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2021年おすすめ新譜アルバムVol. 60: Cedar Law$ & Erv100「Elevated Stars 2」

新譜アルバム紹介Vol. 60です。

今回紹介するのは、東京のビートメイカーのCedar Law$とヴァージニアのラッパーのErv100がリリースした「Elevated Stars 2」です。

ジャケ

Cedar Law$は東京を拠点に活動するビートメイカーで、Erv100はヴァージニアを拠点に活動するラッパーです。

Cedar Law$は10年代後半頃に登場。Vic Spencerをフィーチャーしたシングル「Eating Burgers」の発表など、海外勢とのコラボレーションを積極的に行ってきました。Erv100も10年代後半に登場したラッパーで、これまでFendi PやYoung RoddyなどのJet Life周辺とも共演。二人がタッグを組むのは、20年のタッグ作「Elevated Stars」に続いて二作目となります。

Cedar Law$は綺麗めなウワモノに、骨太なドラムやトラップ的な808を加えたブーンバップの系譜にあるビートを作るビートメイカーです。Erv100は少しChamillionaireに似た低めの声質で、ヌラリとした粘りのあるフロウを使います。

今作は気怠くソウルフルなサウンドと粘っこいラップが抜群の相性を発揮した好作に仕上がっています。


1. Stand Tall 2

Curren$yが出てきそうな南部風味が効いた曲。

メロウなエレピのループにダーティな808、例のサイレンをアクセントに使ったビートが素晴らしいです。まったりとしたラップも絶妙。


2. G's & P's

どことなくシティポップっぽい空気が漂うブーンバップ。

小気味良いカッティングギターとエレピ、湿ったドラムが印象的な曲です。イナタいフックもお気に入り。


3. Stay Paid

コーラスが効いたディープな曲。

ゆったりとしたBPMで手数の多い808を絡めた、Jet Life系の曲です。Erv100のルーズなラップもばっちり。


5. Storm Feat. All Hail Y.T.

邦楽ネタを用いたグルーヴィなブーンバップ。

ストリングスや女性シンガーの歌を細かく使い、日本的な魅力を巧みにヒップホップに変換しています。All Hail Y.T.もタイトに好演。

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