2022年おすすめ新譜アルバムVol. 56: Daniel Payne「Players Only」
新譜アルバム紹介Vol. 56です。
今回紹介するのは、アラバマのラッパーのDaniel Payneがリリースした「Players Only」です。
Daniel Payneはアラバマ出身のラッパーです。
2000年代後半に登場。初期はKD名義で活動し、2007年のDJ Burn Oneとの「Last Man Standing」や2009年の「Untouchable」などミックステープを多く発表していきます。2011年にはFreddie Gibbsも参加したアルバム「G-Fluid」をリリースし、その後も2016年の「Green Acres」など作品を精力的に発表。2019年頃にDaniel Payne名義に改め、2021年のDJ Burn Oneとのタッグ作「5 Points」などをリリースしています。
ST 2 Lettazあたりとも通じる力強くイナタいラップが持ち味です。ゆるい歌も得意としています。トラップも取り入れますが、近年は特にソウルフルなカントリーラップ系譜のサウンドが中心です。
今作は南部マナーのソウルフルなサウンドでその燻し銀のラップを聴かせる良作に仕上がっています。UGKやBig K.R.I.T.などが好きな方は是非。
Suave House作品っぽいスペイシーな曲。
ブリブリのベースや美しいピアノ、軽い808が効いたビートで歌いラップする佳曲です。Lil' Flipのテキサス流儀のラップとも抜群の相性。
3. Westheimer & Sage Feat. EDF
例の高音シンセも飛び出すテキサスG的な曲。
イナタく落ち着いた雰囲気のエレピと、南部マナーの手数の多い808を使ったメロウ路線です。フックでの歌にもPimp Cっぽい味があります。
アトランタのノリを踏まえたようなトラップ風味の曲。
ソウルフルなカントリーラップのムードを崩さずに、ダーティな低音でハードさを加えた曲です。Scotty ATLも無骨なラップで好演。
5. Memphis Feat. Duke Deuce & Go! Ricky Go!
John QwestとDJ Burn Oneの共作。
Duke Deuce参加でタイトルはメンフィスですが、クランクではなく8Ball & MJG的なカントリーラップ路線です。Duke Deuceはクドい歌フロウを披露。
落ち着いたピアノループの哀愁路線。
フックで遠くから聞こえてくるストリングスや手数の多い808に、南部Gらしい魅力があります。フックでの歌にも悶絶必至。
12. Players Only Feat. Big Sant
チョップド&スクリュードな声ネタ使いに即ノックアウトされます。
ビートはUGKが出てきそうなソウルフルなもので、オヤGの方にもたまらないと思います。Big Santのキレのある低音ラップもばっちり。
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