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2021年おすすめ新譜アルバムVol. 81: Blxst & Bino Rideaux「Sixtape 2」

新譜アルバム紹介Vol. 81です。

今回紹介するのは、西海岸のシンガーのBlxstとラッパーのBino Rideauxがリリースした「Sixtape 2」です。

ジャケ

シンガーのBlxstもラッパーのBino Rideauxも西海岸出身のアーティストです。Blxstはプロデュースも行います。

それぞれ10年代半ば頃に登場。Bino Rideauxはミックステープを数枚発表し、Blxstは自身名義の作品はないものの客演やプロデュースで活動してきました。Bino Rideauxのソロ作へのBlxstの参加を経て、19年には二人でのタッグ作「Sixtape」をリリース。その後も20年に発表したお互いのソロ作に参加しています。

BlxstはTy Dolla $ignあたりにも通じるヒップホップ感覚を持ったR&Bシンガーです。スウィートかつキレのある歌が持ち味です。プロデューサーとしてはR&BやGファンクをベースに、トラップなどの要素も取り入れたメロウなサウンドを聴かせます。Bino RideauxはLil Babyタイプの歌心のあるラップスタイル。路線的にはトラップに西海岸フレイバーを足したような感じです。

今作はBlxst色が強いメロウなウェッサイ印のサウンドで、二人の歌とラップが楽しめる好作に仕上がっています。


1. Pop Out

甘酸っぱいピアノを使ったR&B系の曲。

Blxstのスムースな歌が合うのは当然として、Bino Rideauxのオートチューンのかかったメロディアスなラップも自然に溶け込んでいます。フックでの二人の絡みも美味。


2. Movie

ポロロン系ギターが効いたハートウォーミングメロウ。

Bino Rideauxがフックも担当するヒップホップ寄りの曲です。最後のフックで入ってくる高音シンセにG好きの方はニヤリとするはず。


3. Might Do Well

エレピにとろけるメロウ曲。

艶やかなベースも心地良い上品なGファンクです。うっすらと例の高音シンセも聞けます。


4. Program

Blxstプロデュース。

涼しげなギターと例の高音シンセ、ブリブリのベースを使ったウェッサイ印の曲です。Blxstの歌はもちろん、Bino Rideauxのキレのあるラップもばっちり。


6. Accountable

ネオソウルとGファンクの中間のような曲。

ブリブリのベースを使いつつも上品な空気が通ったビートで、二人のメロディアスで歯切れの良い歌・ラップが楽しめる好曲です。フックでのBlxstの多重録音にノックアウト必至。


11. Time Will Only Tell

今作のベストトラック。

切なく清涼感のあるアコギの音を使ったビートに、二人が哀愁たっぷりに歌いラップを乗せていく良曲です。Blxstが歌うフックがとにかく極上。


12. Beginning to the Ending

Bino Rideaux寄りの哀愁曲。

素朴な味わいのギターやエレピ、ブリブリのベースを使ったウェッサイ流儀の曲です。Bino Rideauxのエモーショナルな歌フロウが冴え渡っています。

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