめて学ぶベクトル空間(大日本図書)』を選びました。大日本図書尽くしです(笑)。しかしこの時期はまだ、教材を選んだだけで数学に本腰を入れて勉強はしていません。ベクトル空間を一周 & もともとある問題集を一周って感じです。
 

情報
 電気科の先生にお勧めの教科書をいくつか貸してもらいました。これも詳しくは後で書きます。この期間にけっこう理解を深めました。「データ構造とアルゴリズムのエッセンス」を2周して、「定本C」も少しだけ読み始めたって感じです。


過去問
 12月ごろに「そろそろ過去問いっぱい解きたいな~」と思い始めたので、ネットで過去問配ってくれる人を探してみました。結果、とある先人から過去問十数年分の譲り受けに成功! 結局この期間に過去問はやらなかったですが、過去問不足問題は解決しました。ただし、先方曰く「2次配布は控えてほしい」とのことで、僕はその過去問を差し上げることはできません。僕としても、2次配布が何かのトラブルになると嫌なので、配るつもりはありません。でもTwitter(@craftE18)にDM送ってくれたら、できる限り力添えさせてもらいます!
(※僕は基本Twitterやらない人なので、返信はかなり遅れます)


4年生3月~5年生6月中旬(春休み兼自宅待機期間)

 悲報、TOEIC中止
 はい、ここから全ての予定が狂い始めます。3月中はまだ、4月のTOEIC再開に期待して英語勉強にもある程度重きを置いていましたが、結局再開されることはありませんでした。このため、筑波大学へ直接問い合わせてみると、「代替案を検討中」とのことでした。これを聞いて、「今年は大学側が自前の英語試験でも用意してくれるんだろうなぁ」と勝手に思い込んでいました。しかし、後述の通りこの予想は外れることとなります。事実を知ったのは6月中旬、募集要項が2度の延期の後やっと公表された時のことです。
 ざっくり言うと、「TOEICは中止されてるけど、TOEFL iBTはやってるじゃん。ならTOEFL iBT受けてきなよ~」 っていう感じですね。はい、僕が最も恐れていた事態が発生しました。事実、筑波大学の英語評価の説明には【TOEIC 又は TOEFL iBT スコアの提出】と書いてあります。なので可能性としては予想してましたが、さすがに堪えました。
これまで約1年間TOEIC頑張ってきたのに!!あんまりだぁあああ!!
 少し諦めかけていました。でも残りはたったの2か月なので、やれるだけやってみようと考え、TOEFL iBT受験を決意しました。

 とはいうものの、この4か月間は「数学」と「情報」に重点を置いて勉強しました。英語だけじゃ合格できないですもんね。でも一応、英語(TOEIC)は1日1時間程度はしていました。英語力upというかは、現状維持のための勉強ですね。

数学
 「大学編入のための数学問題集(大日本図書)」をABC全て3周しました。詳しい勉強法などは後ほど説明しますが、かなり根気がいる作業でした。でもこのおかげで、しっかりと数学的思考が身についたと思います。
 

情報
 「定本C」1周、「C言語によるはじめてのアルゴリズム入門」を2周しました。このころになると、結構実力がついてきました。過去問なんかも、けっこうサクサク解き進められるまでになりました。おかげで情報に対するコンプレックスは消えていました。

過去問
 この期間に3周しました。
 一日当たり「 数学大問1つ」&「情報大問1つ」 のペースでやりました。
 数学:問題を解き、数学の先生に答え合わせをしてもうという行為を延々と繰り返しました。本当に、HT教授には大変お世話になりました。ありがとうございました。
 情報:問題を解き、先人にもらった解答と比べるという行為を延々繰り返しました。本当は実機で確かめたかったのですが、そんな時間は無いと判断しました。



5年生(6月下旬~9月頭)
(学校再開~編入試験前々日まで)

 残り約2か月。
 普通なら数学、情報に力を入れる時期なのでしょうが、僕は一味違う行動を取りました。取らざるを得なかったの間違いですが、、、
 結論から言って、数:情:英 = 2:1:5 の割合でタスクを組むことになりました。この時期にもなって、英語の比重が半端ないですorz

