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サブスクにないオブスキュアな中華CITYPOP


プレイリスト「City Pop華語編(台湾香港中国のシティポップ)」

まずはこれ。

ほんでこれ(自作)

この辺好きであれば、これから紹介するここに載ってないものもきっと好きだと思います👍👍どこにも情報がないものをまとめてアーカイブするということが第一の目的にはなりますが、サブスクにないという点においてオブスキュアではあるので楽しめる記事にもなってるはずです。

感謝の言葉

この記事を作るにあたってお世話になった方がいます。アジア都市音楽のコメントを書かれた方々、DJの方々はもちろんですが今回は特定の3名に謝辞を述べて記事を始めます。まずは町田のオリエンタルムーンですね、痒い所に手が届くとはまさにこれです。日本で中華音源掘ってる方にはお勧めです、あまり書きませんが良いお店です。

次は、Jefferyさんですね、韓国モノに関しては現地に行ったときに連絡を取りいろいろと教えてもらいましたが、中華CITYPOPに関しても色々と教えてもらったことがあります。YoutubeチャンネルでRemix撮ってるのでぜひ、コレクション狂ってます。

最後は、こちらです、やはり情報の交換は大事、良い歌教えていただいたおかげでたまたまフィジカル探しあてることに成功。Give&Takeの精神で。みなさんありがとうございました。


蔣卓樂Maggie Tziong『Maggie』

discogs未掲載

Archive

こちらのYoutubeにも歌詞、クレジット書き込みました。CD持っておくとたまにこういうことがあるので今後もしっかり保管していこうと思います。

「櫃頭鬧鍾」、やっぱこれよ。96年作でEP「冰點感覺」ののちにリリース、香港のBjorkと呼ばれたほどですが、力圖唱片の倒産で業界を去ったみたい。うーん実にもったいない。羅大佑作曲、葉德嫻歌唱の「赤子」カヴァーもあったりと良いです。

劉天蘭『CITY GIRL』

LP/TAPE  discogs

香港のトップレベルのブギー・シンセポップアルバムとも紹介されるような一作。私はこれを香港という”CITY”に焦点を当てた、”都市音楽”コンセプトアルバムだととらえています。その理由としては、30Pもの楽譜&解説付きの書籍が同封されており、その1P,2P目にこのような記載があるからです。

1P:これはいったいどのようなアルバムなのだろうか?答え(というかそれに対する考えをまとめた思考文)はこちらに。
薄すぎて読みにくいですががご了承ください。これまでの過去や、都市生活について語る前半の思いがまずこのアルバムに込められています。そして真ん中の行の下以降が具体的なイメージがしやすい内容になっており、例えば失恋した少女がディスコで酔っ払う姿、大人の女性が過去にふける姿、モダンな都市生活で生きる感情についてなどなど、「想像~」のフレーズがこのアルバムにおける11曲のイメージと少しは重なるかもしれません。

このようにこのアルバムはどのような意味を持つのか、さらにはそこからどのような感情を具体的にイメージし歌に込めるのか、どのような過去の自身の姿と重ね合わすのか、そして作詞作曲者などはどのようなコンセプトを目指したのか、などを明確にする序文がまず素晴らしい。

CITY GIRLって記号的なイメージはありますが、実際のところどうなんでしょうか?都会でバリバリ働き、仕事終わりにはキラキラした街に繰り出し飲みに行く、そんなグラマラスなウーマン、このような神話あるんでしょうか?最後の方なんて一般人みたいな文句書いてておしゃれな曲というイメージが少し変わりました、やはり解説読むの大事ですね。

吳大衛作曲、林振強作詞、Babida編曲という超豪華なクレジットのCity Girl最高です。原曲は吳大衛「只怕是一場夢」、こちらも私も恋は「ただの一日の夢でなければよいのに」といった現実的な内容で、アレンジの内容とも一致するタイトル。どちらも寒い夜、強がった後、一人になって寂しくする姿、タバコを吸う姿なんかも浮かんでくるような曲調です。

蔡琴『你不要那樣看著我的眼睛』

discogs

臺灣だけでなく、彼女の素晴らしい歌声に見合うバンドを探した結果、日本のフュージョンジャズバンドTrioForceに依頼することに。単なる依頼ではなく、彼女自身も移籍後初となるアルバムで全身全霊をかけたものであったし(ちょうど油が載っていた時期でたくさんアルバムを出したいにも関わらず)、そしてアルバムすべてをTrioForceに任せた、という点において制作陣すべてが持てるすべてを捧げたアルバムだったと言える。さらに台湾の制作側には、馬淑芬(馬玉芬)や王治平など当時の第一線を張る豪華メンバーが参加。日本側もこれに応え、中国語を覚え歌唱するなど、とにかく気合の入った傑作になっている。(歌詞カードとは別に付属してた制作秘話Bookより)

