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私のCPO協会参画の理由と、Session6『新規開発とプロダクトマーケットフィット』の見どころ|日替わりnote #03/10

2021年7月9日(金)、CPO協会主催のオンラインイベント「PRODUCT LEADERS 2021」を開催します。イベント当日に向けて、合計10本のnoteをCPO協会のメンバーが日替わりで投稿します。3日目の今回は、freee株式会社 VP of Product Managementの宮田善孝が担当します。

「PRODUCT LEADERS 2021」参加登録はこちらhttps://japancpo.org/lp/product-leaders-2021/

自己紹介〜freeeでPMの責任者を担うまで〜
 

こんにちは、CPO協会理事の宮田善孝です。freee株式会社でPMの責任者をさせていただいております。CPO協会を通して発信するのは初めてですので、まずは簡単に自己紹介させてください。

私は2年半ほど前にfreeeに参画し、新規プロダクトの企画検討をメインで担当し、『プロジェクト管理freee』をリリースしました。そして、今年の初めから現在30名のPM組織のマネジメントを務めています。
それまでは、DeNA、SmartNewsにて、BtoC向けの多種多様なコンテンツビジネスをデータ分析、プロダクトマネージャの両面から従事しました。国内だけではなく、海外展開、海外オフィスとの連携案件なども多数経験させていただきました。

さらに、それ以前はBooz and company(現PwC&)、およびAccenture Strategyにて、事業戦略、マーケティング戦略、新規事業立案など幅広い経営コンサルティング業務を経験してきました。他にも、M&Aを前提とした市場調査、ターンアラウンド、PMIなど、特色豊かなプロジェクトに恵まれました。これまでのキャリアを振り返ると、経営戦略とデータ分析をバックグラウンドに、プロダクトマネジメントを主軸に据えて、多様なコンテンツビジネスから、広告やSaaSなどのBtoBプロダクトまで幅広く推進してきた15年弱だったと言えます。

なぜ日本CPO協会に参画したのか

前職のSmartNews時代にプロダクトマネージャに転身することになり、これまでの経験を振り返り、もう一度プロダクトマネジメントを見つめ直しながら、新たな挑戦を始めました。

ゼロからプロダクトマネジメントを学び直そうと、Product Management festival(以下、PMF)Turing festなど、海外のカンファレンスへの参加し、プロダクトマネジメントのトレンドを把握し直しました。数千人のプロダクトマネージャが一同に集まり、非常に示唆に富んだイベントにも関わらず、日本からの参加者を見つけ出すことができず、残念に思ったことを今でも覚えています。

逆に、日本から参加したのが私だけで珍しかったこともあり、参加したカンファレンスの1つであるPMFから声をかけて頂き、日本でミートアップを主催することになりました。もともとオフラインでの開催をしようと調整を始めていたのですが、コロナ禍に陥り、オンラインに形を変え、実現しました。その時、テーマを『BtoB 向けプロダクトマネジメントの方法論と実践』に据え、ケンワカマツさんと大津さんから多大な協力を得たのが、彼らとの出会いでした。そのおかげもあり、イベントは無事大盛況で幕を閉じることができました(cf. イベントLP動画)。

日を改めて、イベントの振り返りにお付き合い頂きました。その折に、日本のプロダクトをグローバルで通用するものにしていくには、プロダクト開発に関する生きた情報を得る必要があり、このミッションを日本CPO協会という枠組みで実現していきたいと、日本CPO協会にお誘い頂いたのです。私も海外展開していたプロダクトを担当してた経験や、海外のカンファレンスへの参加などを通して、同じ想いを持っており、2つ返事で参画することになりました。

また、freeeはSaaSとしては珍しくスモールビジネスに焦点を当てて、事業展開しています。1つの基幹プロダクトによる事業を伸ばしていくだけではなく、大小10以上のSaaSを運営し、それらを統合することで、ERPとして提供することをビジョンに掲げています。これを実現すべく、30名に及ぶプロダクトマネージャが日々様々なチャレンジを行っています。国内におけるSaaSのリーディングカンパニーの1社として、このような日々のチャレンジや学びをどんどん発信していきたいという思いも、CPO協会への参画の一因でした。

「PRODUCT LEADERS 2021」の開催準備

日本のプロダクトをグローバルレベルに引き上げるべく、プロダクト開発に関する生きた情報を発信していくというミッションを、今回CPO協会初のオンラインイベント「PRODUCT LEADERS 2021」という形で実現することになりました。

このイベントは大きく2つの特色があります。まず、1つ目はケンワカマツさんのネットワークにより、Salesforce、Adobe、Imgur、ServiceNow、Acceldata、QualtricsのCPO /PMによるオリジナルセッションを実現できたことです。海外のカンファレンス等で登壇されることが多い方々ですが、国内のイベントで発信してくれるのは極めて珍しいと思います。2点目は、国内のスタートアップでCPOやVPoPなどを務める理事陣によるトークセッションを併せて行うことにより、ただ海外の事例を聞くだけではなく、日本という視点から解釈を加えたり、発想を膨らませることができる点です。

私がトークセッションを担当するのは、『新規開発とプロダクトマーケットフィット』です。Adobe社の新規事業のリーダーを経て、Acceldata社でマーケティングを統括するGeoff Baum氏へのインタビューを元に、その内容を深堀りしていきます。

「あれ、マーケティングの責任者なの?」と思われている方も多いかもしれません。彼はAdobe社の新規事業のリーダーとしての経験もあるので、ご安心下さい。本セッションではPhotoshop Expressを例に取って、プロダクトマーケットフィットや立ち上げ時のKPI、また創業者やPdMがやりがちな間違いなど、具体的に話して下さっています。先日、一足先に本セッションを確認したのですが、25分ほどのインタビューにも関わらず、取ったメモはA4のノート6ページにも及ぶほど、濃い内容でした。

新規事業と言えば、私も入社当初から企画検討に従事し、去年プロジェクト管理freeeをさせていただきました。立ち上げるだけではなく、この経験を活かし、『ALL for SaaS SaaS立ち上げのすべて』(8/6刊行予定で、予約可)の執筆を行いました。これらの経験を元に国内でSaaSを立ち上げていくという視点から、より講演内容を立体的で実りあるものにしていければと思っています。

最後に

CPO協会は、ソフトウェアプロダクトをグローバルで通用するというミッションを元に今年から動き始め、今回の「Product Leaders 2021」は初めての大型のイベントになります。今回のイベントでは、海外の最新事例をただ紹介するだけでなく、国内のCPOを中心としたシニアリーダーシップによるトークセッションを通すことで、より身近に、明日から活用できるように感じてもらえる設計しています。

国内のPMを始め、UXデザイナーやエンジニアといったプロダクトに関する皆様にとって、ソフトウェアプロダクトをグローバルで通用するものにしていく上で、なにか1つでもヒントになればと思いを込めて運営してまいりますので、ぜひ奮ってご参加下さい。最後に、今回のイベントを通して日本のプロダクト作りを盛り上げていきましょう!

「PRODUCT LEADERS 2021」参加登録はこちらhttps://japancpo.org/lp/product-leaders-2021/

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