見出し画像

2024年個人的ベスト映画ランキングTOP10!!

年間ベストTOP10~1!


では、TOP10の発表です('ω')
TOP20も粒ぞろいの良作だらけでしたが、ここからはさらなる良作たち、傑作たちが目白押しです。

再び、今年鑑賞した108本の新作映画に大きな感謝を込めて。

第10位: 『フォールガイ』

「映画の裏を支える“スタントマン”。培ったスキルを活かし切る、痛快爽快ラブコメ&アクション」

【あらすじ】
大けがを負い一線を退いていたスタントマン コルト・シーバース。ひょんなことからハリウッドの撮影現場に舞い戻ることになったコルトは、そこで監督を務める元カノのジョディ・モレノと再会。ジョディに未練たっぷりのコルトは、彼女の気を引こうとアツいスタントを連発する。そんな中、幾度となく命がけのスタントダブルを請け負うも、過去にあっさりクビを切られた因縁の主役俳優のトム・ライダーが突然失踪してしまう。これを機にジョディとの復縁とスタントマンとしてのキャリアの復活を狙うコルトは、トムの行方を追う羽目になるが、思いもよらぬ事件に巻き込まれていくーー。

フォールガイ - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

【総評】

第10位は、デビット・リーチ監督、『フォールガイ』!

2024年で最もハリウッドなアクションを魅せてくれた今作。
「ラ・ラ・ランド」や「バービー」でおなじみのライアン・ゴズリング演じるコルトが、“フォールガイ”として、様々なスタントを駆使して、襲い来る敵や陰謀に立ち向かう、分かりやすく爽快で華麗なる復讐劇です。この作品タイトルでもある、“フォールガイ”は、作中、様々な意味で登場します。

役者の代わりに、時には車に引かれ、バイクで宙を飛び、火だるまになるな ど、ドラマや映画などでおなじみの裏方、“スタントマン”。
そのスタントマンが行うアクションを、“スタントアクション”と呼び、今作では、そんな“スタントアクション”が目白押し、詰め合わせた豪華な一作となっています。

予告を観るだけでも、車を使ったアクション、高いところからのダイブ、ヘリからの落下など、「誰しも一度はハリウッド映画で見たことのあるアクション」が、これでもかと披露されています。実際に作品を見ていただくと、これよりも、もっと沢山、派手で豪華なものがあります。

そして、そんなアクションシーンを鑑賞する中で気づくことは、普段何気なしに観ている映画は、様々な人の手によって生み出されている事、“スタントマン”という裏方の存在意義を確認できること、でもあります。
痛い思いをしている人間が、どの業界にもいるんだ、という事が、この作品を通して理解でき、そんな主人公に感情移入もしやすいシナリオになっています。

ツイてない“スタントマン”、コルト

また、この作品、映画として楽しい部分も目白押しで、観ていて飽きることが無いのも良い点。アクション映画は、ただ派手なアクションを繰り返すだけでは、テンポが一定になり、昨今飽きられてしまいがちです。ただ、その裏にあるドラマがしっかりと動くことで、物語に深みが出て、面白さが倍増します。何事もバランスが大事。

今作では、意外な人物の裏切りや陰謀、さらには映画監督の元カノとの恋模様などの要素がありますが、邪魔にならない程度、最小限での複数の人物とのつながり、伏線とその回収を分かりやすく描くことで、物語的にも散らからず、「そんな展開が!?」といった観客側にとっての気づき、と言う爽快感を演出しています。

端的に言うと、この作品だけで、アクションとしても、サスペンスとしても、ラブロマンスとしても楽しめる、一石三鳥のお得感があります。

劇中の最高に“アガる”ワンシーン

適度に挟まるアメリカンテイストのコメディや音楽で、作品全体でのテンポ感も良く魅せ場のシーンもたくさんあり、悪い部分が逆に見当たらないほどの良作!初めてのハリウッド映画鑑賞作品、としてもかなりオススメできます。

こういう分かりやすく地上波でも放映できそうな面白い作品が、もっと増えてくれたらいいなぁ。

第9位: 『十一人の賊軍』

「誰よりも汚く、人間臭く、残虐に。歴史に名を残すことの無い悪党たちが、その“生”を輝かせる」

【あらすじ】
1868年、鳥羽・伏見の戦いをきっかけに、薩摩藩・長州藩を中心とする新政府軍と、旧幕府軍による戊辰戦争が勃発する。そんな中、新政府に対抗するため、奥羽越列藩同盟が結成。その同盟にやむなく加わった新潟の小国・新発田(しばた)藩は、官軍の進撃を食い止める起死回生の一手として、藩に捕らえられていた死罪になるべき11人の罪人たちを、決死隊として砦を守る任に就かせる。

『十一人の賊軍』キャスト・あらすじ【まとめ】|シネマトゥデイ

【総評】
第9位は、白石和彌監督、『十一人の賊軍』!

