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パラスポーツ社長 地下格闘技に挑戦する③完結

パラリンピック開幕!!

時差は日本から約7時間早いくらいですが、オリンピック以上に観戦に熱が入ってしまいます。
昨日は車いすラグビー(日本vsドイツ)、車いすバスケ女子(イギリスvsスペイン)ボッチャとゴールボール(日本vs中国)をYouTubeパラリンピックゲームズのチャンネルでライブ配信観戦。

ゴールボールとボッチャじっくり観戦していたのですが、普通にスポーツとして面白い。
競技性や戦術、選手の動きを見てもとても興味深い。
私の仕事柄、障がいを持つ人との関わりが多いが、パラリンピックは純粋にスポーツとしてどの魅力的です。
観戦していると『目見えないはずなのになんでボールの位置がこんなにわかるんだろう』や『この選手は手が湾曲しているけとボール投げるの上手いなぁ。電動車椅子に乗っているけど普段はどういう生活しているんだろう。』と色々考える。
海外の選手だったら生活はどうなんだろうかと。文化についても知りたくなります。

スポーツを切り口に、文化や障がいについても意識が向くと思うのでパラスポーツには意識をフラットにする力があって良いなと改めて感じています。

大会2日目の今日は

17時30分から
車いすバスケットボール女子日本代表が日本時間、17時30分からオランダと対決です。オランダは前回東京パラリンピックで優勝チームなので強敵ですが是非一矢報いていただきたい。
お仕事一緒にもしたことのある網本選手 清水選手への応援にも熱が入ります


20時30分から
車いすラグビー日本代表が前回大会銀メダルのアメリカと対戦
日本は現在世界ランキング3位で昨日のドイツ戦は快勝
今回は悲願の金メダル獲得へ向けて頑張ってます!
センターポールメンバーの若山選手#1、小川選手#23に注目

12時30分から
ゴールボール佐野選手がウクライナと試合
今日こそは勝利を!

そんな私も本日の深夜にパリへ行ってまいります。
パスポートと携帯、財布あればなんとかなるか。。。機内持ち込みの小さいスーツケースのみで約1週間滞在ですが、現地消費でなんとかなるでしょう。
どうしようもなくなったら教会に駆け込みます。


ようやくパーカーも着れるいい季節 秋が一番好きです


さて、シリーズでお届けしておりました。
パラスポーツ社長、地下格闘技イベントに挑戦第三弾が完結になります。
Noteをご覧いただいておりました主催の真矢さんから
『田中さん!地下格闘技じゃなくてアマチュア格闘技だって!』とお叱りを受ける。
これからは地下、、じゃなかった。アマチュア格闘技としっかりと修正していきたいと思います!
相当刺激的だったのですが、だいぶマイルド脚色しての執筆の本シリーズでございます。
じゃあ、続き。

セコンドする気ない人たち

リングチェックとルール説明を午前中に終えた我々は、一旦帰宅して夕方の試合に合わせて再集合。

16時には再び歌舞伎町の会場へ戻りましたが、朝のトー横とは様子が一変。バリケードは破れれておりビールやらチューハイの空き缶は散乱。


バリケード内には人はいなかったものの、その周辺にはいわゆるトー横キッズたちが、地べたに座り込んで異様なテンションで談笑している。
メイクもとんでもなく強烈な人も多く、マッドマックスのウォーボーイズと大差ありません。
『シンジュクコワイ。。。。』

銀のスプレーはどこや

トー横を尻目にそそくさと会場に戻ると、先ほどの新宿FACEの会場へ。
すでに試合も始まっているのですごい熱気と選手も含めた観客の数。会場がパンパンです。
イカつい人も沢山、刺青の人も沢山。
外でも中でもギャップのエンターテイメントです。

今回、一応セコンドとして道場から堀江さんとブラジル人のイアゴ先生が来てくれることになっていたのでトー横前で合流。

堀江さんの一言『この街で子育ては出来ねぇなぁ・・・』
新宿ついてイアゴ先生は『コワイ人イッパイ』


イアゴ先生はルースター級で2023年の全日本チャンプ

二人からは『社長生きて帰ってきてね』とだけ言われて、あとは会場の雰囲気を存分に楽しんで観戦に消える。
(どうやらまともにセコンドするつもりは無いようだ。。。)

