2024年おすすめ新譜アルバムVol. 30: Teck Zilla「I'm Pretty Sure It's Afrobeats」
新譜アルバム紹介Vol. 30です。
今回紹介するのは、ナイジェリアのプロデューサーのTeck Zillaがリリースした「It's Pretty Sure It's Afrobeats」です。
Teck Zillaはナイジェリア出身のプロデューサーです。
2000年代後半に登場。ヒップホップコレクティヴのStr8 Buttahのメンバーとしても活動し、2007年にはコレクティヴでのアルバム「Illa Str8」をリリースしています。並行してソロでのビート提供やリミックスの発表などを行い、2011年にはソロ作「Afro J.E.T.S Club Project」やラッパーのWhiteman,the BlackSoulとのタッグ作「A Common Language Ep」などをリリース。以降も2014年の「Son Of Sade: An Ode」や2017年の「B-Boy Zilla (B-Boy Breaks EP)」など多くの作品を発表し、今年に入ってからも今作以外にラッパーのFyve Shinobiとのタッグ作「Gemini: Dual Persona」をリリースしていました。
基本的にはソウルフルなブーンバップ文脈のビートを得意としているプロデューサーですが、ダブステップやハウスなどに挑むこともあります。他ジャンルに取り組む時もどこかヒップホップっぽい香りが入ってくるのが魅力です。
今作はタイトル通りアフロビーツに挑んだ意欲作です。そんな中にやはりヒップホップ感が漂っており、ビートテープ感覚でも楽しめる好作に仕上がっています。
1. HOUSEZILLA 3
ゴリゴリとしたベースが目立つ曲。
ウワモノのシンセの刻み方にヒップホップマナーが感じられます。随所で聴かせる声ネタもばっちり。
メロウで落ち着いた曲。
アフロビーツマナーのパーカッションと、クールなエレピが心地良く絡む佳曲です。ヒップホップ好きの方もアフロビーツ好きの方も是非。
Burna Boyあたりが出てきそうな曲。
ホーンやエレピの質感などは完全にアフロビーツですが、パーカッションの大きさはブーンバップっぽくもあります。声ネタの使い方も絶妙。
6. ALAYE 2
上品な哀愁メロウ曲。
寂しげなエレピや声ネタを、アフロビーツマナーの軽快なパーカッションで運んでくる好曲です。時折入るギターも良い味を出しています。
8. SERIKI 6
カラッとした陽気な曲。
ホーンやギターをファンキーに鳴らした良曲です。細かく刻むハイハットはちょっとOVO経由っぽくもあります。
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