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【大人の絵本】 スズキコージさんの絵本『エンソくんきしゃにのる』の感想です
オドロキ度:★★★★
たのしさ度:★★★★★
感動度:★★★★
シュール度:★★
『エンソくん きしゃにのる』のストーリー
ほげたまち」に住む、「エンソくん」という男の子。ある日、田舎に住むおじいさんのところに一人で遊びに行きます。初めての一人旅。
駅から汽車に乗って、田舎に住むおじいちゃんのところまで行くまでのお話です。
駅の賑わいが旅への期待感を醸成しています
ひとり旅のワクワク感、ドキドキ感が、ページを開いた瞬間から伝わってきます。
初めての旅に出る、エンソくんの表情。たまりません。
ほげたまちのほげた駅には、人や動物がいっぱいいます。この駅のシーンがほんとにすごい。
駅の前から、改札、そしてホーム。にぎやかなだけでなく、あちこちに物語があり、想像がふくらむ。
見るたび新たな発見があります。
もう何回見たか覚えていないくらい見ているのですが、それでも、あれ、ここにこんなものが!? あ、この動物さっきのページであそこにいた!とか楽しくて仕方ないです。
あと駅の形もへんてこです。途中で出てくる駅も変わっていて素敵。
しかし「ほげたまち」ってへんな名前。「ほげた」ってもしかして、どこかの方言でしょうか?(すいません、調べてません。)
ちなみに途中の駅は「ほんと駅」、目的地の駅は「ほいざ駅」です(どれも意味不明)。
高原の「ほんと駅」では、羊が乗り込んできて、エンソくんの乗っていた車両も羊だらけに。ここも楽しいです。
こんな羊で列車の中はいっぱいに(私の描いたイメージです)
犬がくわえているヒモのなぞ
駅にいる犬がなにかひも状のものを加えているのですが、その犬、ページをめくるたびどこかにいるのです。
こんなヒモ(色は茶色です)
めちゃくちゃ気になります。
しかも、最初のうちはそのことに気づかなかったので、なおさら気づいたときにびっくりして感動して。
おーーっつとなりました。
ぜひ探してみてください(くわえているひも状のものは何かいまだにわかりません)。
あと、ほげたまちから汽車が出て行くところ。手前の細長いトラックに乗っている、細長い動物(でかいです)がいるのですが、何の動物か分かりません。(スズキコージさんの絵本には何かよくわからない動物がよく出てきます)
あとは、えきべんですね。
美味しそうなのですが、周囲に本当の羊がいる中で、羊の形をしたコロッケが出て、ちょっとシュールな感じでした。
データ:エンソくん きしゃにのる (こどものとも傑作集) スズキ コージ (著)
出版社:福音館書店
発売日: 1990/9/15
本のサイズ: 19.5 x 27 x 0.7 cm
価格:800円+税(購入時の値段です)
ページ数: 32ページ
主人公:エンソくん(人間の男の子)
登場人物:街の人、駅員、乗客、エンソくんのおじいちゃん
登場動物:犬、羊、馬、牛、猫など