そうこうしているうちに、もうソロソロ試合だよと案内を受ける。
道着に着替えて、控え室で待機しているがミット打ちなどでアップしている人はいるものの、ロールできるような場所は見当たらないので取りえずその場で小刻みにジャンプする。
状況からするとカツアゲをされている様に見えなくもない。
(※そんな悪い人は誰もいません。みんな試合に集中している人ばかりです。見た目で判断してはいけません。)

いざ試合

試合は赤コーナー、青コーナーに別れて選手コールと共に指定の入場曲でリングへ。
対戦相手の方は20代くらいでフレッシュな方。
原宿にあるYAWARA所属で、セコンドにはA S J J Fの会長の村田良蔵先生
(村田先生はイケメンで、パラ柔術も沢山サポートしてくださっているので親交もありとても優しい方です。)
相手の体重は同じフェザー級って印象(今回はエキシビジョンマッチなので試合前の軽量はナシでしたので詳細は分からず)
一応セコンドには堀江さん

いつもセコンドは堀江さん

作戦はいつものクローズドにはいかず、流れでトップポジションでコントロールしてポイントリードしながら試合進めたいという意向
さて試合開始

相手は下からのガードポジションを選択、グリップカットもできたのでパワーの差はそこまで感じずでしたが30秒ほどでスイープされて早々に2点失う。

うーん。毎回リードされるとそのままズルズル行ってしまうので悪い流れ。

スイープされてから少し耐えて、片足タックルの形を作れたが腰が強くて全然倒れない。


パスガードで相手選手に追加で3点献上。
5-0で負けている状況。
ちょうどリンクサイドの堀江さんが目の前で目があって手首の合図。
リストロックか。

とサイドポジション取られた状態でリストロックを試みて一発逆転にチャレンジするも相手が察して失敗。


一度警戒されると決まらないのですが、その後ガードポジション位戻し、今度は私が下で相手が上の状態。
そこからはバックポジションやらサブミッションやら相手のありとあらゆるレパートリーに対して逃げる逃げる逃げる。
相手サイドの良蔵先生も
『相手なんもできないぞ!極めちまえ!』と、
田中は
『村田先生いつも優しいのに恐ろしいですやん』
と心の中で悲しむ。

見ている人にとっては相手選手の様々なサブミッションを死に物狂いであらゆる体制からエスケープする柔術的な動きは見せれたので公開処刑の見せ物としては面白かったと思います。

結果、大量失点で負け。
エスケープの際でバック取れそうな時もありましたが、相手選手のスピードとっても早くて背後は取れませんでした。

惨敗

その後、一緒に出場したユンさんもポイントで負け
普段は細身だけどテクニックもあるしメチャメチャ強いユンさんだけど、相手選手は普段柔術の試合ではありえないリングのロープも意識してうまく立ち回っていた感じでした。


でもいい経験だよね!刺激は人生のスパイスです。

結果、世田谷から参加した二人は負けで、帰りの道中はセコンドで来てくれた先生らと晩御飯で反省会。

僕とユンさんのラーメンだけ涙で少し塩っぱい。マスター世代涙でラーメンを啜る。放心状態。

ガラス越しでは、どうやら警察官5人に取り押さえられてパトカーに連行されていく。

ガラス越しでは、どうやら警察官5人に取り押さえられてパトカーに連行されていく。

ブラジル人のイアゴ先生が
『この街はファベーラよりヤバい』
というパンチラインを残して締めくくりました。

情報量が多すぎてよく分からない日でしたが全部非現実的でこれはこれでいい思い出になりました。
大会は有料チケットで沢山の観客で溢れていて興行としてキッチリと成立して凄いなぁと主催の真矢さんに尊敬の念を抱きながら帰りの電車に揺られて帰りました。
ありがとうございました!また強くなって出てみたい!
                                 完

会場は観客で満員!選手も自分の観客がたくさんついていたし仲間に応援されるってとっても大事と思いました。