CD 1992 (Hidden Track 遲來的人 (Instrumental))
TAPE 1992
LP 2020

 これまでのバンドから一新し、ジャズバンドTRIFORCEを迎え入れて制作された92年作『你不要那樣看著我的眼睛』、TRIFORCEは同時期には、娃娃の「大雨」や「飄洋過海來看你」に参加した名バンド。飛碟、點將時代の路線とは全く異なる唯一のジャズアルバムで、心地よい蔡琴の歌声とジャズバンド編成のためところどころでソウルフルなサックスの音が鳴り響く。波麗佳音PONY CANYONから出されたアルバムというのもあり、当時は全く売れなかったが今聞くと洗練されていて素晴らしい、王治平参加ということで納得。やはり、「遲來的人」「迷宮物語」の二曲が素晴らしいですが、円広志さんが自身の曲「無口なジュリア」を提供・編曲し、デュエットにも参加した「雨中城市」も良いです◎

鄭子固Kenneth Cheng『海港』

discogs

1987 LP

87年作「海港」に収録されたバレアリックチューン「傷心劇場」、作曲は鄭子固。Loosers(Winners)、玉石樂隊(JADE)のメンバーでもあった知る人ぞ知るミュージシャン。つまるところ、鍾鎮濤や張武孝(大AL)周りで活動していた方という説明の方がわかりやすいかもですね。ソロ活動では二枚フルアルバムをリリースしており、おそらく1stアルバムの方が有名で全体的な質は良く、カバーも多い(沢田研二「LOVE(抱きしめたい)」と千昌夫「北国の春」)。基本歌謡曲だが、2ndのB面に収録されている「傷心劇場」があまりにも良いのでやはりこちらをおすすめしたい。よく見る名前だと、江港生(ベース)、周慧敏(コーラス)、韋然(アレンジ)参加。

WHY NOT

リイシュー希望!CDほんと見つからん・・

Bossa Nova、R&Bを台湾語で、Making Love Tonightや「性起舞(金曜日)」など歌詞もタイトルもアダルティで良いです。性起舞=星期五と似た発音であることから。

プロデューサーは陳復明
Keyboard陳建良: 滾石Rock Musicの名プロデューサー、現在は相信音樂Bin Musicレーベルオーナー
Drum劉浩明(劉冠佑):五月天Maydayのドラム
その他メンバーも台湾音楽の発展に寄与するなど各所で大活躍。

潘越雲『男歡女愛』

discogs

李宗盛,黄韵玲参加という大傑作

CD/LP/TAPE(1988)

88年作デュエット・コンセプトアルバム『男歡女愛』より、張信哲&潘越雲《你是唯一》 こちらは、作詞作曲が黃韻玲、プロデューサーが李宗盛ということもあり間違いない曲に仕上がってます。張信哲は言わずと知れた歌うまで、ラブソングヒットメーカーです。Discogs見る限り全くWantに入ってないのでねらいめかも。

ちなみにこんなヴァージョンも

豹小子『說變就變』

discogs

午夜的電話、最高です。昔買えるチャンスあったのですが逃してしまいました、もう二度と手に入らないと思います。


傅娟『十個夢』

杏里のカバーアルバムと捉えてもらってOKです、半分以上がそうです。なんなら杏里に憧れて芸能界入りしたのデビュー作も入ってます。

旦那さんは国民党でもかなりトップの政治家でもあり歌手としても有名だった歐陽龍(めぐみのひと、カヴァーで有名)、娘はかの有名な歐陽三姉妹で、傅娟さんは三姉妹の所属する会社の社長をやっています。音楽一家です、日本で言うスポーツ界の本田さん姉妹みたいな感じです、皆さん超美人です。歐陽フェイフェイ(フイフイといった方がよいでしょうか)は歐陽龍の姉にあたります。すごい家庭ですね。

小太陽は杏里のshyness boyカヴァーです、最高です、

杏里に憧れデビューした、河合奈保子が林哲司さんに書いてもらったデビュー曲「デビュー」が杏里の「哀しみが止まらない」に似ているという話は有名ですが、それをまさか一つのアルバムに入れちゃったのがすごいです。

龍龍三人組

ラ・ムーカヴァーでおなじみの

日本でも結構プレイされ知られてる印象ではありますが、ラ・ムーのアイドルオンリーの曲をカヴァーした「妳」が抜群に良いです、その他バレアリックチューンなどあって使い勝手よし。

今後もフィジカル手に入り次第更新していきます

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