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CQ Fellows合宿レポート culturally intelligentな世界をつくる

CQの第一人者David Livermore がハンズオンで1年間リードするCQ Fellowsのシンガポール合宿が3月に行われました。
世界各国400名余りの応募者から選ばれた今年のコホート21名が集い、建設的かつ刺激的な対話が繰り広げられるのです。
代表宮森がこれに参加したときの様子をレポートします。

初日 CQを活用して変革を起こすためのセッション

中国語でCQ研究員と記された特別のノートが配られ、CQを活用して変革を起こすためのセッションが続く。
かつ、1時間半街を探索し「シンガポールの権力格差高/階層志向を見つけ観察する」というタスクも。

今年の終わりには、ひとり一人がCQのThought leader として具体的なコンテンツを発表する。

2日目 文化はお互いを理解するための対話ツール

午前中はキャサリン・ウー博士と「ステレオタイプせずに文化的価値感を教えるには」について話す。
文化はお互いを理解するための対話ツールである、ツールがなければ困難なテーマに共に取組むことができない、という博士の視点は、ホフステード先生が最後にお目にかかったときにおっしゃっていた「私のモデルは違う考え方をする人と効果的に関係性を築くための対話の出発点として使うもの」という言葉とシンクロする。
私がモデルをお伝えするときに最も気をつけている点だ。新しい気付きもたくさんで、時間があっという間に過ぎた。

午後はチャンギ空港でUAのアジア責任者エドウィンとの対話。
「アジアでシンガポール人のエグゼクティブとして米国企業で働くためにCQをどのように活用するか?」というテーマは、もう20年以上前HPでシンガポールがアジアのHQになっていったときを思い出した。
あの頃は、ビジネスが小さいのにHQなんて、米国人が英語でマネジメントしやすいからでしょ、日本の方が稼いでるのに、などと勝手に思い込んでいたがそうではない。カルチャーをどうリーダーシップの道具として使うのか、それこそが鍵だ。

CQを開発するには“経験”“リフレクション”“学習”の継続が必要だが、20年以上前の経験や想いをCQで再編集する、またとない機会だった。

3日目 「違いに橋をかけパワーにするワークショッププログラム」を作成

今年の11月までに完成させる個々人のCQ Solutionsのアウトラインを作成し、1人1分のプレゼンテーションにまとめ、皆のフィードバックや質問を受けた。

CQ Fellowsは、文化、DEI、組織開発の専門家であり、大学の教員であり、半数以上がPhDあるいはPhD Candidateだ。プロジェクトも多様で、多国籍企業のDEIとCQ、世代間のギャップを埋めるためのCQ、大学ファカルティーのためのCQ、教会やNGOでのCQなど。アウトプットの形も、書籍、ゲーム、アセスメント、virtual learningなど多岐にわたる。

わたしはCQとDMIS、ホフステードモデルを組み合わせた、企業リーダー向けの「違いに橋をかけパワーにするワークショッププログラム」を、知覚構成主義の視点を組み込んで作成する。専門用語を使わず実践的で日々活用できる要素に溢れ、しかも学んで楽しいプログラム。
David Livermore、そしてFellowsから、異文化を語る時に欠かせない3つのモデル/コンセプトを統合したパッケージはおそらくこの世にまだ存在しないので、大きなチャレンジだがやりがいがあるよ、と背中を押してもらった。

culturally intelligentな世界をつくることにコミットしている仲間とのpurposeful な時間

振り返って、なぜこの3日間がこんなに特別に思えるのかがはっきりした。
生きるとはpurposeを持つことであり、人生をどう生きるかを理解している人たち、そして違いに橋をかけパワーにすることのインパクトを心から信じ、culturally intelligentな世界をつくることにコミットしている仲間とのpurposeful な時間だったからだ。
David, そしてCQ Fellows ありがとう!

CQラボ代表
宮森千嘉子


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