TOEFL iBT
 TOEFL iBT受験を決意したはいいんですが、そもそも「TOEFL iBTってナニ?」っていう状態から始まりました。なんか振出しに戻った気分ですよ。さらに、TOEFL iBTに詳しい人が身近にいないという事実が、僕の行く手を阻みます( ノД`)シクシク…  というわけで、結局はYouTube & Twitter に助けを求めることとなります。でも最終的に問題は解決しました。なんか、ネットってすごいですよね。この件で少しお世話になったのが、TOEFL iBT講師山内先生です。YouTubeの動画を見た後、DMで必要な教材を教えてもらいました。「まずは"Official Guide"を買おう!」とのことでした。爆速で注文。翌日届いたのを見てビックリ!「何これ、全部英語じゃん、、、しかも百科事典並みにゴツイ.....」いやーホント、初めて見たとき笑っちゃいましたよ。
 でもTOEFL iBTが世界標準ですからね。TOEICやってるのは日本と韓国だけみたいですし。とにかく、世界標準の実力を認識した瞬間です。勉強内容については後で少し書きますが、「Google翻訳を使えばなんとか読み進められました」ってのが率直なところです。案外、やってみればなんとかなります!勉強も意外とはかどり、8月下旬に受けたTOEFL iBTスコアは69でした。筑波大学の評価方法は知りませんが、TOEIC450を提出するよりは何倍もマシだろうと思いました。結局、英語から解放されたのは編入試験日のわずか10日前でした( ´∀` )。もう、どうにでもなれ です。
 でもホントに、テクノロジーの進歩には感謝感謝です。結局のところ、僕の受験勉強を支えてくれたのは YouTube や Twitter、それに大学編入記などのWeb情報が大半です。ネットは偉大なり!上手く使えば誰でもチャンスが得られるなんて、素晴らしい事だと思いました。

数学
 「大学編入のための数学問題集(大日本図書)」のAを2周しました。ちなみに、やったのは分からない問だけです。僕は「解ける問」にマークをいれていたので、解けない問が一目瞭然!そこを重点的につぶしました。また、TOEFL iBT試験後のラスト10日間には、2倍角やら半角やらの公式暗記に力を入れました。いよいよ最終調整って感じです!

情報
 特に何もせず。いや、何もできなかった。一応ラスト10日間に、「C言語によるはじめてのアルゴリズム入門」で気になる所をおさらいしました。特に文字列とか。でもその程度です。

過去問
 過去問は手を抜かず、今までのペース(数&情 それぞれ大問1つずつ)を維持し続けました。ラスト10日間は、完璧に解けない年の過去問を重点的につぶして、過去問については完璧な状態を作り上げました。また、やらずに置いておいた去年度の過去問(令和2年度)を120分縛りで解いてみました。かなり解けたので、当日もまあ大丈夫だろうと思っていました。はい、実際は全然大丈夫じゃありませんでした。
 合計として4~5周しました。モノによっては6,7周したのもあったと思います。とにかく、過去問は完璧に仕上げました。


9月4日(金)試験前日(移動&宿泊)

 スーツケースに受験票、TOEFL iBTスコア、問題集、着替え等々いろいろ詰め込んでいざ出発!関西空港==>成田空港へ飛びました。この時使ったのはJetstarです。受託手荷物申請や、せっかくなので窓側席指定とかオプション付けたものの、片道7,000円で行けました。安い...新幹線より安いのでは?
 成田着。やっぱり成田空港はでかいですね。さて、成田~つくば間 直通バスに乗ろうと思っていたのですが、ここでまた問題発生。「新型ウイルスの影響で路線縮小。現在は全便運休となっております」オーマーゴッド(;´Д`) 
仕方ないので電車で大きく迂回して行くことになりました。1時間40分くらいかかりました。つくばエクスプレス 終点「つくば」で下車します。
 地下から地上へ出るとすぐに、宿泊先『ダイワロイネットホテルつくば』とこんにちはできます。僕も先人に倣ってここにしました。メ創の春日エリアまで徒歩10分で行けます。過去の編入体験記で読んだ通り、部屋には勉強しろと言わんばかりの横長机と電気スタンドがありました。近くのレストランで腹ごしらえをした後、せっかくなので過去問を2つほど解いたのち、過去問にお別れの挨拶をしました。イママデ、アリガトゥナ...
 22:30就寝。


