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2022年おすすめ新譜アルバムVol. 36: Sabrina Claudio「Based On A Feeling」

新譜アルバム紹介Vol. 36です。

今回紹介するのは、フロリダのシンガーのSabrina Claudioがリリースした「Based On A Feeling」です。

ジャケ

Sabrina Claudioはフロリダ出身のシンガーです。

2010年代半ば頃に登場。2017年には初のEP「Confidently Lost」、ミックステープ「About Time」をリリースします。2018年には1stアルバム「No Rain, No Flowers」をリリース。以降も2019年のアルバム「Truth Is」、2020年のクリスマスアルバム「Christmas Blues」と着実にリリースを重ねています。

Mariah Careyから過剰さを抜いて繊細にしたような悩ましい歌声を聴かせるシンガーです。サウンドはネオソウルをベースに、トラップやハウスなども柔軟に取り入れたもの。幅広いR&B好きの方におすすめできるアーティストです。

今作はネオソウルにベッドルームポップ的な密室感を加えたような雰囲気で、そのシルキーな歌声の魅力が堪能できる快作に仕上がっています。


1. Subtle Things

ピアノだけで歌うイントロから声ネタを抽出した展開が印象的。

Sabrina Claudio自身の歌声のピッチを変えてビートに埋め込み、優しいドラムやシンセを絡めた繊細な曲です。囁くような歌を聴かせるアウトロまで終始悶絶必至。


2. Don't Make Me Wait

とろけるようなネオソウル。

優しいピアノや美しいハープ、ストリングスと歌が最高に甘美に響く良曲です。多重録音ヴォーカルも極上。


3. IOU

トラップにインスパイアされたようなドラムを使った曲。

しかし低音の鳴りはあくまでも繊細で、全体を包む穏やかなメロウネスは健在です。寂しげな歌が沁みます。


6. Better Version

ストリングスが目立つドラマティックな曲。

声ネタ的なコーラスの入れ方や繊細なドラムが密室感を醸し出しつつも、ストリングスが壮大な魅力も加えた好曲です。歌ヂカラにも圧倒されます。


9. Favorite Part

少しゴスペルっぽい匂いも漂う暖かい曲。

アコースティックギターで優しく歌うイントロの後、丁寧に重ねられたコーラスが入ってきて一気に掴まれます。ファルセットの美しさも素晴らしいです。

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