邦画時代劇が、第20位に続きランクイン。
極刑=死刑囚11人が、無罪放免を獲得するために、一つの砦を期日まで守り抜く物語。この作品は、過度な期待やハードルを上げずに観たからか、その内容の面白さに、心底圧倒されました。ドロドロさや、人間の汚い部分がしっかりと出ていて、爽快感があまり感じられない意外性も、面白さの一つ。

幕末の戊辰戦争が起きたあたりの、一つの藩でのイザコザをベースに物語は展開していきますが、漢字や歴史、対立関係を頭の中で広げるのが少し苦手だと、ここで躓いてしまうかもしれません。
しかし、11人+α VS それ以外、での砦での攻防戦、と単純に考えていただければ、分かりやすく鑑賞ができるかも。

この作品で面白いのは、何と言っても、人間が人間らしく振舞うシーンの多さ、です。憧れやヒーローのような、現実から乖離したような人物は、この11人の中にいません。と言うかは、“この11人の中にいてはいけない”。この言葉の意味が、この作品を観終えた後に理解できるはずです。

極刑囚“11人の賊軍”

では、「人間が人間らしく…」とはどういうことなのか。
言ってしまうと、この砦を守るために集められた11人、全員が極刑が決定していた、互いに素性も知らない者同士の集まりなので、チームワークや結束力は限りなくゼロです。
だから、普通に逃げるし、やる気もないし、かすり傷ができたぐらいで大騒ぎします。魅力なんて感じるはずもない、まさに“人間らしい”人間たち
でも、観始めると徐々に、何故か彼らが好きになってきます

そして、今作を映画館で鑑賞できた方は、その音響に驚いたはず。
大砲や銃の発砲音、爆発音や刀と刀を打ちあう音などが、嫌に大音量で、迫力を増させる演出なのか、個人的には大好きな演出でした。
前述で「爽快感があまり感じられない」と書きましたが、ドラマの部分で失った爽快感を補うように、戦闘シーンは派手なものが多かった印象です。

戦闘に関しても、味方はこの11人と少数から増えることはありません。
それなのに、敵はこの時代の最高勢力なので、やられればやられた分、どんどんその数と質が増していきます。「たった11人で、どのように強大な敵に挑んでいくのか」「数に対して、どういった知略や騙し術で相手を欺き、倒していくのか」を作品を通して存分に見せてくれます。

生きるために

裏切りや陰謀渦巻くこの時代で、「正義」とは何か、そして、誰が一番「正義」なのか。鑑賞して是非、確かめて欲しい一作です。
レイティングはR-15で、ちょっとグロめです。

そして、クライマックスの“あの人”が素晴らしすぎる……。

第8位: 『ぼくのお日さま』

「凍てつく優しさと、暖かな残酷さ。あの時確かに、誰かが誰かにとって“お日さま”だった」

【あらすじ】
吃音をもつホッケー少年・タクヤ(越山敬達)は、「月の光」に合わせフィギュアスケートを練習する少女・さくら(中⻄希亜良)の姿に、心を奪われてしまう。 ある日、さくらのコーチ荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つける。 タクヤの恋の応援をしたくなった荒川は、スケート靴を貸してあげ、タクヤの練習をつきあうことに。しばらくして荒川の提案から、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習をはじめることになり......。

ぼくのお日さま - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

【総評】
第8位は、奥山大使監督、『ぼくのお日さま』!

初雪が降り始めてから、雪が解けて再び春が始まるまでの、年齢や境遇も違う男女3人の物語。撮影が雪国(北海道)で行われ、舞台がスケートリンク場という事もあり、画面上から、その凍てつくような寒さが伝わってくる。内容の主軸となっているのは、そんな、外の世界と心情が“反比例していく”ヒューマンドラマ、です。

主人公3人は前述のとおり、年齢、性別、環境も全く異なる男女
1人は吃音を抱える心優しい少年、1人はフィギュアスケートでの成功を親から期待されている少女、そして、その少女の専属スケートコーチ、の3人。
少年がある日、スケートリンクで少女に恋心を抱くところから、一冬の不思議な関係性が始まっていきます。

この3人、声や態度には出しませんが、それぞれがそれぞれで抱える事情があり、観客側が、そのことに簡単に気づくことができるのが良い点。
「あ、つまりこの人はこの人の事をこう思っているんだな」「あれ?つまり、この人とこの人の関係って……」と、ストーリーが進むにつれて、理解ができる。出来てしまうのが、面白いんですが……。

