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歌うラッパーについての論考とシングルの発表

「なぜラッパーは歌い始めたのか?」をテーマにした論考を書き、あわせてシングル曲も企画しました。シングルと論考のセットでBandcampにて300円で販売します。ジャケットをクリックするとBandcampリンクに飛びます。

ブログ用

シングル曲「Grow Up」は新潟のビートメイカー、WooRockを中心に制作したものです。同じく新潟を拠点に活動するS.twoと、東京を拠点に活動するkilyの二人のラッパーをフィーチャーし、音楽を続けることへの葛藤を歌った楽曲になっています。WooRockが手掛けたピアノの音が印象的なエモーショナルなトラップビートで、論考のテーマにも沿ったメロディアスなアプローチを聴くことができます。ミックスとマスタリングはChihiro Sugimotoが担当。ジャケットと論考のデザインはRyo Tokiyoshi (TripRoom)にお願いしました。

「Grow Up」は各種配信サイトでもストリーミングできます。論考に登場する曲と「Grow Up」を合わせたプレイリストも作りましたので、あわせて是非。

「Grow Up」の歌詞とクレジットはGeniusにまとめてあります。


■アーティストプロフィール

WooRock
1994年生まれ。Metro Boomin、808 Mafiaのサウンドに影響受けて、20歳の時ビートメイク開始。トラップサウンドを主に得意している。単身でカナダへ渡り現地のスタジオでもアーティストと共演。FL STUDIOをメインとして使い新潟県内だけではなく、海外のアーティストへの楽曲提供もしている。
Twitter https://twitter.com/WooRock1
Instagram https://www.instagram.com/woorockbeats/

S.two
1987年生まれ。新潟を拠点に活動中。2019年1st Full Album「MIRROR BLUE」をリリース。同年シングル曲「31.9」「Remix EP 2019」をデジタルリリース。
Twitter https://twitter.com/stwo_bj
Instagram https://www.instagram.com/stwo_bj/

kily
Trap、HIPHOPをベースに自身が影響を受けた他ジャンルのテイストを楽曲に落とし込んだAlternativeなスタイルで都内を中心に活動するラッパー。
Twitter https://twitter.com/J18Kily
Instagram https://www.instagram.com/kily_wk18/


論考の第一章を載せておきます。続きが気になった方は是非Bandcampでご購入ください。


1. なぜラッパーは歌い始めたのか?

Polo Gの「RAPSTAR」。6LACKをフィーチャーしたLil Tjayの「Calling My Phone」。The Kid LAROIとJustin Bieberが組んだ「STAY」。近年話題を集めるヒップホップの楽曲では、メロディアスなアプローチのものを多く聴くこ
とができる。米ヒップホップ誌・XXL Magazineによる注目新人を選出する名物企画「Freshman Class」の2021年版でも、MorrayやToosiiなどメロディアスなスタイルを得意とするラッパーが多く登場。Freshman Classは一般投票も行われたが、候補者リストには歌うラッパーが他にも多く選出されていた。
今ではラッパーが歌うことは珍しいことではなくなった。一体、なぜラッパーは歌い始めたのか?本稿では歌うラッパーやラップするシンガーの歴史を遡り、現代のヒップホップシーンの源流を探っていく。

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