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2023年おすすめ新譜アルバムVol. 86: Smokey Robinson「Gasms」

新譜アルバム紹介Vol. 86です。

今回紹介するのは、デトロイトのシンガーのSmokey Roinsonがリリースした「Gasms」です。

Smokey Robinsonはデトロイト出身のシンガーです。

1950年代半ば頃に登場。初期はヴォーカルグループのThe Miraclesのメンバーとして活躍し、1965年の「Going to a Go-Go」など多数のアルバムをリリースします。1972年にはグループを離れ、1973年にはソロとしての1stアルバム「Smokey」をリリース。その後も1981年の「Being with You」や1987年の「One Heartbeat」などアルバムのリリースを重ね、1990年代に入ってからは少しペースは落ちたものの堅実に活動を続けています。また、客演でもRick JamesやAnderson .Paakなどの作品に参加。70年近く活動を続ける大ベテランです。

美しいファルセットも巧みに用いた、スウィートでソウルフルな歌声を聴かせるシンガーです。路線としてはジャズ要素や長いキャリアの中で生まれてきたトレンドを汲むこともありますが、基本的にはその甘い歌が活きるR&Bを軸にしています。

今作は古くからのファンの方でも楽しめそうな、オーガニックで飾らないスウィートソウル系の作品です。83歳になってもセクシーで甘い歌声にR&Bファンの方は悶絶必至。


1. Gasms

エレピやギターが心地良いメロウ曲。

柔らかいドラムや上品なストリングスも効いたサウンドで、女声コーラスも交えて甘く歌い上げる好曲です。途中で入るサックスも絶妙。


3. I Wanna Know Your Body

おじいちゃんにしてはセクシーすぎるタイトルの曲。

軽めのドラムや丁寧なストリングスが光る静かなサウンドで、しっとりと歌い上げる良曲です。今作のハイライトの一つ。


5. Roll Around

適度に力の抜けたレイドバックした曲。

穏やかなギターを使った1970年代直系の優しい曲です。スウィートなファルセットやハーモニカのソロに完全にノックアウトされます。


7. If We Don't Have Each Other

跳ねるようなファンキーさのある曲。

とはいえ、基本はSmokey Robinsonの甘い歌声が映えるスムースな路線です。時折入るハイハットの細かいフレーズも印象的。

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