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2023年おすすめ新譜アルバムVol. 24: Lil Blade「4 My Fans」

新譜アルバム紹介Vol. 24です。

今回紹介するのは、デトロイトのラッパーのLil Bladeがリリースした「4 My Fans」です。

Lil Bladeはデトロイト出身のラッパーです。Street Lord'zのBlade Icewoodの息子としても知られています。

2017年にはミックステープ「Prince of the D」を発表。その後も2018年の「Prince of the D 2」、2020年の「Ahead of My Time」と「Money Makin' Blade」とリリースを重ねていきます。以降も2021年に「Born Legend」、2022年に「Playa Shit」と2枚の作品をリリース。客演でもTay BやToohda Band$などの作品に参加しています。

落ち着いた声質で、緊張感のある冷徹なラップを聴かせるラッパーです。サウンドはバンギンを中心にメロウ、トラップなど。ラップ・ビート選び共に現行ミシガンど真ん中のアーティストです。

今作はハードな路線もありますが、メロウが充実した作品です。古くからのG好きの方も是非。


2. Niggas Know

某2000年代トラップ名曲のリメイク的な曲。

シリアスなストリングスのループにボコボコとした低音を合わせ、現行ミシガンマナーに仕上げた良曲です。クールなまま例のメロディでラップするフックに思わずニヤリ。


3. Check Yo Hoe (feat. Payroll Giovanni)

Street Lord'z直系のバンギン。

冷たいシンセにピアノ、バウンシーなドラムが効いたシリアスな曲です。Payroll Giovanniとの冷徹なラップの絡みも見事。


5. Better (feat. W$Kharri & Bryan Hamilton)

枯れたギターをループした哀愁路線。

フックでは男声シンガーがやるせなく歌い上げる佳曲です。今作のベストトラック。


8. Add It Up

緊張感のあるピアノやストリングスを使ったバンギン。

ボコボコとした低音の鳴りを除けば、2000年代Gに入っていそうなビートです。静かな迫力はいかにも現行ミシガンらしい味。


9. Back Against the Wall

ハードでいて穏やかさもある哀愁メロウ。

美しいピアノやギターが印象的なビートで、オートチューンのかかったメロディアスなフロウを聴かせる好曲です。今作のハイライトの一つ。

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