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グローバル企業でのCQの活用
ある日系グローバル企業のヨーロッパ本社の社員278人を対象に「日本についての文化認識セッション」と題したウェビナーを実施。続いて、米国本社の172人の従業員を対象にしたセッションも行いました。
クライアントのご協力で、メンティメーターを活用したインタラクティブなデザインにしました。
オープンな好奇心がCQの発達に重要
最初に「日本人は麺類を食べるときに音を立てるということを聞いてどう感じたか」と尋ねたところ、ほとんどの参加者が「その理由を理解したい」と、ポジティブで好奇心旺盛な様子を示しました。
このオープンな好奇心は、カルチュラル・インテリジェンス(CQ)を発達させる上で極めて重要です。
私は、コミュニケーション、意思決定、新規事業へのアプローチ(日本におけるキットカット味の豊富さなど)の違いについて、ホフステードの最初の4つの文化的次元に当てはめて説明し、頑張る日本、完璧を追求する日本の背景についても掘り下げてみました。
グローバル企業では、相互理解と適応が不可欠
最後に「文化の違いを超えて協力するにはどうしたらいいか」という質問を投げかけたら、半分が「日本に適応する」と答えてくれました。
しかし、私は相互適応の重要性を強調しました。
片方だけが違いに橋を架ける努力はグローバルを視野にする企業のコンテクストでは不公平であり、対立や不快感のあるときでも相互理解と適応が不可欠です。
クライアントの担当者の方が最後に参加者全員に、「今日から私たちのCQのJourneyが始まりました」と言ってくださったとき、感謝の想いに溢れ、幸せでした。
CQは生き方でもあり、Journeyです。
CQラボ代表 宮森千嘉子
一般社団法人CQラボは、ホフステードCWQの日本オフィシャルパートナーとして、カルチャーに関してトータルな学びを提供しています。CQ®(Cultural Intelligence)とは…「様々な文化的背景の中で、効果的に協働し成果を出す力」のこと。CQは21世紀を生き抜く本質的なスキルです。Googleやスターバックス、コカコーラ、米軍、ハーバード大学、英国のNHS(国民保険サービス)など、世界のトップ企業や政府/教育機関がCQ研修を取り入れ、活用されています。
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