2022年おすすめ新譜アルバムVol. 60: Kehlani「blue water road」
新譜アルバム紹介Vol. 60です。
今回紹介するのは、ベイのシンガーのKehlaniがリリースした「blue water road」です。
Kehalniはベイ出身のシンガーです。
これまでの活動については以前書いたこちらを。この後は2019年にミックステープ「While We Wait」、2020年にアルバム「It Was Good Until It Wasn't」をリリースしています。
ソウルフル&キュートでラップっぽい歌い方も自然に聴かせるシンガーです。サウンド的にはトラップやラチェットなど2010年代以降のスタイルを取り入れつつ、ネオソウルや2000年代メインストリームR&B的な要素も入れたようなものを好みます。
今作はスウィートなR&Bというよりラッパーっぽいラフさが目立つスタイルや、ポップスター然としたキャッチーな曲を聴かせる好作に仕上がっています。
2. any given sunday Feat. Blxst
デュエットというよりマイクリレーのような感覚でBlxstと絡む曲。
爽やかなギターや現行ウェッサイ流儀の手数の多い808を使ったビートで、二人でラップっぽいニュアンスのある歌を聴かせる良曲です。アウトロでの加工した歌声も印象的。
4. wish i never
ブーンバップ的なアグレッシヴなドラムを用いた曲。
ウワモノにはR&Bらしいメロウネスがあり、2022年のヒップホップソウルといった趣です。Kehlaniのラップ気味の歌い方もばっちり。
5. up at night Feat. Justin Bieber
今作のハイライトの一つ。
ベイらしいブリブリのシンセベースが効いたファンク路線です。Justin Bieberのナヨ声との絡みも極上。
9. altar
清涼感のあるファンキーな曲。
ベースやドラムでファットな良さを出しつつ、ギターで爽やかさをプラスしたような曲です。Kehlaniの伸び伸びとした歌が心地良く聴けます。
10. melt
Happy PerezとPop Wanselの共作。
枯れたようなギターと生っぽい質感のドラムが印象的な哀愁路線です。後半には美しいストリングスが入ってきてドラマティックに聴かせます。
12. everything
「melt」と同じ布陣の曲。
Happy Perezらしいギターが活きたサウンドで、Kehlaniの繊細でいて情熱的な歌が堪能できる良曲です。アウトロでの「エビ天」連呼がキャッチー。
13. wondering/wandering Feat. Ambré & Thundercat
二人フィーチャーしつつもKehlaniがメインで歌うネオソウル路線。
落ち着いたピアノや弾けるようなドラム、そして(恐らく)Thundercatが弾く滑らかなベースが心地良い佳曲です。フックでの抑制の効いた歌がクール。
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