2023年おすすめ新譜アルバムVol. 3: JUST BANG「Motion Luther King JR」
新譜アルバム紹介Vol. 3です。
今回紹介するのは、ベイのラッパーのJUST BANGがリリースした「Motion Luther King JR」です。
JUST BANGはベイ出身のラッパーで、初期はBeeda Bang名義で活動していました。
2010年代前半に登場。2013年の「Mr. Ballingout Vol. 3 Hell for Hustlas」や2017年の「2115」などのミックステープを数枚発表した後、2018年頃にJUST BANGに改名してPhilthy Rich率いるFOD Entertainmentに加入します。2018年には「Out The Blue」と「The Dubbway」の二枚の作品をリリースし、以降も2021年の「28 Grams」や2022年の「Big 28」など精力的に作品を発表。堅実にキャリアを進めています。
高めの声質でねちっこいフロウを聴かせるラッパーです。サウンドは初期はハイフィ、近年は現行ベイらしいバンギンやメロウなどを好んで使います。ベイG好きの方にはたまらない音楽性の持ち主です。
今作はミシガン勢にも通じるハードな路線を中心に、哀愁系も程良く取り入れた現代のGセンスが堪能できる好作に仕上がっています。
切ないメロウ路線。
エレピやギターにハードな808を絡めたビートで、JUST BANGのGなラップが沁みる佳曲です。オヤGの方も是非。
4. One Of Us (feat. Big Sad 1900 & Philthy Rich)
今作のベストトラック。
RonRonTheProducerも関わった、チップマンク・ソウル使いの哀愁メロウ曲です。三人の泣きのラップも絶妙。
5. Moesha
現行ミシガンっぽいノリのバンギン。
不気味なピアノループやチープなストリングス、圧の強いキックが印象的な好曲です。JUST BANGのねちっこいラップも映えています。
8. 100 Large (feat. Lil Jairmy)
冷たいピアノが光るシリアスなトラップ。
高めの声質で切り詰めフロウも使いながらラップするLil Jaimyと、キャッチーさを抑えてシンプルにヴァースを交換していく曲です。ハードな良さ。
Icewear Vezzoあたりが出てきそうなバンギン。
ミニマルなピアノにブヨブヨのベース、手数の多い808などが絡む現行ミシガン系の曲です。JUST BANGのラップとも好相性。
ひんやりとしたピアノが目立つハードな曲。
この曲も現行ミシガン勢と近いスタイルのビートです。ベイとミシガンの近さが感じられる佳曲。
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