スケートを通して深まる関係

また、劇中での画の作り方が、とても印象的です。
少女が何度もスケートをするスケートリンクに入ってくる光は、見ると日光ではないような青や赤といった、人工的な光が。ただ、この人工的な光が、画面全体の淡い色と絶妙にマッチし、温かみと荘厳さを演出します。セリフもなく、スケートを淡々とするだけのシーンが出てきますが、思わず息をのむ美しさ。

淡い光の中で

雪の積もる中、境遇も違う男女がアイスダンスを通して関係を深めていく様は、観ているこちらとしても「いいなぁ。あったかいな。ずっと見ていたいな」と思う事でしょう。そんな中、季節は次第に春に向かっていきます。雪が解け、気温も上がってくる中、この3人の関係に、“ある一つの歪み”が起きてしまいます。
と、この続きは、ネタバレになりますので、鑑賞していただければ。

ひとつ言えることとしては、作品通し、「一つの、また、個人としての凝り固まった観点から見るモノや世界が全てではない」という事。
人はよく、自分の中の世界で物事を考えてしまいがちです。その結果、「自分は良かれと思ってやったことが、裏目に出てしまった」「自分はこう思っているから、相手もこう思っているはずだと思っていたのに」。こんな体験、誰しもが一度はあると思います。
その中で、そうならないために、必要なことは何なのか。観客側は、自分だったら……、と考えてしまうことでしょう。

落ち着いた雰囲気で、人と人とのつながりの難しさを考える社会性と、切り取られる画や、ドビュッシーの『月の光』が流れる中でのフィギュアスケートシーンなどの美しさ。登場人物も観客も、胸の内で痛みと心地良さを、同時に味わう。なかなか考えてしまう一作です。

こういう作品が、個人的には大好きなんですが。

第7位: 『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

「固定観念の愚かさと浅ましさ。対話と行動を重ねて、他人を知り、人はいつだって成長していく」

【あらすじ】
1970年冬、ボストン近郊。全寮制の名門バートン校の生徒や教師たちは、誰もが家族の待つ家に帰り、クリスマスと新年を過ごす。しかし、留まらざるを得ない者もいた。生真面目で融通が利かず、生徒からも教師仲間からも嫌われている古代史の教師ハナム。勉強はできるが反抗的で家族に難ありの生徒アンガス。ベトナム戦争でひとり息子カーティスを失ったばかりの料理長メアリー。雪に閉ざされた学校で、反発し合いながらも、孤独な彼らの魂は寄り添い合ってゆく――。

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

【総評】
第7位は、アレクサンダー・ペイン監督、『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』!

1970年という近からず、遠からずの時代設定、クリスマスも近くなり、日本で言うところの冬休みが始まる直前。生徒の大半が家族のもとに久しぶりに帰る事を待ち望む中、ホリディ休暇に、“学校へとり残された者たち”で繰り広げる、温かなヒューマンコメディ&ドラマです。

前提として、アメリカは日本よりも、「家族で過ごすホリディ」を大切にする文化を持っています。『ハリー・ポッター』なんかを観てると、そのような描写が観られます。では、なぜそんな大切な休暇期間に、彼らは家へ帰らず、取り残されなければならないのか?

舞台設定は第8位で紹介した『ぼくのお日さま』に通ずる部分があります。性別、環境、年齢が違う男女3人が、ホリディ休暇の誰もいない校舎や寮内で、互いを知り、関係を深めていく。ただ、『ぼくのお日さま』と違う部分としては、ちゃんと相手の事を見つめなおし、客観視するような時間が、この作品ではちゃんと描かれます。

互いの嫌いな相手と過ごす最悪のホリディ

古代史教師からすれば、いつも悪さばかりする、何を考えているのか分からない、自分と年がいくつも離れた生徒。生徒からすれば、堅物で傲慢、何を言ってるのかも分からない、自分と年がいくつも離れた教師。そんな二人を呆れるように見つめる寮母。
普段から相容れない、分かり合おうともしない3人は、致し方なし、偶然にも“とり残されること”で、お互いを知っていきます

教師には隠された生まれや育ち、境遇があり今の人格を形成されてきたこと。生徒には、実は家族に問題があり、「普通の家族」に憧れを抱き育ってきたこと。寮母は愛する実の息子を亡くし、生きがいを失っていたこと。

会話をする相手が限られた狭い空間で、「お前のそういうところが」、「アンタのそういうところが」、と普段言わなかったようなことまでを、言葉にして伝える。そうすることで、相手の知らなかった面や、自分が思っていたのとは違う事情が垣間見え、さらには互いの境遇が、自分にも当てはまること、自分と似ていることに気づいていく。そして、互いに寄り添って、自分自身を見つめなおしていく様を観ていると、人の人に対する温かみを存分に感じることができます。

