
【タカマ二次小説】想い出のララバイ~隠し味を添えて~#4 白亜の城へ
高天原。
颯太が勾玉を手にしたばかりの頃のこと。
砂漠の村で神官として働いていた颯太のもとに、
伝説の少女、地平線の少女(ホル・アクテイ)が現れた。
元盗賊の頭である隆臣も一緒で、
颯太は彼らとともに、都(リューシャ―)へ向かう。
道中、泰造と圭麻にも出会い、
残る仲間はあと一人という頃。
一行のもとに、月読の使者、社が現れた。
彼は地平線の少女(ホル・アクテイ)を城に招待したいという月読の申し出を告げる。
「あの……、悪いけど、私……」
断ろうとする結姫に、
颯太はすかさず耳打ちをする。
これは招待などではなく、脅迫なのだと。
「今ここで断ったら何をされるか……。
でも逆に、神王宮に入り込むチャンスでもある」
天照様に関することがわかるかもしれない、と囁く颯太の言葉に、
結姫が頷く。
「……わかりました。みんなも一緒でいいなら、
その招待、お受けします……!」
ではさっそくと促す社に率いられ、
一行は神王宮へ向かう。
「運命の出会い」が待つ白亜の城へ――。