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2024年おすすめ新譜アルバムVol. 72: Ty Lab「What About Us?」

新譜アルバム紹介Vol. 72です。

今回紹介するのは、カナダのシンガーのTy Labがリリースした「What About Us?」です。

Ty Labはカナダ出身のシンガーです。

2010年代後半に登場。SoundCloudでのシングル発表などを経て、2021年にはEP「Memories」をリリースします。2022年には二枚目のEP「Alone At Midnight」を発表。アルバムサイズとしては今作が初、まだ作品数の少ない新進アーティストです。

スウィートなハイトーンでラップっぽい歌い方も織り交ぜて歌う、現行シーンの王道スタイルのR&Bシンガーです。サウンドは浮遊感のあるオルタナティヴR&Bやトラップソウル、ドリル風味など。Drakeあたりに通じる音楽性のカナダらしいアーティストです。

今作はトラップソウルを中心に、レゲトンやダンスホールレゲエの要素も取り入れたモダンなカナダ流R&B作品です。OVOファンの方は是非。


1. Wait For Me

ビートスイッチ、というか二曲繋げたみたいな展開の曲。

穏やかで美しいインストから、一気にトラップビートが入ってきてラップっぽい歯切れの良い歌を聴かせる曲です。かなりヒップホップ寄り。


5. Drug

チップマンク・ソウルを取り入れた曲。

ドラムの手数は多くありませんが、音の質感はトラップ的です。サンプリングの歌声とTy Labの歌声のハーモニーが美味。


6. Different Side

PARTYNEXTDOORがやりそうなダンスホール路線。

歌い方にもちょっとレゲエっぽいニュアンスがあり、甘い歌声をほかの曲とは少し異なるアプローチで聴かせています。Rihannaの名曲「Work」の引用もあり。


12. Moving On

浮遊感のあるオルタナティヴR&B系の曲。

ふうわりとしたシンセに繊細なドラムを合わせたビートで、ラップっぽい詰め込みも交えて歌い上げた良曲です。コーラスなどに一人グループ状態な味もあります。

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