人は1人じゃない

そして、物語の終盤。とある事件に対し、ホリディ休暇の始まる前では、考えられなかった行動と決断を教師が下すのですが、そのシーンが、もう、ものすごく感動します。この休暇を通して、相手の心の内を知り、思いやりを持って、今の自分に出来ること

「誰にでも、いつだって、生き方を変える時間がある」

新しいクリスマス・ムービーとして是非一度、鑑賞していただきたい傑作です。

第6位:『ウマ娘 プリティダービー 新時代の扉』

「今年一番のダークホース。可愛らしさよりもカッコよさを追求した、激熱熱血、スポ根アニメーション」

【あらすじ】
自由気ままなフリースタイル・レースで、最強を目指して走り続けてきたウマ娘の少女、ポッケことジャングルポケット。気まぐれに観戦した<トゥインクル・シリーズ>のレースで、フジキセキの走りに衝撃を受けたポッケは、自らも<トゥインクル・シリーズ>に挑むことを決意する。 ウマ娘たちの集う『トレセン学園』に入ったポッケは、フジキセキを育てたタナベトレーナーのもと、一生に一度しか挑戦を許されない『クラシック三冠レース』に挑む。そこに待ち受けていたのは、ポッケをもしのぐ実力をもつ同世代のライバルたちだった。 ひたむきな思いを胸に実直に努力を続ける、ダンツフレーム。自分にしか見えない『お友だち』を追いかけて走る、マンハッタンカフェ。そして、ウマ娘の可能性のその先を求めるマッドサイエンティスト、アグネスタキオン―― 自らの誇りと、意地と、魂をかけて走るウマ娘たち。熱く激しいその戦いが、新たな時代の扉を開く。 「誰が相手でも関係ねえ! 俺は最強のウマ娘になってみせるぜ!!」

ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

【総評】
第6位は、山本健監督、『ウマ娘 プリティダービー 新時代の扉』!

気まぐれで、かつ時間が空いていたので息抜きに鑑賞した本作が、まさか、年間ベストのこの順位に位置する作品になるとは、自分でも思ってもみませんでした。まさに文字通り“ダークホース”的な一作。昨今、某バスケ漫画が映画化され、その熱量とクオリティ、感動を感じることができましたが、本作はその作品に“負けず劣らず”だと、個人的には感じています。

原作をまったく知らずに鑑賞後、その熱量に圧倒された私は、すぐに原作について調べました。最初に驚いたことは、この「ウマ娘」シリーズ、実際に存在した競走馬の名前だけでなく、レースや演出までもが史実に基づいた内容だという事。
つまり、どちらが勝ち、どちらが負けるかが分かっている、なのにこんなに面白く描けるのは、監督や脚本、アニメーター様の腕を感じます。

本作は2001年に実際にあったレースをもとに、主人公である“ジャングルポケット”がレースを通し自身にとっての「最強」を目指す物語、と、内容は少年漫画チックで、シンプルかつ万人受けする感じです。ビジュアル面でも、他のウマ娘がたくさん出てきますが、どのキャラクターも愛嬌があり可愛らしく、流行るのも分かるような仕上がりだと感じました(仕上がり、とか言って良いのかは定かでは無いですが……)。

「最強」を見据えて

実際には競走馬が走るコースを、擬人化されたキャラクターが徒競走のように走ることはなんとなく知ってはいましたが、ここまで面白いものだとは、良い意味で予想を裏切られました。

まず何より、キャラクターが勝利に貪欲な部分が、個人的には大好きでした。「勝てなかったけど、楽しかったよね」の精神は、真剣勝負の場において不要な要素だと思っている節があるので、今作では「勝ちたい」という勝利意欲がむき出しで走っているのがありがたかったです。
ただひたすらに「勝ち」を目指し、ひたむきに、手足がちぎれようとも。そして、そこまでして「勝ち」を目指す理由とは何なのか

そして、アニメオリジナルの解釈も刺さった要因の一つ。レース結果や演出などには手を加えず、史実通りを徹底していますが、徹底するだけではなく、ちゃんとアニメだからこそできる胸熱な展開も用意されていて、このキャラクターが、いかにこのレースに賭けているのか?どういった心境や背景があってレースに望んでいるのか?など、キャラクターに魅力を増させる要素がたくさんあるのも最高でした。

「勝利」へ向かって走り続ける

もはや“プリティ”の枠を超え、猛々しい、一人のプレイヤーとしての熱い感情と本能、そして好敵手との切磋琢磨
劇中サントラや劇中歌も、いいタイミングで流れ、物語をさらに熱くさせます。食わず嫌いせず、観て良かったと思える一作です。

