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2021年おすすめ新譜アルバムVol. 28: Jon Batiste「WE ARE」
新譜アルバム紹介Vol. 28です。
今回紹介するのは、ルイジアナのジャズ~ソウル系アーティストのJon Batisteがリリースした「WE ARE」です。
Jon Batisteはルイジアナ出身のジャズ~ソウル系アーティストです。ピアノやキーボードなどを弾くほか、ヴォーカルも聴かせます。
05年に初のソロ作品「Times in New Orleans」をリリース。その後はライブアルバムやEPなどを数枚発表し、13年には2ndアルバム「Jazz Is Now」とバンドのStay Humanでのアルバム「Social Music」をリリースします。以降も16年のクリスマスアルバム「Christmas with Jon Batiste」や18年のアルバム「Hollywood Africans」などリリースを重ね、20年には映画「Soul」のサウンドトラックを制作。現在多くの注目を集めているアーティストです。
クラシックの影響を感じさせる美しさや古いジャズのフレイバーもありつつ、ソウルやヒップホップなどをミックスした越境的な感覚も持ったアーティストです。Andre 3000あたりに通じるセンスがあります。
今作はジャズの要素もありますが、ハイブリッドな感性が活きたソウルに寄った印象の歌もの作品です。ラップを披露する曲もいくつかあるほか、グルーヴの面でもヒップホップ要素を導入した曲もあるのでヒップホップ好きの方も是非。
多数のゲストを招いたゴスペル系の曲。
カッティングギターと抜けの良いドラムが効いたシンプルな作りから、後半に力強いブラスとマーチングドラムが入ってきてニューオーリンズの空気になります。終盤の美しいコーラスとピアノソロの絡みが極上。
ゴリっとしたファンク路線。
女性コーラスの合いの手も楽しく、シャウト気味の発声も印象的な良曲です。ポコポコとしたパーカッションも絶妙。
4. I NEED YOU
Andre 3000がやりそうなアッパーなジャズ。
ソウルフルな歌も聴かせますが、呟くようなラップも披露しています。ピアノが絡んでくるヴァースはヒップホップではあまりないラップの聴かせ方。
三連フロウを多用したラップ曲。
しかしサウンド的にはヒップホップにそこまで寄せない、ジャズ色の強い曲です。この曲もAndre 3000的なセンス。後半に入ってくる高音シンセのソロがたまりません。
6. BOY HOOD Feat. PJ Morton & Trombone Shorty
バウンシーなドラムを使ったヒップホップ的な曲。
この曲でもラップしていますが、Hot Boy(s)やNo Limitの名前が聞こえてきてG好きの方は思わずニヤリとすると思います。PJ Mortonのソウルフルなブリッジ、Trombone Shortyの暖かいトロンボーンソロも素晴らしいです。
10. FREEDOM
ヒップホップ要素の強いドラムを使ったねっとりとした曲。
地声での力強い歌から美しいファルセットまで使い分ける、シンガーとしての魅力を見せた曲です。後半入ってくるオルガンがお気に入り。
11. SHOW ME THE WAY Feat. Zadie Smith
今作のベストトラック。
ヒップホップ的なグルーヴを持った美しいソウル路線の曲です。ソウルフルな歌いっぷりが至高。妙にサンプリングっぽく聞こえる音の質感も印象的です。
12. SING
映画のエンディングのような雰囲気のピースフルな曲。
あまり音数を詰め込みすぎず、歌を主軸に据えたような印象の曲です。どこか既聴感のあるフックが耳に残ります。
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