2024年おすすめ新譜アルバムVol. 77: Tommy Richman「COYOTE」
新譜アルバム紹介Vol. 77です。
今回紹介するのは、ヴァージニアのシンガーのTommy Richmanがリリースした「COYOTE」です。
Tommy Richmanはヴァージニア出身のシンガーです。
これまでの活動や音楽性については以前書いたこちらを。
今作はかなりPharrell Williamsからの影響を色濃く出した、メロウネス&ファンクネスが堪能できるR&B寄りの作品です。ラップよりも歌の比率が多いですが、SoundCloudラップっぽいローファイの美学のようなものがあります。良作。
タイトなスネアを使ったスムースな曲。
ウワモノは1980年代R&B、というかPharrell Williams的シンセですが、ドラムの質感はブーンバップっぽくもあります。スウィートでいてどこか不穏な歌はこの人ならではの味。
2. WHITNEY
ウワモノのシンセだけならレイジのようにも聴ける曲。
しかし、ダーティな808ではなくファンキーと太いドラムが入ってくるブギーです。ラップする時のフロウにも少しレトロな香りが漂っています。
5. GIVE IT ALL
どことなくGラップの元ネタっぽい匂いがする曲。
太いベースとスムースなエレピ、弾けるスネアが印象的なメロウ路線です。後半の動きのあるギターが美味。
6. TENNESSEE (with Trevor Spitta & Zachary Moon)
ヒット曲「MILLON DOLLAR BABY」をラップ寄りにしたような曲。
ブリブリのベースをループして、タイトル通りどこかテネシーっぽいサウンドに仕上げた好曲です。クランク的な掛け声も聴かせます。
今作のハイライトの一つ。
甘いエレピとブリブリのベースを用いた、柔らかでメロウなR&Bです。Pharrell Williamsからの影響を感じさせるファルセットに悶絶必至。
太いドラムを使ったメロウな曲。
ブーンバップ系のドラムに、透明感のあるエレピとファンキーなベースが絡むファンク路線です。ここでのTommy RichmanとPacoの歌は真っすぐスウィート。
11. seems like time moves forever. (with mynameisntjmack)
Geniusのディストリビューション部門第一弾アーティストだった、ラッパーのmynameisntjmackをフィーチャー。
太いもののあまりヒップホップっぽくないドラムを使った、シンセポップ系の曲です。Tommy Richmanのどことなく不吉な歌も、Jay-Zフォロワーのようで気付いたらロック的な発声も聴かせるmynameisntjmackのラップも癖強め。
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