2023年おすすめ新譜アルバムVol. 81: Ray Greene「Stay」
新譜アルバム紹介Vol. 81です。
今回紹介するのは、サウスカロライナのシンガー兼トロンボーン奏者のRay Greeneがリリースした「Stay」です。
Ray Greeneはサウスカロライナを拠点に活動するシンガー兼トロンボーン奏者です。
1990年代半ば頃に登場。1997年にはアルバム「It's All About Me/All About You」をリリースします。その後は2001年のMichael Nickolasとのタッグ作「We Got By」などを発表しつつ、ヴォーカルやトロンボーンで他アーティストの作品に参加。2010年代に入ると再びソロ活動を精力的に行うようになり、2011年の「Heaven Bound」などの3枚のアルバムをリリースします。また、2010年代にはTower of PowerとSantanaにも加入。両バンドの作品にも参加しています。
情熱的でソウルフル、優しさを持ったソウルシンガーです。路線としてはオーガニックなソウルやジャズ、ゴスペル、レゲエなどを聴かせます。1990年代R&B的な路線に挑むこともある、柔軟な音楽性の持ち主です。
今作は1970年代っぽいソウルをベースとしつつも、レゲエや1990年代風味のR&Bなども少し取り入れて変化を付けた好作に仕上がっています。ソウル好きの方は是非。
1. Shoulda Known Better (feat. Tyrone Chase)
暖かいソウル路線。
ファンキーなギターやオルガンを用いたサウンドで、Ray Greeneの包容力のある歌声が堪能できる良曲です。後半の歌いっぷりが見事。
2. Tell Her (feat. Tyrone Chase)
優しい歌心が沁みるスロウな曲。
ブルージーなニュアンスのあるギターや美しいストリングスも主張しすぎない良さです。ゴスペル系譜のコーラスも圧巻。
1970年代直系のソウル路線。
まろやかなギターや丁寧なストリングスを使った優しい曲です。Ray Greeneの誠実で熱い歌の魅力がストレートに楽しめます。
10. Coming Home (feat. Tyrone Chase)
1990年代R&Bっぽいメロウな曲。
軽めのドラムや心地良いエレピ、ファンキーなギターが効いた佳曲です。後半にはErnie Isley的な甘く主張するギターも。
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