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【#172】装いを新たに
スマホケース
私のスマホデビューはかなり遅く、2019年11月なのでまだ4年です。その頃から「3G携帯終了」の案内が脅しのように(?)来ていたので、思い切って変えることにしました。どこまでガラケーを使えるか、S先生とかってに競い合っていたのですが、私の方から白旗を上げることになりました。
スマホに変えって良かったと思うことは、大きく3つです。1つ目はカメラを持ち歩かなくてもよくなったこと。2つ目は2020年から始まったコロナ禍で、礼拝のLIVE配信のためにすぐに用いることができたこと。3つ目はLINEで無料電話ができるようになったこと。ま、そのあたりですね。
今週、スマホケースを変えました。数年前に上富良野町へふるさと納税をした時に、『続泥流地帯』の手帳型スマホケースをいただいていたのです。数年前から持っていたのに使わなかった理由は、まだ最初のケースが新しいのと、今回のものはちょっと冒険心が必要だったことです。気に入っているのに、何となく照れくさいような感じがしていました。
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交換の理由
そんな私の背中を押すようにスマホケースを変えた理由は、三浦綾子読書会のTさんが、持病に伴うものだと思うのですが、大腿部や左肘を骨折されたという連絡があったからです。Tさんのことを心配しつついる中で、本棚に置いていた『続泥流地帯』のスマホケースが目に入りました。Tさんの人生を大きく変え、また支えることになった『泥流地帯』と『続泥流地帯』。『続泥流地帯』の拓一と同じように、以前にも大腿骨を骨折していたことを聞いています。そして、思わず目に止まった『続泥流地帯』のスマホケースに変えてみました。
転倒して骨折をしたのではなく、骨折をしていたために転倒されたということでした。心も体も複雑です。2度に渡る大きな手術も無事に終えられました。「顔を洗えるようになるというのが、一つの目標」ということでした。拓一の下記の言葉を思い出しました。
「まあ! 動かすと痛いの。じゃ、じっとしてなくちゃいけないのね。大変ね」
「そうだね。人間て、体を動かさないということは、動かすことより、ずっと大変なことだとわかったよ」
「修平さん、わたしには上手に説明できませんけどね。今、拓一が言ったように、人間の思いどおりにならないところに、何か神の深いお考えがあると聞いていますよ。ですからね、苦難に会った時に、それを災難と思って歎くか、試練だと思って奮い立つか、その受けとめ方が大事なのではないでしょうか」
「しかし、正しい者に災があるのは、どうしてもわかんねえなあ」
修平が呻くように言った。と、拓一が言った。
「叔父さん、わかってもわかんなくてもさ、母さんの言うように、試練だと受けとめて立ち上がった時にね、苦難の意味がわかるんじゃないだろうか。俺はそんな気がするよ」
明るい声だった。耕作も深くうなずいた。
クリスマス用に植えられた、寒さに強いシクラメン(TOP画像)を見つつ、Tさんだけでなく、体や心が不調の方々のために、特に思い込めてとりなして祈った朝でした。
さあ、明日は主日礼拝です。スマホケースの交換ではありませんが、しっかりとキリストを着るひと時となりますように。
今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。