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2024年おすすめ新譜アルバムVol. 53: Kamasi Washington「Fearless Movement」

新譜アルバム紹介Vol. 53です。

今回紹介するのは、西海岸のサックス奏者のKamasi Washingtonがリリースした「Fearless Movement」です。

Kamasi Washingtonは西海岸出身のサックス奏者です。

これまでの活動や音楽性については以前書いたこちらを。

この後は2020年に映画「Becoming」のサウンドトラックを手掛けています。また、Robert GlasperとTerrace Martin、9th Wonderと組んだグループのDinner Partyでも活動。「Dinner Party」と「Enigmatic Theory」の二枚の作品をリリースしています。

そのほかにもジャズグループのThrottle Elevator Musicでのリリースや、Cory HenryやChildish Gambinoといったアーティストの作品へのゲストミュージシャンとしての参加など活発に活動しています。

今作は壮大なジャズを軸としつつ、Pファンクや西海岸ヒップホップへの愛情を強く感じさせる快作に仕上がっています。シンガーやラッパーも多くフィーチャー。


2. Asha the First (feat. Ras Austin, Taj Austin & Thundercat)

Coast Contraの二人がラップする曲。

大部分はミュージシャンの演奏で聴かせるジャズですが、Pファンク直系の女声シンガーのPatrice Quinnの歌もフィーチャーしておりウェッサイマナーが詰まっています。DJ Battlecatもスクラッチで参加。


3. Computer Love (feat. Brandon Coleman, DJ Battlecat & Patrice Quinn)

多くのG名曲でサンプリングされたZapp曲のカヴァ。

Patrice Quinnの歌をメインに、DJ Battlecatがトークボックス、Brandon Colemanがヴォコーダーを聴かせるオヤGの方も悶絶必至の曲です。今作のハイライトの一つ。


5. Get Lit (feat. George Clinton & D Smoke)

骨太なPファンク路線。

D Smokeの切れ味鋭いラップとGeorge Clintonのおどろおどろしい歌が絡む、G好きの方にもおすすめしたい曲です。しかしサックスはやはりKamasi Washingtonらしい味。


7. Together (feat. BJ The Chicago Kid)

BJ The Chicago Kidを控えめに起用した曲。

主役を張るのはあくまでもKamasi Washington自身のサックスなど、ミュージシャンの演奏です。出すぎないBJ The Chicago Kidの使い方が絶妙。


8. The Garden Path

今作のハイライトの一つ。

細かく刻むドラムやギターの上で暴れるサックスがたまらない、スリリングでファンキーな曲です。歌モノとは違うヴォーカルの使い方も見事。


11. Lines in the Sand

ここでもPatrice Quinnの歌をフィーチャー。

この曲はとにかくCameron Gravesの早いピアノとBrandon Colemanのオルガンの絡みが素晴らしいです。歌が入る時は少しネオソウルっぽい味も。

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