2024年おすすめ新譜アルバムVol. 45: Faye Webster「Underdressed at the Symphony」
新譜アルバム紹介Vol. 45です。
今回紹介するのは、アトランタのインディポップアーティストのFaye Websterがリリースした「Underdressed at the Symphony」です。
Faye Websterはアトランタ出身のインディポップアーティストです。
2010年代前半に登場。2013年には1stアルバム「Run and Tell」をリリースします。2017年には2ndアルバム「Faye Webster」をAwful Recordsから発表。その後は2017年の「Atlanta Millionaires Club」や2019年の「I Know I'm Funny Haha」の二枚のアルバム、2021年のライブ盤「Live at Electric Lady」などをリリースしています。
スティールギターを使ったカントリー的なスタイルを軸に、ヒップホップやR&Bの要素も導入したような音楽性のアーティストです。憂いのある歌声も魅力的。
今作はカントリーをベースにしつつ、ループ感強めなものやオートチューンの導入などヒップホップ的な要素も発見できる作品です。ヒップホップ好きの方も楽しめると思います。
タイトなドラムを使った穏やかな曲。
張り上げない歌と優しいギターが沁みるリラックスした曲です。短いフレーズをひたすら繰り返していく作りはちょっと声ネタっぽくも聴けます。
2. But Not Kiss
インディロック寄りの曲。
骨太なドラムとシンプルなピアノのフレーズが印象的ですが、随所で入るスティールギターの響きはFaye Websterならでは味です。囁き気味の歌もばっちり。
4. Lego Ring (feat. Lil Yachty)
Lil Yachtyの昨年のアルバムのノリに近い曲。
サイケデリックロック的なギターに、メロウなエレピやストリングスなどが加えるR&Bフレイバーが絶妙に溶け込んだ佳曲です。Lil Yachtyのオートチューンのかかった歌フロウとも完璧な相性。
ギターで聴かせる素朴なベッドルームポップ。
しかし、歌にオートチューンがかかっておりヒップホップ的なニュアンスがあります。1分26秒という短さもある意味Soundcloudラップ的。
軽快なインディロック路線。
ギターやピアノを使った明るいムードの曲です。また、ここでもオートチューンを使用。アトランタの文脈が感じられます。
10. Tttttime
今作のハイライトの一つ。
スティールギターとピアノが目立つサウンドでしっとりと歌う曲です。連呼系フックに重ねられたフルートがキャッチー。
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