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6つのメンタルイメージ⑥ 家族

ホフステードの6次元モデルを用いた経営コンサルタントのハブ・ヴルステン氏が、文化圏によって世界を6つのグループにクラスタ化し、暗黙の組織モデルを発展させたのが「6つのメンタルイメージ」です。

家父長的なリーダーが影響力をもつ「家族」

権力格差が大きく、集団主義、不確実性の回避が弱い文化圏です。
家父長的なリーダーの決定に従い、変化には柔軟です。「誰の知り合いか」が影響力をもつ社会です。

これらの国は、5000万米ドル以上の時価総額をもつファミリー企業の割合が非常に高い(クレディ・スイスのAsia Family Business Report 2011)ことが特徴です。

家族の国
中国、インド、華僑の影響を受けている東南アジア諸国

臨機応変に決断できる家父長的なリーダー

中国のビジネスリーダーは、トップダウンの意思決定を行います。その場で状況に合わせて決断していくことが特徴です。
トップレベルでの成長を目指しているので、急速な拡大にも耐えられる組織構造を好みます。
インドでも、創造的適応でビジネスの混乱や障壁の乗り越えます。

リーダーは家父長的で、優れた人格者であることが求められます。部下だけでなく、その家族にも関心をもっていることを態度で示すことが重要です。

効果的なリーダーシップ
・畏怖の念を抱かせる家父長的リーダー
・明確な指示を出し、監督し、アドバイスし、実行されているか定期的にチェックする
・一人ひとりの能力に応じて具体的な目標を与え、責任範囲を明確にし、できる限り権限を与える
・ときにはプレッシャーを与えて牽引する
・厳格ななかにも愛情をもち、部下のプライベートも自分の責任と考える

演繹法で会議が進み、結論が出ないことも

会議は上司から部下への情報共有の場です。何かを決めるために議論するのではなく、その件に誰が関係するのか確認することが重要とされることがあります。人間関係構築が優先されるのです。

企業同士の会議の場合、同等の肩書の人を出席させます。また、会食など会議とは別の場でお互いの人と成りを知っておくことも会議の成否に影響します。


▶ホフステードの6次元モデルと6つのメンタルイメージについて詳しく知りたい方は、『経営戦略としての異文化適応力 ホフステードの6次元モデル実践的活用法』宮森千嘉子/宮林隆吉 著をご覧ください

一般社団法人CQラボは、ホフステードCWQの日本オフィシャルパートナーとして、カルチャーに関してトータルな学びを提供しています。CQ®(Cultural Intelligence)とは…「様々な文化的背景の中で、効果的に協働し成果を出す力」のこと。CQは21世紀を生き抜く本質的なスキルです。Googleやスターバックス、コカコーラ、米軍、ハーバード大学、英国のNHS(​​​​国民保険サービス)など、世界のトップ企業や政府/教育機関がCQ研修を取り入れ、活用されています。

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