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2022年おすすめ新譜アルバムVol. 78: Rexx Life Raj「The Blue Hour」

新譜アルバム紹介Vol. 78です。

今回紹介するのは、ベイのラッパーのRexx Life Rajがリリースした「The Blue Hour」です。


Rexx Life Rajはベイ出身のラッパーです。

2010年代半ば頃に登場。2014年にはEP「Hidden Clouds」と「Portraits」を発表し、以降も2015年のアルバム「The Escape」などリリースを重ねていきます。その後も2018年のEP「California Poppy」や2020年のその続編「California Poppy 2」などをリリース。客演でもALLBLACKE-40などの作品に参加し、精力的に活動しています。

時々Zumbiあたりを彷彿とさせる柔軟なラップと、ソウルフルな歌を聴かせる器用なラッパーです。サウンド的にはトラップやネオソウル風味のメロウなどで、スムースな曲を得意としています。また、客演の人選など時折Gな趣向も。

今作はアフロビーツ的なノリの導入など変化球も交えつつ、メロウな路線を中心に聴かせる良作に仕上がっています。


3. Save Yourself

P-Loもプロデュースに関わった曲。

ふうわりとしたシンセが効いたアンビエントR&Bのようで、ブリブリのシンセベースがしっかりとベイ感を出した好曲です。Rexx Life Rajの歌とラップの巧みな切り替えも見事。


4. Beauty In The Madness with Fireboy DML & Wale

スムースなアフロビーツ路線。

浮遊感のあるシンセを使ったメロウなビートで、三者三様のアプローチを聴かせる良曲です。Waleが少しE-40風のフロウを使っており驚かされます。


5. Hands And Knees

セルフプロデュースのメロウ曲。

心地良いエレピと手数の多いドラムを使ったビートに、歌心のある詰め込みフロウで挑む佳曲です。より歌に接近する後半のアプローチが圧巻。


7. Jerry Curl Feat. Larry June

落ち着いたピアノを用いたリラックスした曲。

控えめなドラムも絶妙なビートは、いかにもLarry Juneが出てきそうなものです。メロディアスな側面も覗かせる二人の絡みは絶品。


9. Scared Money

不穏なトラップ路線。

ダークなシンセやボコボコとした低音が印象的なビートで、Ice Cubeっぽいパワフルなフロウも交えて聴かせる好曲です。イナタい良さ。


10. Settled Feat. Russ

今作のベストトラック。

切ないアコースティックギターとエレピが効いたビートに、二人の誠実な歌が絡むメロウ曲です。うっすらと例の高音シンセも。


12. Sunset Over College Park

ネオソウル的なノリのメロウ。

落ち着いたギターや軽めのドラムを使ったサウンドで、詰め込み気味のラップとソウルフルな歌が堪能できる佳曲です。生演奏と思しきギターも極上。

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