いま熱いR&Bアーティストは? #rnbloversclub #RBLClub
R&Bを盛り上げる活動を行う集団「R&B Lovers Club」に参加しました。私のほか、R&Bシンガーのaimiさん、音楽ブログ「Respective」を運営するCookieさん、文筆家のつやちゃんさん、ダンサー/DJ/ライターのYacheemiさんの5人が初期メンバーです。
以下、つやちゃんさんによるステートメントです。
R&B Lovers ClubはR&Bが好きな人なら誰でも名乗っていい、「R&Bが好きだ」と思った瞬間に加入が決まるものです。そのため集団と呼ぶことも少し違うのかもしれません。立ち上げの経緯やその思いなどについてはaimiさんとYacheemiさんがスタートしたPodcast番組「Detox Lounge」で語られています。
R&B Lovers Clubでは、各SNSで「#rnbloversclub」「#RBLClub」をつけてR&B愛をシェアすることを推奨しています。現在サイトの下の方にはその例として「いま熱いR&Bアーティストは?」「今日の気分にぴったりなR&Bは?」の二つが挙げられています。そこで今回はその一つ、私が思う「いま熱いR&Bアーティスト」を10組選びました。
Alex Vaughn
アトランタのレーベル、LVRNに所属するシンガー。
1990~2000年代R&B直系のスウィートでロマンティックな音楽性で、クロスオーバー志向が強くないR&B愛溢れるアーティストです。作品も良いですがBETの名物企画「Soul Cypher」の2022年版に参加しており、これがとても素晴らしいので未チェックの方は是非。
というか、これに出ているシンガーは全員素晴らしいです。特にDurand Bernarrには度肝を抜かれます。
Ari Lennox
Dreamville所属のDCのシンガー。Alex Vaughnの最新作「The Hurtbook (Homegirl Pack)」にも参加していました。
Erykah Baduなどネオソウルの影響が強く感じられますが、同時にCiaraあたりもかなり好きそうな雰囲気が漂うアーティストです。以前レビューを書いた最新作では、全体的にはネオソウル寄りのようでJermaine DupriやBryan-Michael Coxも参加。その「R&B Lover」ぶりが伺えます。
Arin Ray
オハイオ出身で現在は西海岸を拠点に活動するシンガー。
Dinner PartyなどTerrace Martin関連作への参加が多く、作品もネオソウル的な要素が強いアーティストですが、歌声はD'AngeloやBilalというよりもUsherやTrey Songzあたりを思わせるスウィートなものです。Ari Lennoxもそうですが、ネオソウルとメインストリーム寄りの華やかなR&Bの両方に親しんできたような音楽性が近年のR&Bの傾向の一つとしてあるように思います。
Brent Faiyaz
メリーランドのシンガー。
甘く優しい歌声と丁寧な多重録音コーラスを聴かせるアーティストですが、ラップ的なラフさも備えておりラッパーとの共演も非常に多いです。先日リリースされた21 Savageのアルバム「american dream」にも参加していました。
いわゆるSoundCloudラップ寄りのシーンとの交流もあり、プラグnb系ビートでもその歌声を聴かせています。現行のヒップホップ寄りのR&Bシンガーの代表格の一人と言えるでしょう。
DESTIN CONRAD
フロリダのシンガー。「Detox Lounge」でYacheemiさんも紹介していました。
ラップっぽい歌い方やトラップ系のドラムなどの現代的な要素を踏まえつつも、基本的にはスウィートなR&Bマナーを大切にしたアーティストです。やはりネオソウル要素もそこに溶け込んでおり、以前レビューを書いた最新作にもAlex Isleyが参加していました。Kehlani来日公演への出演やMasegoとの共演などのトピックもあり、今後要注目です。
Lucky Daye
ルイジアナのシンガー。
以前レビューを書いた最新作ではSilk Sonic作品で知られるD'Mileがメインプロデューサーを務めていましたが、いわゆるレトロソウルではなくトラップなども踏まえたモダンなスタイルです。やや毒気のあるスウィートな歌声で客演人気も高く、ヒップホップ/R&B問わず多くの作品に参加しています。
Maeta
Roc Nationに所属するインディアナのシンガー。
甘い歌声はR&B Loversならば誰もが好きになれるであろうものです。ネオソウルやブギー、トラップソウルなどR&B文脈の多彩なスタイルを柔軟にこなした最新作「When I Hear Your Name」はかなりの充実作でした。まだ本格ブレイクという感じではありませんが、いつ大ヒット曲を生んでもおかしくはないと思います。
Muni Long
フロリダのシンガー。
Alex VaughnやElla Maiなどと同じく、1990~2000年代のR&Bのフィーリングを持ったスウィートな音楽性の持ち主です。今年に入ってからはシングル「Made for Me」がヒットしていますが、そのリミックス集ではアマピアノやアトランタベースなどにも挑んでいます。
なお、先に挙げた「Soul Cypher」にも参加。一番手でラップっぽい歯切れの良い歌声を披露しています。
PHABO
Soulectionから作品をリリースしている西海岸のシンガー。
トラップなどモダンなヒップホップ要素をクールに消化して甘いR&Bに仕上げたサウンドは、いかにもSoulectionらしいスタイルです。ラップ的なニュアンスもある歌声はスウィートで少しえぐみもあり、シンガーとしてもかなり魅力的。Jordan HawkinsやEric Bellingerなどシンガーの作品に客演で呼ばれることも増えてきている印象で、今後さらに人気が高まっていくかもしれません。
Summer Walker
LVRN所属のアトランタのシンガー。
やはりErykah Baduなどと同時にCiaraなどの影響が感じられるシンガーで、ネオソウルとメインストリーム寄りのR&Bの両方の旨味を持っています。客演人気も非常に高く、Justin BieberやKendrick Lamarなどの作品に参加。「いま熱いR&Bアーティストは?」と言った時、Summer Walkerが一番最初に浮かぶ方も多いと思います。
現行シーンではそのほかにも多くの素晴らしいR&Bアーティストが活躍しています。「このアーティストも熱いと思う」「このアーティストはこういうところが好き」など語りたい方は、是非各SNSで「#rnbloversclub」「#RBLClub」のタグと共に投稿してみてください。
ここから先は
¥ 100
購入、サポート、シェア、フォロー、G好きなのでI Want It Allです