マテハンって知ってる?|当たり前を支える物流アイテム
頼めば確実に届けられるAmazonからの商品。
コンビニに行けばいつも商品が豊富に並んでいる。
病院で薬の在庫が届かない!なんてことになったら大騒ぎ!
みなさんが当たり前と思っている生活を支えているのが実は「物流」です。
世間じゃあ、IoTだ、DXだ、いろいろ言われています。
生活のいろいろな場面で完全デジタルに移行できるものがあります。
ですが、「モノを届ける」ってアナログじゃないと出来ない。
映像だけ見ててもお腹いっぱいにはなりません。
VRで画面上で着せ替えが出来ても実際には着れません。
そんな皆さんの生活を支える「物流」を、また更に支えてくれているのが
「マテハン」とよばれるものです。
今回は、いくつか代表的な物をお伝えしていきます。
物流アイテム<マテハンとは?>
マテハンとは、マテリアル・ハンドリングの略称で、機械による運搬や荷役作業のことをいいます。
物流業務を効率化するために用いられる作業機械を称して「マテハン機器」といい、フォークリフト、パレット、台車、コンベヤなどがあります。
その1 「フォークリフト」
荷物を載せるパレットを移動させるためのマテハン機器です。
前方についた長い爪(フォーク)をパレットの穴に通し
人の力では到底動かすことの出来ない重量物を運ぶ事ができます。
また、高い所へ持ち上げる(リフト)ことが出来ます。
操作する為には「フォークリフト運転技能講習」を受講し「修了証」の交付を受けなければなりません。
乗り物なので気になるところはスピードですが、
荷役運搬が仕事なので、速度はあまりでません。
(それでも約10~20㎞/h!もちろん構内はそんな速度で走行しません!)
物流現場では、主に2種類のフォークリフトが活躍しています。
リーチリフト
立って操作する設計のため、リフト自体のサイズがコンパクトになっており
狭い場所で活躍します。
シーアールグループでは主に物流センター内での運搬で利用されています。
カウンターリフト
座って操作を行います。リフト自体の大きさは大型のものが多く、重量物の運搬に向いています。巨大なものだと、24t以上運搬可能なリフトも!
シーアールグループの飼料系の事業所では爪を特殊なものに交換し、フレキシブルコンテナを吊るして運べるようにしています。
その2 「ハンドリフト」
こちらも荷物を載せるパレットを移動させるためのマテハン機器です。
ハンドというだけあって操作は手動。油圧を利用したリフト機構が備わっていて、パレットを持ち上げた状態で手動での移動が出来ます。
フォークリフトは「フォークリフト運転技能講習修了者」でなければ運転・操作ができませんが、そうでない方でも重量物の運搬が可能になるアイテムなのです。
運べる重量は機種により1~2t程度まで運ぶ事ができます。
機種によっては昇降機能もついているものも!
もちろんキックスクーターのように、乗っての移動はダメ ですよ✖。
その3 パレット
パレットは、先程出てきた「リフト」で運ぶために、荷物をまとめて載せておくための台です。
一つ一つ運んでいては時間も手間もかかりますが、パレットにまとめて荷物を移動・保管することで、格段に物流効率が上がります。
素材は木製・プラスチック製が主ですが、金属製のものもあります。
その4 六輪台車
名前の通りタイヤが6つ付いている台車です。
物流センターで出荷する商品をリストに沿って用意する作業(ピッキング)をする時に、この台車に載せながら集めていきます。
そして、この形状のまま、配送用のトラックに載せることができます。
縦に細長い形状で、トラックの限られたスペースに効率的に積載できます。
そしてスーパーや、ホームセンターなどの小売店に運ばれます。
もしかすると、これに商品が載ったものを店員さんが品出ししているのを見かけたことがあるかもしれませんね!
まとめ
コンビニや街中などでは、なかなか見かけることは無いマテハン。
けれど、その一歩後ろの現場ではこの様なアイテムたちにより、商品がみなさんの手元へと運ばれていきます。
物流の現場にもDXはどんどん進んできており、以前とは比べ物にならないくらい進化しています。
ですが、「モノを届ける」ために、多くの人の手、マテハン、車両が動いています。
こんなに便利なアイテムなので、私も簡単に!となりがちですが、
ご利用は慎重に。