D.J.ジョンソンの今季の成績について
https://twitter.com/cpmmaff/status/1187183021125853184?s=21
① 背景
D.J.ジョンソン投手の所属する"Albuquerque
Isotopes"は、AAAでも打高とされるPCL(Pacific Coast League)の中でもさらに打高の本拠地です。
また、今季のマイナーリーグはAAA級のみ使用球を反発係数の大きなものに変更しており、各打者の成績が飛躍的に上昇しています。
したがって、ジョンソン投手の今季AAAでの成績は5.63ERAと優れませんが、この数字ほど質の悪い投手であるのかについては慎重になる必要があります。
② 比較
近年のAlbuquerque出身者には、今季セットアッパーとして東京ヤクルトを支えた鉄腕スコット・マクガフが挙げられます。彼の18年AAAでの成績と比較してみましょう。
奪三振率がジョンソン投手の方が高いですが、そのほか数字には殆ど差がないことが分かります。この段階で今季のAAAでの成績がそこまで心配ないことは分かるのではないでしょうか。
③ AAAの超打高環境化を考慮
冒頭でお話した通り、今季のAAAは超打高化しています。どれくらい打高化しているかですが、HR数は驚異の1.58倍(2097→3312)、OPSは0.068増しており、投手の防御率は0.52(4.97→5.49)悪化しています。
特に元々打高であったAlbuquerqueはこの傾向がさらに色濃く、防御率は1.04(5.34→6.38)悪化、被HR率は0.52(1.35→1.86)悪化、WHIPは0.17(1.53→1.70)悪化しています。
とても簡易的な補正にはなりますが、ジョンソン投手の今季の成績を18年に寄せれば、
4.59ERA 0.98HR/9 1.46WHIPとなるため、数字上はマクガフ投手と同等以上となります。
加えて、打高本拠地以外では2点台の防御率を残している点もプラス材料と言えそうです。
また、もう一つの超打高本拠地であるARI傘下で1.66HR/9と被弾が多かった巨人のデラロサ投手がNPBで無双しているのを見るに、これらPCLの打高本拠地の被弾の多さは無視してよいものと言えそうです。
④ 懸念材料
モーションが大きく足を絡めた攻撃が懸念事項。マクガフはフィールディングがしっかりしており、デラロサも最低限のレベルは確保できています。
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