2023年おすすめ新譜アルバムVol. 102: Asake「Work of Art」
新譜アルバム紹介Vol. 102です。
今回紹介するのは、ナイジェリアのシンガーのAsakeがリリースした「Work of Art」です。
Asakeはナイジェリア出身のシンガーです。
2010年代後半に登場。2018年の「Ayeeza」など数枚のシングルの発表を経て、2022年にはEP「Ololade Asake」とアルバム「Mr. Money with the Vibe」をリリースします。また、OlamideやFridayyなどの作品に客演。EMPIREが2022年にリリースしたコンピレーション「Where We Come From, Vol. 01」にも参加しています。
高めの声質でフラフラとした歌い方を聴かせる、アフロビーツ系のアーティストです。コーラスを多用した作りも特徴。サウンド的にはアフロビーツを軸にしつつ、アマピアノの要素も積極的に取り入れたものを好みます。
今作は穏やかでオーガニックな質感のものに、ログドラムをガンガン突っ込んだようなビートが目立つ強烈な作品です。快作。
1. Olorun
ゴスペルっぽくも聴ける哀愁曲。
オルガンやサックスを用いた寂しげなサウンドに、コーラスを巧みに使うAsakeのスタイルが噛み合った佳曲です。途中からログドラムが入ってきて驚かされます。
2. Awodi
アマピアノに接近したメロウな曲。
透き通ったエレピやログドラムが効いたビートは、G好きの方も楽しめそうです。Asakeの柔らかな歌声もばっちり。
4. Sunshine
ピースフルなムードの曲。
ミニマルなシンセやログドラムを使ったビートで、コーラスと掛け合うような歌を聴かせる好曲です。穏やかさとエグさが自然と共存しています。
今作のハイライトの一つ。
シェイカーやログドラムを用いた、タイトル通りアマピアノ寄りの曲です。50 Centを思わせるOlamideのヴァースも見事。
10. Introduction
メロウなエレピが沁みる哀愁曲。
ログドラムが容赦なく入ってきますが、ちょっとNe-Yoの「So Sick」っぽさのあるビートです。泣きながら踊る系の曲。
11. Remember
壮大なコーラスが素晴らしい哀愁曲。
メロウなエレピや噴き出すようなシンセを、アマピアノ由来のログドラムやシェイカーと合わせたビートが強力です。フルートなどの生っぽい響きの音も聴けます。
穏やかなアフロビーツ。
ギターや透明感のあるシンセを使ったビートで、優しく歌い上げる良曲です。アウトロにはギターソロも。
13. Great Guy
ログドラムが強く主張する曲。
クラブバンガーとしても機能しそうなビートですが、エレピの響きやAsakeの歌声には寂しげな雰囲気が漂っています。絶妙なバランス。
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