9月5日(土) つくば 決☆戦

 朝ごはんのおにぎりを食べ、受験地に向かいます。
 遅れないように、かなり早めに到着しときましたが、そのせいで1時間半ほど、外で待ち続けることとなりました。
 ようやく試験室へ案内が始まる。けっこう受験生がいらっしゃいました。他の人たちはみんな、受験開始直前まで「徹底研究」やら「定本C」やらを読み込んでいました。僕はというと、開始直前までずっとストレッチしてました。

 開始直前、TOEIC & TOEFL iBTのスコアシートが回収されました。どうやら、ほとんどの人がTOEICを提出しているようでした。TOEFL iBTは僕だけだったかもしれないです。つまり、彼らは今年3月の時点で英語を打ち切った、もしくはそれ以前にハイスコアを獲得していた人たちだろうと予想。つまり彼らはこの半年間、数学と情報に時間をたっぷり注げたわけです・・・めげそう。

 試験開始
 まず思ったのが「解答用紙の横線が邪魔」。なんで白紙にしてくれないのだろう?と思ってしまった。
なお、試験内容についてですが、そのうち筑波のホームページにupされると思うので、そちらをご覧ください。ここでは簡単に感想を述べます。

数1:二重積分 & 偏微分
  出だしからつまづいた。なんか一気に難易度上がってる気がした。でもとりあえず落ち着いて解けるとこだけ解いた。大問1つにつき20分と決めていたので、20分たった時点で次の問いへ進む。

数2:行列によるグラフ変換 & 行列による円の写像?
  (1)は一応解いてみたけど、あってる自信はナシ。
  (2)に関してはとりあえず放置。

情1:忘れた
  まだ解けた方だと思う。でも例年より確実に難易度は上がってる。
  ここまでボロボロな気がした。とりあえず20分縛り重視で次へ進む。

情2:部分列?みたいな問 筑波のオリジナルかな
  難しかった。とりあえず全部埋めといたけど合ってるかは不明。

ラスト30分:解けてないとこ潰す
 答えまでたどり着けない問題もあったが、部分点欲しさに途中分かるとこまで書いといた。とにかく白紙解答だけは避けるように努めた。
 予定ではこの時間を使って見直しするつもりだったが、そんな余裕はなかった。とにかく、自分の回答に自信はなかった。

終了
 これで受かってたら奇跡だろ、と思った。まず思ったことは、今年は過去問全然役に立たなかった、ってことです。まあでも、やれるだけのことはやったので落胆はしませんでしたが、自己採点なんかはする気になりませんでした。


※解いてないけど、一応物理についてもコメントしますね。
物1:みてない

物2:次の力学単位を標準単位系に書き直せ みたいな問
  いやいや、おかしいでしょこれ。なんでここにきて暗記系問題?ていうか、めちゃめちゃ簡単なんじゃないか、コレ? 情科へ行く人はラッキーだったかもしれない。


合格発表

 「あれ? 番号あるやん」
 合格していました。うれしいというか、驚きました。定期テスト期間中だったので、自分の部屋で一人確認しましたが、信じられなかったので友達にも確認してもらいました。確かに、僕の受験番号がありました。

ちなみに合格者数は
メ創:11人
情科:20人
でした。今年は併願組が多かったのかな?メ創と情科、合わせて80人くらい受験生がいらっしゃったと思います。


まとめ

 受験勉強を通して、自分自身と向き合う機会を得ました。「自分はどんな状況をめんどくさいと感じるのか?」「どうすれば効率よくタスクをこなせるのか?」等々、、いろいろ自問自答することで、自分のことをもっとよく知ることが出来ました。
 自分についてのデータ収集<==>受験勉強へのフィードバック
これらを交互に繰り返し、効率の良い勉強を常に意識していました。その結果行きついたのは、案外単純なことでした。要は、
 「適度な運動」
 「適度な睡眠」
 「バランスのとれた食事」

