台北乗り換え日記1/2
飛行機が成田を出発してからずっと窓の外を眺めていた。これが最後の日本なのかと思うと寂しい。もう降り立つことのないけど知ってる国の土地の明かりが眼下に広がっている。大阪の真上に来たぐらいかと思った時に機内食がきた。果物もあってそこそこな味だったと思う。4時間は意外と手持ち無沙汰で少し休もうと目を瞑っていた。
定刻通り着いて、内容がわからない中国語に促されるままに進んだ。入国審査は待つことがなく、ホテルのチェックインより簡単だった。一度出国するなら荷物を受け取らないといけないらしい。20分ほど待って現地時間の0時10分になっていた。
事前に調べて0時40分に台北行きのバスがあると思いバス乗り場に向かったがどうもないらしい。そういえばみんなタクシー乗り場に向かっていた。ウロウロしているとおじさんに手招きされた。
そもそも現金を1000元しか持っていなかったが、その人がクレジットで1400元だよと指さしたから着いて行くことにした。エレベーターに乗って地下駐車場に来た。明らかに怪しいが怖いもの見たさと眠さで逃げなかった。英語はあまり通じないらしい、ケータイでホテルの住所を見せると雑にアクセルをふみ、駐車場を出てそのまま高速に乗った。
初めて見る日本以外の景色だった。道路は日本と違って真っ直ぐでものすごいスピードで飛ばしている。これが海外なのかと少し面白かった。日本語が少し喋れるらしいが、どのくらい理解できるかわからなかったためかえって話しづらかった。これはこの後何度か体験した。
高速を降りたらケータイで住所を打ってながら運転をしていた。ぼったくられないかずっと位置情報を見ていたがどうやらちゃんとしてくれるらしい。そして、当初思ってたよりだいぶ早くホテルの前に着いた。
料金は1100元らしい。多分黄色のやつよりもかなり安い。カードを差し出すとさっきは使えると言ったのにダメだと言われた。残り100元どうしようかと思ってダメ元で1000円札を差し出したらオッケーしてくれた。しかもおつりに100元もらった。今思えばタクシーの表記はなかったから多分グレーなやつなんだろうとは思ったが無事ホテルに着いてよかった。
今日誕生日の方、おめでとう。