2023年おすすめ新譜アルバムVol. 19: Ball Greezy「Bae Day 4」
新譜アルバム紹介Vol. 19です。
今回紹介するのは、フロリダのラッパーのBall Greezyがリリースした「Bae Day 4」です。
2000年代半ば頃に登場。2007年のシングル「Shone」が話題を集め、その後も「I'm the Shit」や「Juk」などシングルをいくつか発表していきます。2013年にはミックステープ「All Or Nothing」をリリース。以降も2017年の「Bae Day」や2019年の「Dope Boi Greezy」など、作品のリリースを重ねています。
低めの声質でスムースなラップとゆるい歌を織り交ぜたスタイルです。サウンド的にはマイアミジューク、マイアミベースなど。メロウな曲を得意としています。
今作はR&B色の強いメロウな曲が中心のサウンドで、Ball Greezyの持ち味が最大に活きた好作に仕上がっています。
大ネタ使いのメロウ路線。
とろけるようなエレピに手数の多い808を合わせた、ちょっとプラグっぽい良さもある曲です。フックもまんま。
3. Find Me a Girl (feat. Plies)
Ball Greezyの歌フックが冴え渡るスロウな曲。
メロウなエレピやファンキーなギターが効いたビートで、Pliesのイナタいラップと絡む佳曲です。タッグ作が聴きたくなるほどの相性の良さ。
4. Sexy Sexy
今作のベストトラック。
BPM早めで軽快なドラムと甘酸っぱいウワモノが心地良い、アトランタベース系の曲です。Ball Greezyの歌心溢れるスタイルと見事に合っています。
落ち着いたトラップR&B路線。
ふうわりとしたシンセと手数の多い808が印象的なビートで、色気のあるラップを聴かせる好曲です。サンプリングと思しき歌に重ねて歌うフックもばっちり。
ポロポロとしたギターを使った哀愁曲。
ソウルフルな歌もループに組み込まれたビートに、ラップと歌を織り交ぜて乗った良曲です。フックに悶絶必至。
8. Freak Me Bae
歌メインで聴かせる曲。
優しいピアノや南部マナーのドラムを使ったビートで、サンプリングの歌声と絡むメロウな曲です。今作のハイライトの一つ。
ミニマルなシンセをループした2000年代南部ヒップホップっぽい曲。
フックでは高音シンセが入ってきて女声シンガーのShontéが歌い上げます。Ball Greezyの間を活かしたスロウなラップも絶妙。
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