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おすすめ旧譜アルバムVol. 74: Magnolia Shorty「Monkey On Tha D$ck」

旧譜紹介Vol. 74です。

今回紹介するのは、ルイジアナのラッパーのMagnolia Shortyによる1996年のEP「Monkey On Tha D$ck」です。

旧譜紹介

Magnolia Shortyはルイジアナ出身のラッパーです。

1990年代半ば頃に登場。1996年にはCash Money Recordsから本作をリリースし、JuvenileやHot BoysなどのCash Money作品に参加します。その後は目立ったリリースはなく、2010年には惜しくも死去。しかし、バウンスのパイオニアの一人として多くのリスナーやアーティストから愛され、Drakeの「In My Feelings」など様々な曲でサンプリングされています。

高めでいて落ち着いた声質で、スキルフルではないですが味のあるラップを聴かせるラッパーです。サウンド的にはニューオーリンズバウンスが中心。

本作は数少ないMagnolia Shorty名義の作品で、サンプリングされることの多いタイトル曲などを収録したバウンスのマスターピースの一つです。


2. Monkey On Tha D$ck

ベースが軽快に跳ねるバウンスの古典。

遠くから聞こえてくるストリングスや「Drag Rap」ネタが効いたビートで、楽しそうにラップする名曲です。連呼フックがキャッチー。


3. Charlie Whop!!

煽るように同じフレーズを繰り返すバウンスもの。

スクラッチや声ネタも聞こえてくる、パーティの空気を切り取ったような楽しい曲です。ちょっとレゲエっぽいフロウも使用。


4. Soldier Chant

コール&レスポンスのみで、ラップらしいラップはしないインスト的な曲。

808の連打でバウンシーなノリを生み出しつつ、やるせないシンセで聴かせるような哀愁路線の曲です。随所で聴かせるスクラッチも強烈。


5. Magnolia $horty Feat.  Juvenile & B.G.

緊張感のあるバンギン路線。

ヘヴィなストリングスとハードな808を使ったビートで、癖の強い二人のラッパーと絡む好曲です。アウトロでのスクリュー声とのコール&レスポンス的な展開も印象的。

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