あと、印象的だったのはラスト。「ウマ娘」シリーズ、キャラクターゲームとしてのファンサービスが唐突に始まるので、最初は「なんで?」と驚くかも。

第5位:『ゴールド・ボーイ』

「間違いなく面白い、精巧に練られたサスペンス。鑑賞中、身体がゾワゾワし続けること間違いなし」

【あらすじ】
義父母を崖から突き落とす男の姿を偶然にもカメラでとらえた少年たち。事業家の婿養子である男は、妻から離婚を切り出され焦っていた。遺産相続のためなら何でもする覚悟で犯行に及んだのだ。一方、少年たちも、複雑な家庭環境による貧困はもとより、少女は殺人の容疑をかけられた父の自殺や襲ってきた義理の父を包丁で刺してしまったことなど、さまざまな問題を抱えていた。「僕たちの問題って、全てお金で解決できるんじゃない?」朝陽は男を脅迫して大金を得ようと画策する。少年たちと殺人犯との二転三転する駆け引きの末に待ち受ける結末とは…。

ゴールド・ボーイ - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

【総評】
第5位は、金子修介監督、『ゴールド・ボーイ』!

ここからの順位は、本当に最後まで順位をつけるのに悩みました。
最高に面白い、そして今年一番オススメしてきた本作は、観た後に“絶対に誰かと共有したくなる”邦画サスペンス。鑑賞中、そのギリギリ感や、空気のヒリつきに、身悶えすること間違いなしです。

この作品、何と言っても最高だったのは、岡田将生さんの演技力。
遺産相続のため妻の両親を手にかける場面からこの作品は始まりますが、是非、表情の変化に注目していただきたいです。好青年としての顔から一転、殺人犯としての狂気や、含みのある笑顔、かと思いきや静かに怒りをあらわにし、また、何も喋らない間の取り方が上手すぎる

それに対抗する勢力として描かれるのは、3人の子どもたち。岡田さん演じる殺人犯が、その犯行を犯す場面を偶然写真に収めてしまった3人は、その写真データを手に、殺人犯への揺すりを決行します。この子どもたちの中でリーダー格の少年が、凄く頭の回ること。殺人犯に物おじせず、取引を進めていく姿は、危うさもあれど、どこか見ていて爽快感を感じます。

殺人犯VS少年少女

そして、観客側が考える事情をことごとく潰していくのも、脚本力があるなと感じました。「普通ここで警察が……」と思っていると、ちゃんとそのクダリをやり、「もしや、あれが穴になって解決に向かうのかな?」と思っていると、ちゃんとその穴も塞がれたり、と、展開や解決に至るプロセスが、どんどん潰され、良い意味で予想がつきづらい

あとは、サスペンスやミステリーでは定番の、作品序盤から伏線がしっかりと張られ、「え、それも伏線だったのか」と後半に回収されていく爽快感は言わずもがな。しかし、その回収が、思わぬ形で行われていくので、観ているコチラ側としては、口を開けながら観るしかない始末。呆気にとられる、とはこのことを言うんだな、と感心します。

撮影地は全編沖縄で行われており、これも普段の映画では見ないようなロケーションで、画面背景としても最高だと感じました。普段は東京の街並みなどがセオリーとなっている中、異国感あふれる、亜熱帯の沖縄は、観る者にい質感を与え、作品全体の不気味さが増す良いアクセントとなっています。

オチが予想できないスリル!

この作品、最後には“とんでもない展開”が待っています。しかも、2回も3回も。そして、ネタバレでは無いですが先に言っておくと、「バッドエンドであり超胸糞エンド」です。

体調や気分がすぐれない方には、観ることをオススメしませんので、悪しからず。

第4位:『コット、はじまりの夏』

「9歳の少女が体験する夏のひと時。“優しさ”が作品全体を、鑑賞する私たちをも包み込む傑作」

【あらすじ】
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごすうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を重ねていく中で、コットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、やがて自分の居場所を見つけていく―。

コット、はじまりの夏 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

【総評】
第4位は、コルム・バレード監督、『コット、はじまりの夏』!

タイミング的に劇場鑑賞が叶わず、年末に配信での鑑賞となりましたが、恐らく劇場で観ていたら、その神聖さや純朴さ、柔らかく温かな“優しさ”で涙していたこと間違いなしの、最高の一作でした。劇場で鑑賞したかった。

主人公である9歳の“コット”は、大家族の中にいながらも、どこか満ち足りなく孤独を感じている、寂しそうな表情を浮かべた女の子。この「大家族の中にいながら孤独を感じている」という触れ込みが最初はどういうことかと思いましたが、いざ鑑賞し始めると、その言葉の意味が分かります。同じ立場なら、自分でもこうなるかも。

