2023年おすすめ新譜アルバムVol. 49: Javn2900「Long Time Koming」
新譜アルバム紹介Vol. 49です。
今回紹介するのは、ベイのラッパーのJavn2900がリリースした「Long Time Koming」です。
Javn2900はベイ出身のラッパーです。
2020年頃に活動を本格化。2021年のシングル「Island Baby」が一部で話題を集め、2022年には同名のアルバムをリリースします。また、BoloとBounceBackSmekoh、Big Blawdと組んだグループのWest Nativesでも活動。グループでのアルバム「Devil’s Island」も2022年にリリースしています。
キレのある詰め込みフロウやゆるい歌フロウを聴かせる、鋭い高音のラッパーです。路線的には現行ベイらしいラチェット経由のGファンクやバンギン、メロウなど。
今作は爽やかでメロウな路線を中心にしたサウンドで、歌心のあるラップが堪能できるメロディアスな感触の作品です。G好きの方は是非。
2. Back At It
ギターやチップマンク・ソウルが印象的な曲。
Cam'ronあたりが使いそうな音選びですが、808の使い方などはしっかりと現行ベイマナーです。Javn2900のスキルフルなラップが光ります。
2000年代半ば頃にありそうなリラックスしたムードの曲。
ポロロン系ギターに軽めのドラムを合わせたビートで、ゆるく歌うようなラップを聴かせる好曲です。Baby Bashあたりが出てきそうな良さがあります。
4. Get Mine
今作のベストトラック。
清涼感のあるエレピやシンセなど、涼しげな音使いに悶絶必至のメロウ曲です。Javn2900のシャープかつメロディアスなラップも見事。
現行ベイマナーの哀愁メロウ。
ブヨブヨのベースや「Boyz-N-The-Hood」ドラムも用いたビートに、歌心のあるラップで挑んだ良曲です。Boloのラップもいかにもベイっぽい魅力。
曲名から想像するものから微妙に外したネタ使いの曲。
疾走感のある原曲とは違い、現行ベイっぽいその場で跳ねるようなグルーヴに聴かせる哀愁路線です。早回しされた某シンガーの歌声も沁みます。
11. Where I'm Koming From (feat. BounceBackSmekoh)
2000年代半ば頃っぽいムードの曲。
ストリングスやエレピ、軽めのドラムを使ったメロウです。トークボックスも飛び出すGセンス強めな仕上がり。
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