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50歳のノート「完成度ダントツ物語に心満たされる 「お父さん、私この結婚イヤです」」

久々に中毒した韓国ラブコメ漫画に出会う。
ピッコマ「お父さん、私この結婚イヤです!」。
ランキング上位にずっといた作品がゆえなんとなく手を出さずにいた。
けれど読み始めたら止まらない。
毎話ごとの次回予告に小ネタが仕込まれていて思わず声を出して笑うこと多々。
中毒して毎日読み続け、最後の有料話数はまとめ買い。最後の最後まで伏線回収をしきって、あたたかいラストに涙した。
課金に悔いなし。
LINEマンガだとコメントがつくので共感やノリツッコミが楽しめるがピッコマはコメントが無いので、行き場のない高まりどこかにシェアしたくなった。

ラブコメ&ハートフルなジャンルだと自分の中でダントツ一位になった。
完成度が高い。美麗なキャラクターたちに、張り巡らされた謎の伏線。畳み掛けてくる笑い。本当に隙が無い。
外伝のラストで「本当の主人公はこの人でこの人が報われてよかった…!」と涙した。

韓国ドラマもそうだけれど、韓国漫画も心を描くのが本当にうまい。
読んでいる自分の感情がアミューズメントパークに行ったときのように動いてしまう。

自分は心の動きとそれに伴う行動の動きに昔から強い興味がある。
没入して共感するのが好きなのかもしれない。
物語の登場人物たちに同調して心動かされるのが好きなんだと思う。

じゃあリアルもそうなのかというと、半分あっているいて半分違う。
延々と人の話を聞くと気持ち悪くなる。そういう意味では共感はしているのかも。

とはいえ、そもそも基本的に幼稚園児のころから人に興味ない。
その上で相手のああだこうだを聞くとなると、私にとっては努力になる。
シンプルに話を聞くだけで疲れるのだ。

物語は私の感情を躍動させてくれるのに人の話は感情を疲労させるのだ。 

お金を払ってでも楽しみたい物語と、むしろこちらがお金をもらいたい人の話。

その差は何かなと考えると、楽しませるための技術かもしれない。

物語は人を楽しませるためのアイデアや技術が練り込まれている。きっと編集者さんがついて作者の物語をもっと面白く成長させている。匠の技でコンテンツがいっそう磨かれる。
つまり物語は読む人のためのものだ。

一方で、人の話は相手を楽しませることに目的がない。自分が言いたいことを一方的に話すだけである。
つまり、話し手自身のための時間である。
相手の独りよがりに時間を使われがちな自分としてはそこを忌避してるのではと推察する。

自分の時間は自分の楽しみのために使いたい。
なので匠の技に酔いたいのだ。
そんな自分に良い時間をくれた「お父さん、私この結婚イヤです!」に感謝したい。

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