そんなコットは、夏休みの間、母方の親戚に預けられることになります。自宅から車で3時間の見知らぬ土地、そして会った事も無い人物に戸惑うコットですが、この出会いが、コットにとって、そして我々観客にとっても忘れられない“優しさ”の物語の始まりでもあります。

戸惑うコットに笑いかけ同じ目線で喋るおばさん

この作品は、観客側に分かりやすく“気づき”を与えてくれるので、「あ、今コットはこう思ったな」、「この言葉が、行動が、ここで生きてくるのか」と、話全体としての含みが少なく、分かりやすい作りとなっているのが良い点でした。恐らく意図して入れているシーンもあるかと思いますが、その全てにおいて功を奏しています。

また、この作品において自分が感じたことは、「言葉の力」は子供の成長にとって大切な要素だということを痛感しました。代表的なところだと、予告編にもある通り、「コットは無口な子」と他人から言われ、すぐにおじさんが「それだけ発言に気を遣える、つまり賢い子なんだ」と返すシーン。ガラリと印象が変わる、「言葉の力」。私たちも正しい言葉の使い方を学び、教えていかなければいけないと思わせてくれます。

正しい教育と正しい言葉遣い。そして、相手を敬い、けなすようなことはしない。そして何より、コットを通して分かることは、「子どもは意外と大人の言うことや行動をよく見ているし、それを見て傷ついたり、気を遣ったりしている」
大人は、いつだって子どもの手本となりえるのです。

その表情は次第に明るく

そして、その正しさと“優しさ”を体感し、人としていくつも成長したコットは、ラスト、どこかへ向かって走り出します。コットは最後にどこへ向かうのか

観客へのメッセージと、日ごろ忘れてしまう大切なことを取り戻させてくれる、心温まる“優しさ”を、是非体感していただければと思います。

第3位:『ぼくが生きてる、ふたつの世界』

「耳の聞こえない両親のもとで、伝えたい事。伝えられない事。そんな境遇で、聞こえる息子は何を求めたのか」

【あらすじ】
宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが・・・。

ぼくが生きてる、ふたつの世界 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

【総評】
第3位は、呉美保監督、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』!

実話に基づいた耳の聞こえない両親のもとに生まれた息子と、その家族の物語。この作品、良すぎて劇場で思わず泣いてしまったんですが、周りにいた観客も全員鼻をすすっていたのを覚えています。明るくなっても、誰も席から立たない、そんな現象が起きていました。

息子役を演じた吉沢亮さんの演技力が素晴らしい事はもちろんなのですが、両親を演じたお二人も、本当に耳が聞こえないハンディを背負ってきたお二人と知り、とても驚きました。本当の母親や父親のように演じるお二人は、とても生き生きしていて、まるで本当の家族のような佇まいです。

幼少期の一枚

今作の始まりは、音のない世界から始まります。つまり、この両親が普段から体感している「日常」の世界。赤ん坊の泣き声も、誰かが来訪した声も、音が聞こえないから分からない。聞こえない世界の在り方を、まずは最初に観客側に提示し、その懸け橋として、“聞こえる”息子が登場します。

息子は両親の懸け橋として、色々なことを覚えます。コミュニケーションをとるための手話や聞こえなくても伝える様々な工夫。ただ、どれもこれもが、サラッと出てきます。手話を覚えるシーンなどは入ってきません。それが“当たり前”で「日常」のひとつだから。

そんな特別な環境に置かれた息子は思春期を迎え、周りとは違う、“普通”と違うことにやるせなさと憤りを感じ、一刻も早く家から離れることを目標に、東京へと旅立ちます。やりたいことも、やるべきことも見つからないまま、社会の厳しさを感じる中、実家から、とある知らせが届きます……。

母と息子

淡々とした、一人の男性の人生を幼少期から描くような作品の中、出てくる登場人物や関係していく人たちを通し、息子は家族について、自身の母親についてを考えます。逃げるように東京へ出てきた自分を、何も聞かず、笑って送り出してくれた母親は、“普通”ではないことを悲観的に思っていたことがあっただろうか

そして、幼少期からゆっくりと、それも大したことの無いようなエピソードまでも描き切る思い出ムービーのような本作は、随所でこの母親から息子に向けられた愛の形を我々に提示しており、ただの日常が、どうしてか涙腺に来る。感動させようとしているわけではないのに、どうしてか泣ける。

今自分に大切な人がいて、その人に言葉で感情を伝えられることは、本当に幸せな事なんだと、改めて実感してしまう。そんな感動作です。

第2位:『ルックバック』

「『藤野ちゃんは、なんで描いてるの?』その一つの問いに、答えを見出し、詰め込まれた、58分間の青春群像劇」

【あらすじ】
学生新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートからは絶賛を受けていたが、ある日、不登校の同級生・京本の4コマを載せたいと先生から告げられる…。二人の少女をつないだのは、漫画へのひたむきな思い。 しかしある日、すべてを打ち砕く出来事が…。胸を突き刺す、圧巻の青春物語が始まる。

ルックバック - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

【総評】
第2位は、押山清高監督、『ルックバック』!!