この3つです。すごく単純ですが、実際に自分の生活に目を向けてみると、全然できていないことに気づきます。
 今回の受験に勝因があったとすれば、間違いなくこれ「生活習慣の改善」だと断言できます。良い生活リズムを手に入れたおかげで、毎日の受験勉強に対して高いパフォーマンスを発揮できました。これに気づくか気づかないかで、かなり大きな差がでるのは間違いありません。
 皆さんも受験を期に、生活習慣の見直しをされてはいかがでしょうか?
オススメの本は
スタンフォード式 疲れない体
スタンフォード式 最高の睡眠
とりあえずこの2冊です。ぜひ実践して下さい。




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はい! お待たせしました。
ここからは僕の受験対策を紹介します。教材 & 簡単な感想も添えておきますので、気に入ったものがあれば適当につまんでってください。


英語対策 (TOEIC)

 まずはTOEICについて記します。TOEICはゲームみたいなものなので、毎日1時間ぐらい理にかなった方法で勉強すれば自然と上達できます。
 ただ、毎日やるだけです。僕は勉強開始から約8か月で、730点台の実力に達しました。
 また、重要なのがマインドセット。「日常で英語使う機会無いんだから、英語上達しなくて当然」という考え方が結構おすすめです。語学学習はすぐに結果が出にくですが、大丈夫です。それは至極当然のことなんです。

教材
 単語帳:
  ・TOEIC® L&Rテスト スコアアップ英単語1000 
     ・TOEIC(R)L&R TEST英単語スピードマスター
  ・TOEIC®L&R TEST必ず☆でる熟語スピードマスター
この3冊です。本屋さんで様々な英単語帳をじっくり比較したうえで選びました。どれもシンプルにまとまっていて、とても分かりやすいです。単語帳に関してはぶっちゃけた話、どれでもいいと思います。本屋さんで実際にパラパラめくって、気に入ったやつでいいと思います。 
 なお、「上手く覚えられない!」という人は、YouTubeで一秒一単語を検索して下さい。「一秒一単語」メソッドが、最も効率の良い単語学習方法であることに間違いありません。

 問題集:
  ・TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
  ・TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング2
  ・TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2
問題集は必須です。これらは絶対に買うべきです。特に「新形式精選模試」はお勧めです。5回分の本物テスト & しっかりした解答付きです。
単語帳以上に「新形式精選模試」をひたすらやることを強くお勧めします。
「でる1000」に関して、僕は1周しただけでしたが、まあ買っても買わなくてもどっちでもいいです。


英語対策(TOEFL iBT)

 教材
  
The Official Guide to the TOFL Test
  ・TOEFLテスト英単語3800
とにかく、Official Guideがあれば十分です。ちなみに、Official Guideは全て英語で書かれていますが、Google翻訳を使えばなんとかなります。

 さて、まず宣言しておきたいのは、
試験まで十分時間がある方はTOEFL iBTの受験を強くお勧めします。
 理由はもちろん、TOEFL iBTの方がより強力な英語力が手に入るからです。新型ウイルスがなければ、受けることはなかったと思いますが、結果として受けてよかったと思っています。
 TOEFL iBTでは4技能(読む、聞く、話す、書く)が試されます。また、試験内容はアメリカの大学講義や大学生活の一場面についてです。
 1年ちょいあれば十分高得点狙えると思います。僕は実質的に1か月ちょいしか勉強できませんでしたが、あと2か月あれば80点は余裕と思いました。まあ僕の場合、TOEIC1年間の下地があった上での話ですが、、、
 先にも述べたように、TOEICが人気なのは日本と韓国ぐらいであり、世界標準はTOEFL iBTです。

 これも基本毎日やるだけです。しかし、学術的な傾向が強く、TOEICなんかとは質が違いすぎるので、うまく勉強方法を組む必要があります。具体的な勉強方法については、ここでは書きませんが、DM送ってもらえたら可能な限りお答えしたいと思います。(※僕は基本Twitterやらない人なので、返信はかなり遅れます) とはいっても、僕のスコアは69なわけで、そんなに高くないですけどね。(TOEFL iBTは 120点満点)

 
 そして、TOEFL iBTでこそマインドセットが本当に重要。
「日常で英語使う機会無いんだから、英語上達しなくて当然」
とにかく、自分の心を守ってください!


