白血病

白血病と言っても色々あります。
治りやすいものだったり、再発繰り返す、治療が効かないものだったり…
それについて少し書いてみます。

白血病とは?

骨髄(骨の中、鳥の骨など折ったら赤い部分)で血が造られる過程で障害があり、悪い血液細胞が増える事です。
悪性細胞が増える事で体の色々なところで悪さします。普通の癌の転移と似ているかも。
また正常の血液細胞が作られないので感染(ウィルス、細菌、カビ)に弱く、貧血、血が止まりにくいといった症状が出ます。

血球

まず血球(血液細胞)のついて
輸血の説明参照

赤血球、白血球、血小板とあります。
骨髄で幹細胞(どの細胞にもなる赤ちゃん)から各血液細胞が作られます。

白血球は骨髄系(顆粒球、単球)、リンパ球に分かれます。いずれも役割は違うものの免疫に関連します。

おしえてがんのコトさんの図がわかりやすいかと

形態的分類

白血病は血球が造られる過程での異常なので、昔はどこで障害されるかで形態的(形や見た目の特徴)に分類されました。FAB分類というものです。

骨髄性 M0〜7
リンパ性 L1〜3
赤血球や血小板も幹細胞から造られるので、そこの過程で異常があれば白血病(骨髄性)になります。言葉的に少し不思議な感じ。

それぞれ治療方法や予後(治りやすさ)が分けられて考えられました。

染色体・遺伝子を含む分類

その後、染色体(両親から片方ずつもらう遺伝子の集まり)や特定の遺伝子による異常が見つけられました。

その一部

もはや呪文のよう…

染色体が多かったり足りなかったり。染色体は正常でもその一部の遺伝子が変わっていたり。
それによって治療の反応や予後が変わることがわかり分類も更に細かく分かれました。
形態的分類と関連するものも有れば別のものもあります。
遺伝子異常は近年どんどん見つかっています。あると良いものから悪いものまで。

因みに娘のFLT3は悪い遺伝子です…

結論

白血病と言っても何通りにも分けられ治療があり予後が変わります。
著名人でも患った方は何人もいます。治った方からそうでない方。本人の意思や体力ももちろんあります。経済・社会的なバックグラウンドもあります。白血病のタイプの違いもあります。
〇〇はこうだったからあなたもそうだよねって考えるのではなく白血病も色々あるんだなとご理解いただけたらありがたいです。
もちろん予後いいタイプだからすっきり治るわけでもなく、予後悪いタイプだからといって治らない事もないんですよね😅みんなそれぞれ違います。

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