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いま熱いR&Bアーティストは? #rnbloversclub #RBLClub

R&Bを盛り上げる活動を行う集団「R&B Lovers Club」に参加しました。私のほか、R&Bシンガーのaimiさん、音楽ブログ「Respective」を運営するCookieさん、文筆家のつやちゃんさん、ダンサー/DJ/ライターのYacheemiさんの5人が初期メンバーです。

以下、つやちゃんさんによるステートメントです。

We Love R&B!

〈R&B Lovers Club〉は、R&Bへの愛を持った人たちが賛同し、集う場です。

Aaliyahが好き、D‘Angeloが好き、Mary J.Bligeが好き。
Usherが好き、Beyoncéが好き、Frank Oceanが好き、SZAが好き。
ヨーロッパのR&Bも、アジアのR&Bも好き。

アーティストを挙げればキリがない。

みなさんそれぞれに様々なR&B愛があり、時に勇気をもらい、時に癒されてきたのではないでしょうか。

R&Bは“歌”の音楽であり、“ムード”の音楽です。

さまざまな愛の形を歌い、聴く人の魂にまで空気を染み渡らせることによって、世の中にたくさんの影響を与えてきました。

そう考えると、今の困難な時代において、R&Bはますます必要とされている音楽なのかもしれません。

私たちが愛しているこの音楽をもっと広めていきたい。

R&Bを通して、毎日を豊かに彩りたい。

そんなあなたとともに、〈R&B Lovers Club〉は活動を広げていきます。

R&B Lovers Clubのサイトより

R&B Lovers ClubはR&Bが好きな人なら誰でも名乗っていい、「R&Bが好きだ」と思った瞬間に加入が決まるものです。そのため集団と呼ぶことも少し違うのかもしれません。立ち上げの経緯やその思いなどについてはaimiさんとYacheemiさんがスタートしたPodcast番組「Detox Lounge」で語られています。

R&B Lovers Clubでは、各SNSで「#rnbloversclub」「#RBLClub」をつけてR&B愛をシェアすることを推奨しています。現在サイトの下の方にはその例として「いま熱いR&Bアーティストは?」「今日の気分にぴったりなR&Bは?」の二つが挙げられています。そこで今回はその一つ、私が思う「いま熱いR&Bアーティスト」を10組選びました。


Alex Vaughn

アトランタのレーベル、LVRNに所属するシンガー。

1990~2000年代R&B直系のスウィートでロマンティックな音楽性で、クロスオーバー志向が強くないR&B愛溢れるアーティストです。作品も良いですがBETの名物企画「Soul Cypher」の2022年版に参加しており、これがとても素晴らしいので未チェックの方は是非。

というか、これに出ているシンガーは全員素晴らしいです。特にDurand Bernarrには度肝を抜かれます。


Ari Lennox

Dreamville所属のDCのシンガー。Alex Vaughnの最新作「The Hurtbook (Homegirl Pack)」にも参加していました。

Erykah Baduなどネオソウルの影響が強く感じられますが、同時にCiaraあたりもかなり好きそうな雰囲気が漂うアーティストです。以前レビューを書いた最新作では、全体的にはネオソウル寄りのようでJermaine DupriBryan-Michael Coxも参加。その「R&B Lover」ぶりが伺えます。


Arin Ray

オハイオ出身で現在は西海岸を拠点に活動するシンガー。

Dinner PartyなどTerrace Martin関連作への参加が多く、作品もネオソウル的な要素が強いアーティストですが、歌声はD'AngeloやBilalというよりもUsherやTrey Songzあたりを思わせるスウィートなものです。Ari Lennoxもそうですが、ネオソウルとメインストリーム寄りの華やかなR&Bの両方に親しんできたような音楽性が近年のR&Bの傾向の一つとしてあるように思います。


Brent Faiyaz

メリーランドのシンガー。

甘く優しい歌声と丁寧な多重録音コーラスを聴かせるアーティストですが、ラップ的なラフさも備えておりラッパーとの共演も非常に多いです。先日リリースされた21 Savageのアルバム「american dream」にも参加していました。

いわゆるSoundCloudラップ寄りのシーンとの交流もあり、プラグnb系ビートでもその歌声を聴かせています。現行のヒップホップ寄りのR&Bシンガーの代表格の一人と言えるでしょう。


DESTIN CONRAD

フロリダのシンガー。「Detox Lounge」でYacheemiさんも紹介していました。

ラップっぽい歌い方やトラップ系のドラムなどの現代的な要素を踏まえつつも、基本的にはスウィートなR&Bマナーを大切にしたアーティストです。やはりネオソウル要素もそこに溶け込んでおり、以前レビューを書いた最新作にもAlex Isleyが参加していました。Kehlani来日公演への出演やMasegoとの共演などのトピックもあり、今後要注目です。


Lucky Daye

ルイジアナのシンガー。

以前レビューを書いた最新作ではSilk Sonic作品で知られるD'Mileがメインプロデューサーを務めていましたが、いわゆるレトロソウルではなくトラップなども踏まえたモダンなスタイルです。やや毒気のあるスウィートな歌声で客演人気も高く、ヒップホップ/R&B問わず多くの作品に参加しています。


Maeta

Roc Nationに所属するインディアナのシンガー。

甘い歌声はR&B Loversならば誰もが好きになれるであろうものです。ネオソウルやブギー、トラップソウルなどR&B文脈の多彩なスタイルを柔軟にこなした最新作「When I Hear Your Name」はかなりの充実作でした。まだ本格ブレイクという感じではありませんが、いつ大ヒット曲を生んでもおかしくはないと思います。


Muni Long

フロリダのシンガー。

Alex VaughnやElla Maiなどと同じく、1990~2000年代のR&Bのフィーリングを持ったスウィートな音楽性の持ち主です。今年に入ってからはシングル「Made for Me」がヒットしていますが、そのリミックス集ではアマピアノやアトランタベースなどにも挑んでいます。

なお、先に挙げた「Soul Cypher」にも参加。一番手でラップっぽい歯切れの良い歌声を披露しています。


PHABO

Soulectionから作品をリリースしている西海岸のシンガー。

トラップなどモダンなヒップホップ要素をクールに消化して甘いR&Bに仕上げたサウンドは、いかにもSoulectionらしいスタイルです。ラップ的なニュアンスもある歌声はスウィートで少しえぐみもあり、シンガーとしてもかなり魅力的。Jordan HawkinsEric Bellingerなどシンガーの作品に客演で呼ばれることも増えてきている印象で、今後さらに人気が高まっていくかもしれません。


Summer Walker

LVRN所属のアトランタのシンガー。

やはりErykah Baduなどと同時にCiaraなどの影響が感じられるシンガーで、ネオソウルとメインストリーム寄りのR&Bの両方の旨味を持っています。客演人気も非常に高く、Justin BieberKendrick Lamarなどの作品に参加。「いま熱いR&Bアーティストは?」と言った時、Summer Walkerが一番最初に浮かぶ方も多いと思います。


現行シーンではそのほかにも多くの素晴らしいR&Bアーティストが活躍しています。「このアーティストも熱いと思う」「このアーティストはこういうところが好き」など語りたい方は、是非各SNSで「#rnbloversclub」「#RBLClub」のタグと共に投稿してみてください。

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