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2023年おすすめ新譜アルバムVol. 30: ForteBowie & Allen Love「No We're Not」

新譜アルバム紹介Vol. 30です。

今回紹介するのは、アトランタのシンガーのForteBowieとプロデューサーのAllen Loveがリリースした「No We're Not」です。

ForteBowieはアトランタ出身のシンガーで、Allen Loveはアトランタ出身のプロデューサーです。ForteBowieもプロデュースを行うことがあり、Allen Loveが歌うこともあります。

ForteBowieは2010年代前半、Allen Loveは2010年代半ば頃に登場。それぞれソロ活動のほか、Allen LoveはBobby EarthとのデュオのButtonでも活動します。2021年には連名でのシングル「Hold'n You Down/Dangerous」をリリース。二人でのアルバムやミックステープなどは今回が初となります。

ForteBowieはDon ToliverやBig Moeなどのテキサス勢にも通じる、ラップっぽいニュアンスの強い歌を聴かせるシンガーです。ラップらしいラップも時折披露します。サウンドはトラップやネオソウルなど。Allen Loveは生演奏と思しき音を活かした、ネオソウルやファンクなどを得意とするプロデューサーです。

今作はAllen Loveらしいオーガニックな質感でまとめつつ、トラップの要素も柔軟に取り入れたスムースでファンキーな好作に仕上がっています。


2. Be 4 Real

2000年代前半のThe Neptunesを思わせる曲。

つまりはLouis Coleあたりにも通じる、メロウなファンク路線です。ForteBowieのスムースな歌声もばっちり。


3. Moo Moo's Groove (with Patrick Paige II & Bobby Earth)

Allen LoveとThe InternetのPatrick Paige IIの共作。

Patrick Paige IIのファンキーなベースが心地良いサウンドで、大人数コーラスも配したPファンク的な曲です。しかし泥臭さよりも清涼感が強め。


5. God Only Knows (feat. KONA)

女声シンガーのKONAをフィーチャー。

スペイシーなシンセに手数の多いドラムを合わせた、トラップR&B路線の曲です。アウトロでのトロトロのギターソロも印象的。


11. Freak

Steve Lacyファンの方にも聴かせたいゆるめの曲。

柔らかな響きのギターと軽いドラムが効いたスムース路線です。ForteBowieは歌メインですがラップも披露。


12. Feels (feat. Kharissa)

Kharissaを主役にしたような曲。

小気味良いギターを用いたリラックスしたサウンドで、二人の漂うような歌が絡む好曲です。ネオソウル好きの方は是非。



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