数学対策

 教材
  ・高専数学シリーズ & 問題集(大日本図書)
   (要は、学校の数学教科書 & 問題集です)
  ・はじめて学ぶベクトル空間(大日本図書)
  ・大学編入のための数学問題集(大日本図書)
 同じ表現やフォントの方が親しみやすいので、全て大日本図書の教材で勉強しました。
 大学編入のための数学問題集は『解答で勉強できる問題集』です。事実、全ページの3分の2が解答でした。詳しい回答のおかげで、いろいろな解答パターンに触れることが出来ました。なお、問題はA B C で難易度分けされています。

勉強の流れ

教科書を一からまとめ直して、基礎を叩き込む

学校の問題集を1周

はじめて学ぶベクトル空間」を2周(ジョルダンあたりはやってない)

大学編入のための数学問題集」をひたすら回す
(ABC 3周 & Aの解けないとこ2周)

※ちなみに、微分方程式は出ないのでやってません

 本音を言えば、「大学編入のための数学問題集」ABC全て5周ほどしておきたかった。もしやっていれば、編入試験の問題もほぼ全て答えられたと思う。事実、今年の編入試験ではB , C の問題が出ていた。過去問を見る限り、ほぼAレベルの問題ばかり出題されていたが、今年はなんか変えてきたっぽいです。このため、「大学編入のための数学問題集」で勉強される方は、ABC全てを5~6周するのをお勧めします。
 また、解ける問題にはマークを入れることをお勧めします。こうすることで、解けない問題が一目瞭然! ニガテな問題を重点的に対策できます。


情報対策

 教材
  ・学校のC言語教科書
  ・データ構造とアルゴリズムのエッセンス
  ・定本C
  ・C言語によるはじめてのアルゴリズム入門
 情報は本当に一から勉強しました。一応、C言語の授業はありましたが、scanf() とか printf()とか、超基礎的なことをさわっただけでした。
 上記の教材中でオススメなのは「データ構造とアルゴリズムのエッセンス」です。電気科の先生がお勧めしてくれたのですが、かなり分かりやすかったです。ただし、ところどころ間違っているのが難点。でもまあ、間違い探し的なノリでなんとか乗り切りました。
 もう一つオススメなのが「C言語によるはじめてのアルゴリズム入門」ですね。これは必読書だと思います。具体的なプログラムが記されているため、とても理解しやすいです。
 「定本C」は具体的なプログラムはほぼ無く、あくまで抽象的・概念的な理解が主ですね。まあ、読んで損はないって感じです。
 なお、「C言語ってナニ?」という方がいらっしゃいましたら、何でもいいんで適当に買って勉強して下さい。Amazon「C言語入門」で検索すれば、いっぱいヒットします。

勉強の流れ

C言語の学習
(はじめから復習しなおし + 関数、ポインタ、構造体、ファイルの理解)

電気科の友達に借りた授業課題を使って、アルゴリズムの「感じ」を経験

データ構造とアルゴリズムのエッセンス」  2周 

定本C」1周 & 「C言語によるはじめてのアルゴリズム入門 」2周

 実機は特にせず、読んで理解するのをひたすら繰り返しました。本当は「C言語によるはじめてのアルゴリズム入門 」を3周する予定だったのですが、結局できませんでした。
 ただ、やっぱり編入試験の難易度は上がっていたと思います。なので、プロコン用の教材「蟻本」「螺旋本」などもやっといた方がいいかもしれません。


過去問について

 かなり力を入れて取り組みました。しかし先述の通り、あまり役に立たなかったような気がしました。やった方が良いのは確実ですが、過去問以上に「大学編入のための数学問題集」などの教材にもっと力を入れるべきでは?と思いました。

 もう一度申し上げますが、僕からは過去問の配布はしません。2次配布が何かのトラブルになるのを避けるためです。
でも一応、Twitter(@craftE18)にDM送ってくれたら、できる限り力添えさせてもらいます!
(※僕は基本Twitterやらない人なので、返信はかなり遅れます)
 また、筑波大学のHPに過去問公開サイトがあるので、そちらをご覧になることをお勧めします==> 筑波 過去問 


最後に

 忘れないうちにいろいろ書いておきました。僕自身、先人たちの編入体験記にとてもお世話になったので、合格したら僕も書こうと思っていました。
 今回、このような形で体験記を記せたこと、非常にうれしく思います。
 この記事が少しでも皆様の役に立つことを願っています。




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