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2022年おすすめ新譜アルバムVol. 38: Trombone Shorty「Lifted」

新譜アルバム紹介Vol. 38です。

今回紹介するのは、ルイジアナのミュージシャンのTrombone Shortyがリリースした「Lifted」です。

ジャケ

Trombone Shortyはルイジアナ出身のミュージシャンです。トロンボーンやトランペットをプレイするほか、自身で歌うこともあります。

2002年にはアルバム「Trombone Shorty's Swingin' Gate」をリリース。2005年にアルバム「The End of the Beginning」をリリースし、2010年代に入るとソロアルバムのリリースを精力的に行うようになっていきます。2010年には「Backatown」、2011年には「For True」をリリース。その後も2014年の「Say That to Say This」、2017年の「Parking Lot Symphony」とアルバムのリリースを重ねています。また、別プロジェクトでの活動のほか、Jon BatisteDumpstaphunkなどの作品にも客演で参加。多くの音源を残しています。

ファンクやロック、ヒップホップなどの要素を取り入れたクロスオーバー志向のジャズミュージシャンです。地元ニューオーリンズのバウンスも好んで導入し、ラッパーとも自然に共演しています。名乗っているトロンボーンはもちろんですが、シンガーとしてもソウルフルで熱い魅力があります。

今作は全曲でヴォーカルを執った歌モノ作品で、ファンクやロックなどを取り入れたハイブリッドかつワイルドな快作に仕上がっています。Jon Batisteファンの方も是非。


1. Come Back

力強い歌声を聴かせるファンキーな曲。

アーシーなオルガンやギター、ホーンが効いた好曲です。後半での高速ハイハットにはトラップ的な香りも。


2. Lie To Me

ホーンと共に歌うアッパーな曲。

途中ニューオーリンズバウンス的な展開があり、G好きの方はニヤリとすると思います。それが自然に馴染んでいるところも見事。


4. What It Takes Feat. Lauren Daigle

南部ヒップホップマナーの高速ハイハットを使った曲。

ピアノやコーラスなどにゴスペルの匂いも感じます。Lauren Daigleの力強い歌声もばっちり。


5. Everybody in the World Feat. New Breed Brass Band

ヒップホップ的なニュアンスも感じるファンク。

ヴァースでの歌い方にも少しラップっぽさがあります。しかし、全体的にはネオソウルのようなクールな感じではなく陽気でパワフルなのがニューオーリンズ的。


7. Forgiveness

南部G作品にも通じる暖かいソウル路線。

メロウなエレピや小気味良いカッティングギターを用いた、南部の歌心が沁みる良曲です。ブルージーな響きのギターも入ってくるところにUGKファンの方も悶絶必至。


8. Miss Beautiful

クラップが楽しい軽快な曲。

Jon Batsiteなどの現行ニューオーリンズらしい、伝統的な要素を持ちながらモダンな雰囲気の佳曲です。Andre 3000のセンスが好きな方も是非。


10. Good Company

ゴスペル的な匂いのする曲。

音数がグッと減るところと一気に増えるところのコントラストが印象的な、メリハリの効いた好曲です。アーシーなオルガンも絶妙なので南部G好きの方も是非。

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