間違いなく2024年1位の劇場アニメ作品である本作は、「チェーンソーマン」でおなじみの藤本タツキ氏が手掛けた読み切り作品が原作であり、その上映時間は、なんと58分。1時間にも満たないアニメーション作品ですが、その短い時間ながらに、映画だからできる表現が詰め込まれていました。

ただ、先に言ってしまうと、この作品は、刺さる人と刺さらない人が明確に分かれる作品だと感じます。その分岐としてあるのが「何かに熱中したことがあるかどうか」だと思います。それも、勉強など、皆が通るやるべき事、のようなものでなく、やらなくても将来には関係がない趣味程度のものであること。その何か好きなものに対して打ち込み、また、挫折や失敗を味わったことがある方は、うってつけの作品なのかと思います。

主人公二人を演じたのは、どちらも声優さんでなく、河合由美さん吉田美月喜さん。二人とも俳優ですが、どちらも違和感なく、また、声優が初とは思えないほどの演技力に圧倒されました。

藤野と京本

藤野は、学級新聞で4コマ漫画を掲載し、クラスの皆から「漫画家になった方が良い」と言われるほど褒められる人気者。しかし、不登校の京本に担任からの願いで4コマ漫画の掲載を許したところ、自分よりも抜群に上手い絵に、藤野は愕然とします。「上には上がいる」。ここで自分は共感を感じ、同じく共感を感じた方は、その後、藤野の行動や心情に感情移入がしやすくなる起点かと思います。

タイトルでもある『ルックバック』は、作品のあらゆるところ、あらゆる意味を持って登場しますが、なかでも、「背中を見る」という意味で受け取る方が多いのではないかと思います。藤野は京本の、京本は藤野の背中を追いかけ、互いに好敵手で親友でもある関係性になって、高め合っていく。

そして、今作の主軸となるのは、「絵を描くこと」について。
主人公の一人、藤野は、あらゆる事情で「絵を描くこと」について壁にぶつかり、挫折し、自分のやっていることは何になるのか、と自問自答を繰り広げます。なぜ自分は絵を描くのか。お金のため?楽しいから?将来のため?

「藤野ちゃんは、なんで描いてるの?」

そんな一言に対する、自分自身の中で導き出した答えが、藤野を突き動かしていきます。

絵を描く、ということ

絵を描き続けることで、2人に起きること、起きていくことがお互いを苦しめることもあれば、互いに支えとなることもある。
そして2人の間には、確かな青春とかけがえのないものが残り、今日もまた絵を描き続ける

原作では出せなかったドラマチックな映像と音響、そして発する声や息遣いが見事に表現された本作は、一見の価値ありです。

そして、いよいよ2024年、第1位の作品の発表です。




第1位:『ラストマイル』

「今年一番の娯楽エンタメ&社会問題を訴えるメッセージ性。観客側の期待を優に超えた、2024年の象徴作品」

【あらすじ】
ある日、届いた荷物は爆弾だった――日本中を震撼させる4日間。 11月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、世界的なショッピングサイト最大手から配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく—―。関東の4分の3を担う巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。 誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか?残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか? 決して止めることのできない現代社会の生命線 ―世界に張り巡らされたこの血管を止めずに、いかにして、連続爆破を止めることができるのか? それぞれの謎が解き明かされるとき、この世界の隠された真の姿が浮かび上がる。

ラストマイル - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

【総評】
栄えある第1位は、塚原あゆ子監督、『ラストマイル』!!!

……なんだか、予想通りですね。という声が聞こえてきそうな感じですが。

脚本の野木亜希子さんとセットで生み出された名作ドラマ、『アンナチュラル』『MIU404』の世界と交差する“シェアード・ユニバース”という形をとって制作された本作。
正直、公開前からの予告編からずっと楽しみにしていた作品であり、そんな期待値が上がりに上がった中鑑賞し、その期待を大きく超える出来に感動しました。

今や、我々の生活に当たり前に存在する「物流」についてのストーリーは、リアリティとフィクションの境目と、現実問題として起きていそうな、ちょうどいい部分を取り上げるのが、非常に上手いと感じました。
ドラマの頃から、「違法労働」、「SNS問題」、「虚偽通報」など昨今の社会問題を取り扱うのが上手い脚本家様ですので、今回も流石の一言でした。どうやって資料を集めて制作しているのか、気になってしまいます。

