人材育成セッションと、プロダクトマネージャーの資質 |日替わりnote #04/10
2021年7月9日(金)、CPO協会主催のオンラインイベント「PRODUCT LEADERS 2021」を開催します。イベント当日に向けて、合計10本のnoteをCPO協会のメンバーが日替わりで投稿します。4日目の今回は、ヘイ株式会社シニアプロダクトマネージャーの松栄友希が担当します。
「PRODUCT LEADERS 2021」参加登録はこちらhttps://japancpo.org/lp/product-leaders-2021/
自己紹介と日本CPO協会参画の理由
こんにちは。日本CPO協会理事をしております、松栄と申します。私を知らない方が多いと思いますので、まずは簡単に自己紹介から。
デザインやWebマーケティングを経験した後に、株式会社リブセンスでプロダクトマネージャーとなりました。既存事業のグロースの後、EC事業とITエンジニア向け転職サイト「転職ドラフト」の2つの新規事業立ち上げを行いました。その後XTechグループ子会社のXTalent株式会社の会社立ち上げから執行役員として参画。この7月からはヘイ株式会社に移り、プロダクトマネージャーとして仕事をする予定です。
私が日本CPO協会に参画を決めた背景には、まだまだ日本のプロダクトマネージャーには女性が少ない、ましてや子育て中女性はごくわずか、という点があります。私はリブセンス時代に2人の子どもを出産しました。転職ドラフトは、プロダクトマネジメントを短時間勤務で行いながら立ち上げた新規事業です。
子育てをしていると、インプットに取れる時間が激減し、子どもの突発的な病気などで休まざるを得ないことも多々あります。「子育てしながら働くってなんて大変なの!」と何度思ったことか。性別に関わらず、子どもがいる方ならご経験があるのではと思います。
子育て中女性でプロダクトマネージャーという珍しい私の存在が日本CPO協会にあることで、女性の方にも、子育て中の方にも、「プロダクトマネージャーにもこんな人っているんだな」と知ってもらい、少しでも勇気や元気につながればと、参画を決めました。
プロダクト開発界隈にもっとダイバーシティ&インクルージョンが促進され、多様な視点から良いプロダクトたちが生まれてくることを心から願っています。
「プロダクトチームをリードする人材育成」セッション
私が担当するのはServiceNowのVice President of Product Managementであり、IntegrationHubのGMと VP of Platform Productも務めるMarcus Torres氏のセッションです。
ServiceNowといえば、世界に誇る企業向けSaaSを展開するアメリカ発の企業。そのサービスはヒト・モノ・カネの情報を単一DB上に統合し、業務の標準化・自動化を進めてくれます。日本でも名だたる大企業が多く導入しているサービスです。
セッションは、Marcus氏と日本CPO協会代表理事のkenさんの対談に、日本語訳をつけたものを25分程度流した後に、さらにその内容について私とkenさんで対談する形をとります。
今回Marcus氏はプロダクトマネージャーに求められる資質は何かや、優先順位をどうつけるか、何を大事にプロダクトを創り上げていくかなどをお話してくれています。ServiceNowともなれば、数千もの改善要望が上がってくる状態。同時にMarcus氏のポジションともなれば、かなり多くの人数のマネジメントも発生します。そんな仕事を行う彼の視点や言葉は、とても多くの気づきを与えてくれる内容となっています。
プロダクトマネージャーに必要な資質
セッションの頭出しとして少しセッションテーマについてお話しましょう。
「強い(または市場価値の高い)プロダクトマネージャーとは?」
よく質問があがる問いですが、この問いに答えるのは非常に難しいと感じています。なぜなら、企業規模やフェーズ、扱う事業、働く環境でその答えは変わってしまうためです。
私は新規事業立ち上げの経験が多いので、「0→1のプロダクトマネージャーに必要な資質は何ですか」と聞かれれば、今なら「意志の強さと謙虚さの両立」と答えます。極論を言ってしまえば、意思の強さは我の強さと言ってもいいかもしれません。
0→1はさしてデータもない、何が正解かわからない中で多くのことを決め、多くの業務を進めなければなりません。それゆえに、「自分は何がしたいのか?」「何が良いと思うのか?」を常に自分に問い続け、発信し続ける必要があります。つまり、「これが良い、これがやりたい」という強い意志がなければなかなか厳しい。そして数々のトラブルを超えながら、多少強引にでもゴリゴリ押し進められる筋力も必要です。
一方で、自分と違う意見でも最後まで深く聴ける、受け入れられる謙虚さも必要だと感じます。プロダクトマネージャーである自分の意見が常に最も良い、なんてことはほぼ起こりません。誰しも欠けている視点や知識、バイアスがあります。間違っていたと気づいたら間違っていたと素直に謝れ、行動を変える。こうした積み重ねでチームや関係する人々の信頼を得られることも必要です。
さて、Marcus氏はプロダクトマネージャーの資質として何をあげたのかが気になってきましたか?ぜひ、当日イベントでご視聴ください。みなさまのご参加をお待ちしています!
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