うっかり会社を辞めてフリーランスになってしまいました
いやあ、うっかりしていました。
本当にうっかりです。
うっかりにもほどがあります。
ある日、会社の基幹システムをパソコンでなんとなく見ていたんです。
まあ、勤怠とか入力しないといけないので、ただ見ていたわけでもないのですが。
そこで、うっかりマウスが手から滑って落ちそうになったんです。
慌ててしまいましたが、落ちる寸前で受けとることができました。
そしてしばらくしたある日、申請が通りましたとメールが届きました。
なんの申請?と思って確認します。
そしたらなんと、早期退職制度に申し込んじゃってたみたいなんです。
マウスを落としそうになったときにカチカチとクリックしちゃったみたいで。
いやあ、うっかりですねえ。
と、とぼけた出だしになってしまいましたが、私、2022年9月末で早期退職制度を利用し、会社を辞めました。
会社を辞めた理由を書いておこうと思います。
弟が脳の病気になり、実家に戻ることに
昨年はじめに、弟の様子がおかしいと実家の親から連絡がありました。
実家に戻って、弟に会ってみると、やはりおかしい。
会話はできるものの、目の焦点は合わずどんよりしています。
両親によれば、本人の口にする症状がさまざまとのこと。
そのたびに違う病院に連れていくものの、はっきりとした原因はわからず。
合わせて、会社の健康診断でひっかかり、心臓の検査もするとのことでした。
私も平日は実家に戻り、弟を病院に連れていったりしました。
(耳鼻咽喉科、内科、心臓専門のクリニック、脳神経内科、精神科、心療内科)
問題はこのあと。
症状がさらにひどくなり、昼夜逆転し、夜中に部屋から出たり入ったり、外へ飛び出したり、発作で倒れたり、パソコンやスマホなどの機械をばらばらにしたり。
いない人と会話したり。
病院でもちゃんとした診断が出ないまま、精神疾患ということになっていました。
(私も精神的なものだと思って、色々調べたりして悩んでいました)
この間、私も眠れない日が続き、病院にも週に1,2回行き、仕事にも支障が出ていました。
このままでは会社員は続けられないなあと思うようになりました。
弟は、今年になって今年大学病院の精密検査を受け、治療ができました。
自己免疫性脳炎というのが診断結果です(原因は不明のまま)。
現在はかなり回復しています(まだ仕事はできていませんが)。
私は、実家に戻ることになりました。
給料も減り、定年までの道のりが具体的に
弟の病気がきっかけではありますが、会社生活の方でも悩むことが色々ありました。
一つは給料が減るということ。
年齢の上の人の給料を減らし、若い人の給料を増やす方針が出て、私の給料も減ることになっていました。
もう一つは年齢のことです。
私は今年55歳になり、定年まであと5年、その後延長はできそうでしたが、それでも残り10年。
このまま、今の仕事を続けるのがいいのか、定年まで続けるとしてその先はどうするのか。
将来のイメージがまったく浮かびませんでした。
残りの人生でやり残しがないように
会社にいたまま定年を迎えるイメージが浮かばす、逆にその先の不安を感じる一方で、何かやれることやりたいことがあるのではと考えていました。
これは、ずっと考えていたことです。
若い頃、一度会社を辞めて雑貨屋さんを始めたのですが、うまくいかず3年半で廃業してしまった経験があります。
あのときは、お金も底をつき、借金もまだまだあったので、やむを得ない選択でした。ただ、その後やっぱり意地でも続ければ違った世界が見られたのではとも思いました。
会社に戻り、会社員として生活している間、ずっとそういうことを考えていたように思います。
もう一度自分で何かをしたいという想いが膨らんでいきました。
会社の早期退職制度を利用
このような経緯で、退職を検討していた私にとって、
会社が用意してくれた、早期退職制度は魅力的に見えました。
お金の面や、次のキャリアのサポート(コンサル会社の相談)などいろいろなありがたい条件でした。
冒頭で、うっかり申請しちゃったと書きましたが、ちゃんと計画的に申請をしました。
無事申請が降りて良かったです。
そして開業、フリーランスの道へ
そして先日(2022年12月12日)、個人事業の開業届を税務署に出し、フリーランスとして働くことにしました。
正直、転職も考えましたが、家族の状況や自分の気持を考えて、このような選択に至りました。
やりたいこと、試したいことも色々あるので、挑戦していきます。
具体的に何をするのかについては改めてご報告します。
こっそり?ちょっぴり?応援いただけると嬉しいです。