2024年おすすめ新譜アルバムVol. 69: Rae Khalil「CRYBABY」
新譜アルバム紹介Vol. 69です。
今回紹介するのは、西海岸のラッパーのRae Khalilがリリースした「CRYBABY」です。
Rae Khalilは西海岸出身のラッパーです。
2010年代半ば頃に登場。SoundCloudなどでのシングルの発表を経て、2019年には初のアルバム「Girlfriend」をリリースします。また、同年にはNetflixのオーディション番組「Rhythm + Flow」に出演。2020年には二作目「FORTHEWORLD」を発表し、その後Anderson .PaakのレーベルのAPE SHITに加入します。また、MXXWLLやSeafood Samなどの作品に客演で参加。人気を拡大している新進ラッパーです。
ラップと歌を自在に操るLauryn Hill的なスタイルですが、より西海岸マナーのゆるくリラックスした魅力を持ったアーティストです。サウンドは西海岸アンダーグラウンドの系譜にあるブーンバップやネオソウルなど。トラップ風味やニュージャックスウィングの要素なども柔軟に取り入れます。
今作はラップよりも歌の比率が高いネオソウル寄りの作品です。ブリブリのベースなど随所に西海岸の香りが漂う、メロウで程良い脱力感のあるオーガニックな質感の快作に仕上がっています。
Anderson .PaakとAlissaの共作。
ギターやエレピが心地良い軽めのファンクです。ベースの鳴りにはちょっとGな味も。DJ Quikあたりが好きな方も是非。
3. CARPINTERIA (feat. Freddie Gibbs)
タイトなドラムが効いたメロウ曲。
Rae Khalilのヴォーカルもラップ多めで、今作の中ではかなりヒップホップ寄りです。Freddie Gibbsのキレキレのヴァースが強力。
意表を突くニュージャックスウィング。
ブリブリのベースが西海岸マナーを放っており、Rae Khalilも歌で自然体で乗りこなしています。Khal!lのややエグみのある歌もばっちり。
7. CRYBABY
ネオソウルとGファンクの中間のような曲。
全体的にはリラックスしたメロウなムードですが、ベースの鳴りはかなりGな味わいです。ラップも披露。
11. CISCO'S SONG
Cisco Swankプロデュース。
ヒップホップ要素の強いジャズ~ネオソウル系のサウンドで、ラップと歌の中間を行くヴォーカルが楽しめる好曲です。ヒップホップですがネオソウルでもあり、ジャズでもあります。
12. BITTERSWEET (feat. Zacari)
TDE的なスタイルのクールな曲。
落ち着いたネオソウル系のビートに乗り、Zacariのスウィートな歌声と絡む良曲です。オートチューンも効果的に使用。
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