2024年おすすめ新譜アルバムVol. 39: PARTYNEXTDOOR「PARTYNEXTDOOR 4 (P4)」
新譜アルバム紹介Vol. 39です。
今回紹介するのは、カナダのシンガーのPARTYNEXTDOORがリリースした「PARTYNEXTDOOR 4 (P4)」です。
これまでの活動や音楽性については以前書いたこちらを。
この後はDrakeやBlxstなどの作品に客演やソングライティングで参加しています。
今作は浮遊感のあるトラップソウルやオルタナティヴR&Bを軸に、ダンスホールレゲエやヒップホップにより一歩接近したような曲も織り交ぜた快作に仕上がっています。OVOファンの方は是非。
DMXの名曲「Party Up (Up in Here)」をサンプリング。
歪んだギターにどっしりとしたドラムを合わせたスロウなビートで、クールな歌とDMXのパワフルな声ネタが絡む好曲です。DMXの存在感のある声を完全にR&Bに引き込んでいます。
4. C h e e r s
OG ParkerやAlex Lustig、40らが手掛けた曲。
1990年代R&Bを思わせる切ないエレピと細かい808が効いたビートを、Young Thugっぽい飄々とした歌い方も織り混ぜて乗りこなす良曲です。今作のハイライトの一つ。
タイトルに反してチルい曲。
ふうわりとしたシンセや手数の多い808、上品なストリングスが印象的なスロウジャムです。誠実な歌が沁みます。
枯れたギターを使ったトラップソウル。
基本的にはR&Bマナーですが、ここでもYoung Thugからの影響を感じさせるラップっぽいニュアンスを持った歌が光ります。OG Parkerも関与。
ダンスホールレゲエ風味の曲。
1990年代R&Bの匂いがする甘いギターやシンセを鳴らしつつ、ヘヴィな低音で巧みに現代性を出した佳曲です。ドラムパターンだけではなく歌い方にも少しレゲエっぽさがあります。
10. S o r r y, B u t I' m O u t s i d e
浮遊感のあるオルタナティヴR&B。
隙間のあるドラムにふうわりとしたシンセを合わせたビートで、しっとりと歌い上げる好曲です。Travis ScottやYoung Thugのような歌い方も披露。
メロウなトラップソウル路線。
スウィートなエレピやシンセと808が効いたサウンドで、ファルセットと地声を巧みに使い分けて歌った曲です。R&B以外の要素も感じる歌声ですが、全体的にはR&Bマナー。
セルフプロデュース。
ふうわりとしたシンセと細かい808を用いたビートで、クールな歌を聴かせる良曲です。わかりやすい盛り上がりはなく、淡々とした良さがあります。
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