『アンナチュラル』では不自然死究明研究所という立場での爽快感のあるミステリーサスペンスを、『MIU404』では機動捜査隊でおきる数々の事件を解決するバディものが描かれてきましたが、『ラストマイル』は流通業の、いわゆる階層としては上の位置に君臨する立場の葛藤が描かれていて、また新境地を見ることができた感じでした。

「止めませんよ、絶対」

流通センターの下には、配送業者、地方配送センター、運送ドライバーと広がっており、誰が誰を、どう指示を出して緊急事態を収めていくのか。テンポよく行われていくのは、観ていて分かりやすく、爽快感があります。

そして、作品全体で世界が広く使われている。前述した物流の流れに関わる各社はもちろんのこと、流通センターの本部や海外支部、物が届けられる一般家庭、そして報道、警察、UDI。どれもが雑に描かれること無く、ストーリーの一要素として稼働していて、無駄が無い

そんな現実問題や社会問題と、絡められるのが、「もし、届いた荷物が爆弾だったら?」といったミステリーのエンタメ性
主軸はこちらですので、「犯人は一体誰なんだろう」といった点で作品を楽しむ分にも、しっかりと分かりやすく楽しむことができるのが良い点です。

ミステリーとしての面も、これまたしっかりとした出来で、ミスリードや犯行の手口を順序立てて明かしていく箇所も備わっているのが、ミステリー初心者でも楽しめる作りに

誰が、どうやって爆弾を?

また、個人的に大好きな描写なのが、登場人物が観客側に質問や問題を投げかける箇所。ドラマ時代から引き継がれていて嬉しい限りでした。簡単に言うと、予告でもある「……メディカル便?」のようなシーンを指します。「メディカル便が届かなかったら、医療機関はどうなるでしょうか?」といったクイズのような、登場人物の意図しないセリフが散りばめられていて、観客に気づき、ハッとさせられる点として本作でも生きていて良かったです。

エンタメ性で言えば、事前告知された『アンナチュラル』『MIU404』キャラクターたちの再登場。「もっと絡んで欲しかった」という世間の声がチラホラありますが、あのぐらいの尺がちょうどいいんではないかと個人的には感じました。登場時、十分にアガりましたし。

と、ここまで感想を述べてきた中で、本作を1位に選ばせていただいた理由は3つあります。
1つ目は、私の個人的な期待値をはるかに超える出来で感動したこと。
2つ目は、エンタメ社会問題で、ここまでの作品がまだまだ作ることができる可能性に。
そして3つ目は、誰もが鑑賞後、前向きになれるんじゃないかなと思わせていただいた点です。

個人一人一人の力ではどうにもならないことも、誰かに話したり、共有したり、逃げてしまえる場所があることで、解決には至らなくても「何とかなる」かもしれない。今作の“あの人物”が、最悪例として、我々に提示してくれました。

そのうえで、今、辛いと感じる自分に、果たして何ができるだろうか。

観て楽しい、感じて深い。そして、考えるべき傑作。
そんな今作を、2024年の個人的ベスト映画ランキングの第1位とさせていただければと思います!

第1位は『ラストマイル』!

ランキング総評

以上、2024年個人的ベスト映画ランキングでした。楽しかったです。
同時に投稿しました、「TOP20~11」「続きモノ+特別賞」と合わせてお楽しみいただければと思います。

今年はTOP10も邦画5、洋画3、アニメ2のまばらなランキングになったなぁ、という感じです。2025年にも期待です。
またオススメなども、ゆるく紹介していければと思いますので、知りたい方はご連絡いただければ。

この後に、ランキングと他の一挙掲載をしておくので、手っ取り早くランキングだけ知りたい方はそちらへどうぞ。

2025年も映画が楽しい年になりますように。

それでは🦀

ランキング早見表

●続きモノ賞
・アクアマン 失われた王国
・デッドプール&ウルヴァリン
・ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ
・ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ
・グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声

●特別賞
・傷物語 ーこよみヴァンプー
・どうすればよかったか?

第20位『侍タイムスリッパー』
第19位『ツイスターズ』
第18位『陪審員2番』
第17位『ブルーピリオド』
第16位『数分間のエールを』
第15位『憐れみの3章』
第14位『パスト・ライブス/再会』
第13位『哀れなるものたち』
第12位『オッペンハイマー』
第11位『カラオケ行こ!』

第10位『フォールガイ』
第9位『十一人の賊軍』
第8位『ぼくのお日さま』
第7位『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
第6位『ウマ娘 プリティダービー 新時代の扉』
第5位『ゴールド・ボーイ』
第4位『コット、はじまりの夏』
第3位『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
第2位『ルックバック』
第1位『ラストマイル』

〇総鑑賞本数:193本
・新作:108本
・旧作:85本

ありがとうございました!🦀✨

【くらぶ】

いいなと思ったら応援しよう!